SUMMER SONIC '05 -1日目- at 千葉マリンスタジアム/幕張メッセ (2005/8/13)

今年もやってきましたサマソニ。3年連続の参戦となります。今年は2日間ともにチケット完売。おそらく2日とも完売ってのはサマソニ史上初じゃないでしょうか。それだけ今年のラインナップは物凄かったということでしょう。

初日は前日雨が降ったせいもあり、海浜幕張駅に着いたときはそんなに気温は高く感じませんでした。天気も曇ってたしね。午後までは特にお目当てのバンドはいなかったのですが、とりあえずROOSTERはちょっと見てみたかったので千葉マリンへ向かうことに。

  TOWERS OF LONDON
千葉マリンスタジアム
ちょうど11時ごろ、千葉マリンに到着。リストバンドを交換し颯爽と中に入る。まだライブは始まっていなかった。とりあえずドリンクを買って2階席にゆったり座りながら開演を待つ。10分ほど待つと、オープニングアクトのTOWERS OF LONDONのステージが始まった。

オープニングを飾るに相応しいロックンロールサウンドがドカンドカンと千葉マリンに鳴り響く。まさにフェスの幕開けにはピッタリ。新人バンドとは思えないほど演奏もしっかりしてるし。

  ROOSTER
千葉マリンスタジアム
そしてUKの超大型新人と評されているROOSTERの登場。観客の多さからもその注目度がうかがえる。あっという間に前方のアリーナブロックが人で埋め尽くされていった。さすが前評判が高いだけにいい音を出していた。

でもさっきのTOWERS OF LONDONもそうだけど、UKロックバンドって感じがしないんですよね。むしろアメリカのロックに近い感じを受けました。最近のUKロック事情はだいぶ変わりつつあるのでしょうか。とにかく今後がとても楽しみなバンドでした。ROOSTERは来年あたりまた来るんじゃないかなー。人気あるし。こういうバンドはどんどん呼んでほしいですね。

  HAL
幕張メッセ
続いて千葉マリンではORANGE RANGEのライブが行われたが、全く興味のカケラもなかったため(笑)、幕張メッセへ移動。やっぱりメッセは涼しくてイイ。マリンのクソ暑さもあれはあれでフェスという雰囲気を醸し出していて好きなのだが、メッセはメッセで、あちこち人だらけで、ミニライブやらお笑いコントやらもやっていて、出店もたくさん出ていて・・・この雰囲気も大好きだ。

そしてSONIC STAGEへ立ち寄り、HALを見る。なぜHALかと言うと、キーマガ(キーボードマガジン)で、サマソニでの注目アーティストの1人にHALがあがってたんですよね。ただ単にシンセ使ってるからっていう理由なんだろうけど(笑)。まったりさわやかなビートで心地よかったです。

  BUCKCHERRY
千葉マリンスタジアム
HALが終わってからは幕張でメシ食って腹ごしらえ。「千葉丼」という名の、とろろ味噌カツ丼を食ったのだがかなりウマかった。そして再びマリンへ戻る。

再び訪れた千葉マリンは午前中よりも熱気を増していた。そこではすでにBUCKCHERRYのライブが始まっていた。BUCKCHERRYはすでに解散していたのだが、最近再結成され、このサマソニが復活ライブということになる。このバンドはまさに僕の大好きな音。そして何よりも凄いのがボーカルの人のイレズミ(笑)。これでもかってくらい全身にタトゥー入れまくりで、あそこまで行くとあの人自体が芸術品ですね。


  THE MAD CAPSULE MARKETS
千葉マリンスタジアム
そして待ってました、2年連続の登場となるMAD。私はBUCKCHERRYが終わってすぐアリーナに向かった。やはりMADのTシャツを着たファンが多数。ここ1年以上CDリリースもしていないのに、相変わらず彼らの人気は凄まじい。

いつものように「We are THE MAD CAPSURE MARKETS」というSEとともにメンバーが登場。メンバーの風貌は一年前とほとんど変わっていなかったが、ギターがTORUではなくなっていたのにちょっとビックリ。

オープニングはいきなりTRIBE!!!!サビで一気に全身を衝撃が突き抜ける。これだ。やっぱりこの人達ほどライブで興奮させてくれるアーティストは他にいない。LOUD UP!!と続き、早くもPULSEで場内はいきなり最高潮の盛り上がりに。ここで私がいたスペースはもうぐちゃぐちゃになってしまって、踊れる状態ではなかったので私はちょっと横に避難。

今日は去年なかったISLANDもやってくれたが、千葉マリンの音響のせいだろうか、音がいつもより小さく感じた。もっと爆音でガンガン鳴らしてほしかったのでそこはちょっと欲求不満だったのだが・・・。そして最後は昨年と同じくMIDI SURFでシメ・・・かと思ったが、ここで大事件がおきた。

「最後にこの曲を。・・・カミウタァーーーーー!!!!!!」 まさかの神歌!!信じられない!!!マリンで神歌が聴けるなんて!!
今年も素晴らしいステージをありがとうMAD。来年も頼むぞ!

