TRF
exicoast tour '99 at 日本武道館 (1999/8/27)
|
彼らのライブに来るのは、ちょうど4年ぶりだ。
私がTRFから離れていた間に彼らはとてつもなく大きくなっていた。圧巻だったのはやはりSAM、ETSU、CHIHARUのダンスパフォーマンス。
TRFのステージには大きな仕掛けなどはほとんどない。「歌」と「ダンス」だけで勝負しているのだ。私はそういったパフォーマンスで魅せるという意味では、彼らは史上最強のユニットだと思っている。こればっかりはライブを直接見た人にしかわからないだろうが…。
さて、前置きはこの辺にして、ライブレポートに入ろう(笑)。
私が会場の武道館に着いたのは、開演時間の18時30分を10分ほど過ぎた頃だった。まだライブは始まっていなかった。先日のB'zの東京ドーム公演と比べると、ステージまでの距離が近い近い(笑)。
小音量で流れていたBGMが突然止まり、場内は真っ暗に。途端にあちこちから歓声があがる。まもなく、slug and soulのイントロが流れてきた。てっきりそのままslug and soulに行くのかと思いきや、途中から突然WIREDのイントロが。そしてステージの垂れ幕がドーンと落ちるとともに、YUKIが登場した。場内は総立…かと思いきや、私の座っていた1階席の人達はなぜか半分くらいが座っている。どうやら1階席は、チケットを買ったのではなく、何らかの形でもらった人達が多かったようだ。おそらく、(ちょっと言い方は悪いが)ミーハーなファンがたくさん来ていたのだろう。(そういう私もミーハーなのだが)
まぁ、人のライブの見方については、その人が好きでそうやってるんだから口出しはしないけど、ライブを座って見るなんて、私には考えられない。そういう人達は1度Dragon Ashのライブに連れて行きたいですね(笑)。
WIREDが終わり、続いて流れてきたのはmasquerade。いやー、懐かしかった(笑)。基本的に4年前とアレンジは変わっていなかったが、ただひとつだけ、YUKIの”masquerade”の発音の仕方が微妙に変わっていた(笑)。
つづいてちょっとだけ懐かしいナンバー、Frame。Favorite Blueの木村貴志が書きおろした曲だ。そして私がとっても楽しみにしていたMCへ。
YUKI「みんな元気ー?YUKIでーす。あっ、こんばんは言うの忘れちゃった…。
こんばんわ〜(笑)」
会場の雰囲気がほっと和む。
YUKI「えー、私達はこの前、LOOP#1999というアルバムをリリースしたんですけれども、次のナンバーは、そのアルバムの中から…。では、聴いてください。You're my soul。」
NEW ALBUM「LOOP #1999」は、本当にいい曲が揃っている。今までよりもさらにセルフプロデュース色が強まり、5人の結束力が垣間見えるアルバムだ。You're my soulが終わると、今度はメンバー全員のMCへ。
KOO「ここで一人ずつ、トークタイムといきましょうか。」
そう言うとETSUがステージの前に出てくる。
ETSU「こんばんは〜!あっつい・・・ほんと、暑いねー(笑)。はーい、大きい声で言ってねー。かわいいっていう声援はもっと大きい声で言ってねー(笑)。今日はみんな、思いっきり踊って、体中の汗を全部出して帰ってね。帰りに一人一人チェックするからね。ちゃんと汗かいてるかどうか。」
CHIHARU「こんばんはー!!ちはるでーす。最初の曲はね、なんかちょっと気取っちゃってるから、手、振り返すことができなかったんだけど、曲の最中も、できるだけ手は振られたら振り返すからね。今日は思いっきり踊って汗かいて帰ってくださいね」
SAM「こんばんわ!えー、さっきから汗かいてこうという話があがってますが、ほんとにみんな、ここを巨大なディスコだと思ってね、思う存分踊って…、ダンスは形じゃないからね。体でリズムを感じて、思いっきり自分なりに踊ればいいんだから。今日はみんなで踊って、いい汗かいて、帰りましょう。」
そしてKOOのMCを迎えるのだが・・・ここで重大発表があった。
KOO「え〜、今日はみんなに告白しなければなりません。実は、来月、私、パパになります。」
観客「大歓声&おめでとう!」
KOO「ありがとう。じゃあここでみんなに一つ質問を。TRFのライブに来るのは初めてって言う人は手上げて!・・・はい、半々ってとこですねー。初めての人もそうでない人も、みんな恥ずかしがらずに、思いっきり踊っていってくださいね。じゃあ最後に、YUKI!」