  DEEP PURPLE
千葉マリンスタジアム
まだ神歌の衝撃が体を抜け切らない。しかしサマソニはそんなことはおかまいなしに進行していく。続いては私にとって1日目のメインイベント、DEEP PURPLEの登場である。

そしてメンバーが登場。予想以上の大歓声があがる。何も言わずそれぞれのセットにつくメンバー達。そしていきなり4人でジャムってんの!しかもそのままHIGHWAY STARに突入してんの!!

もうこのオープニングでおじさんは心を持ってかれちゃいました。神歌の衝撃もいつのまにか忘れちゃってました。あまりにカッコ良すぎて鳥肌がずーっと立ちっぱなし。

さらにSTRANGE KIND OF WOMANWOMAN FROM TOKYOなんかもやってくれてんの。でも圧巻だったのはジャム。イアンを除いた4人で永遠とジャムってるところがあったんだけど、ものすごいグルーヴ感で。キーボードソロではスターウォーズや上を向いて歩こうも弾いたりして大盛り上がり。

終盤はまさに名曲オンパレード。SPACE TRUCKIN'、そしてSMOKE ON THE WATER。最後の最後はやっぱりBLACK NIGHT

ちょっとあまりに凄すぎてレポートにすることもできません。1日目はまさにDEEP PURPLEにすべて持ってかれてしまいました。次に来日することがあったら間違いなく観に行きますね。一生に一度は見ておいた方がいいですこの人達は。そう言いきれるくらい凄かった。

  SLIPKNOT
千葉マリンスタジアム
日が沈みかけている頃。狂喜の時がマリンに訪れようとしていた。いよいよスリップノットの登場である。始まる前からマリンは異様なまでの熱気に包まれている。

そしてPRELUDE 3.0にのってメンバーが登場。怒号に包まれる場内。相変わらずメンバーは凄まじい覆面を身に着けている。オープニングはいきなりTHE BLISTER EXISTS!!ステージ上も場内もまさに地獄で宴が始まったかのような大騒ぎ。死人が出てもおかしくない状態である。バット持ち出したり、ファン全員座らせて「トベ!」と同時に飛ばせたり、マジでパフォーマンスが尋常ではないのだ。

スリップノットを知らない人はその姿を見てまず驚くだろう。そして「なんだ、ただのヴィジュアル系デスメタルバンドか」と思う人も多いだろう。しかしハッキリ言って彼らのテクニックはハンパではないのだ。。それがこのジャンルでは異常とは思えるほどのセールスを記録している要因と言っても過言ではないだろう。

THREE NILDUALITY、そしてPULSE OF THE MAGGOTSといった、3rdからの楽曲を多数披露しながらも、SicPeople=Shitといった1st,2ndからの楽曲も惜しみなく披露していた。

この人達こう見えても実はファン思いのいい人達ですね。コリィが最後のMCで「昨年はみんなのおかげでFuckin'な年になった。サンキュー」と言ってた。ぜひ毎年呼んで欲しいなぁ。

  NINE INCH NAILS
千葉マリンスタジアム
MAD、DEEP PURPLE、SLIPKNOTと、立て続けにずっとアリーナで観戦していたため、体力的にもう限界が来てました。そのためドリンクを買ってスタンドでゆっくりすることに。登場前からアリーナ、スタンド含め超満員の場内から拍手と歓声が沸き起こる。そして1日目のヘッドライナー(大トリ)を務めるのは完璧主義者、トレント・レズナー率いるNINE INCH NAILSの登場である。髪切ってサッパリしてたのにちょっとビックリ(笑)。

インダストリアル・ロックというジャンルに属するNIN。ピンと来ない人も多いと思うが、一度CDを聴いてみると「ああーー確かにインダストリアルだ!」と思うはず(笑)。

個人的にはThe Hand That Feedsさえ聴ければ満足という感じで、リラックスして臨めました。WITH TEETHからだけじゃなくって、古いアルバムからも多数やってた。WITH TEETHしか聴いたことなかったけど、昔の曲も聴きたくなりましたね。ハイピッチでグルーヴィーな曲がたくさんあった。

最後は恒例の花火が千葉マリン上空に打ちあがる。今年のはホントに綺麗だった。ポジション的にも一番見やすい位置だったせいもあるかもしれないけど。気持ちよかったーーー。

そしていよいよ2日目、そこにはサマソニ史上最高と言える素晴らしい光景が待っていたのである。

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2005.8.15 youhei


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