まさかKOOが父親になるなんて・・・正直言って想像がつかない(笑)。KOOは2,3年前から夫人との不仲が言われていただけに、ファンとしてもホッとしたことだろう。そしてYUKIがなにやら会場に呼びかける。
YUKI「じゃあ、この会場にいるみんなで、こんなことやってみましょうか。イチ、ニイ、サン、シ・・・」
そう言うと手を上にしてゆっくり左右に振る。会場全体もYUKIに合わせて手を振る。
YUKI「えー、じゃあ次のナンバーは、私達の4枚目のアルバムの中から、聴いてください。BILLIONAIRE!」
懐かしい。懐かしすぎる。ちょうど私が大学1年か2年のときの曲だ。このアルバム聴きながらよく麻雀やってたよなぁ・・・(笑)。もちろんさきほど練習した通り、サビでは手を上に上げて左右に振る。
BILLIONAIREが終わるとステージにはSAMとKOOだけが残った。we can do that sit everythingだ。TRFのアルバムには、毎回このようなユニークな曲が必ず一曲入っている。この曲はSAMとKOOによる掛け合いなど、沢山のお遊び的要素がつめこまれていて、聴いていて思わず笑ってしまう曲だ。
SAM&KOO「TRF in the house----!!」
観客「Yeah-----!!」
SAM&KOO「DJ KOO in the house----!!」
観客「Yeah-----!!」
もう、楽しい楽しい(笑)。しかも、なんとKOOがステージに出て踊っているのだ!(笑)。
そして曲の途中でMCが入る。
SAM「こんなKOOちゃんの姿は貴重ですよ。いっつも隠れて見えないですからね。今日はたっぷり踊ってもらいましょう。」
場内は大歓声。そして調子にのって踊り出すKOO(笑)。
KOO「やっぱ緊張するよー。踊る前って。心臓ドキドキだもん。」
マイクを心臓にあてると、どこからかドックンドックンと音がする。
その音が次第に早くなるので、SAMが落ち着けという。すると、、、音が止まってしまう。
そして数秒間の沈黙…(笑)
場内は和やかなムードに包まれたまま、二人のトークは続く。
SAM「さっきさ、KOOちゃんが告白するって言ったとき、ひょっとして下半身は何も履いてませんとか言うんじゃないかと思ってドキドキしてたよ。」
KOO「履いてます(笑)」
SAM「あれ、この靴、自前じゃん」
KOO「ダンサーは、みんな、こういう靴を……はかない?(笑)」
SAM「まぁ、はくときもあるけどね。それにしても暑いよね。残暑、ざんしょ?」
KOO「………………。」
SAM「………………。」
会場「(爆笑)」
KOO「やっぱりさぁ、ダンサーって、踊る前にストレッチするの?」
SAM「うん。そっちは?」
KOO「俺は…スクラッチするよ。」
SAM「ふぅん…ストレッチは?」
KOO「指のストレッチ……指レッチ?するする。今やってみせましょう。」
おもむろにあやとりを取り出すKOO。なにやらあやとりで何かをつくりはじめた。
KOO「ほらっ!」
SAM「みんな見えます?」
観客「見えな〜い(笑)」
SAM「これね、あやとりなんですけど…しかも大したことないですね。」
観客「(笑)」
今度は逆にSAMが緑色のあやとりを取りだし、手品をはじめる。
見事に成功。観客からは拍手がおこる。
KOO「俺もね、今日のために、引田天劫さんからすごいワザを教えてもらったからね。」
観客「おぉ〜〜」
SAMの手にあやとりをまきつけて縛った後、そのあやとりを抜こうとするが、あえなく失敗するKOO。
するとSAMがあやとりを投げ、「ダメじゃん!(笑)」
場内は笑いにつつまれるとともに、曲の続きが流れ出す。会場のみんなが、まだ曲の途中だということを忘れていた(笑)。こんなに面白いMCは初めてだった。
続いてエレピの音が美しいStand up and Danceへ。さきほどのMCもあり、会場はかなり盛り上がってきた。TRFが「Stand up and Dance」と言っているのに、座っている観客達がいたのはちょっと……。
しかしそんな私のもやもやした気分も次の曲が吹き飛ばしてくれた。Overnight Sensationだ。みなさんは覚えているだろうか。この曲が4年前のレコード大賞に輝いたことを。名曲というのは何年たっても色褪せないものだ。アレンジもほぼ当時のままで歌ってくれた。ライブはこのとき早くも最高潮に達していた。
Overnight Sensationの後、メンバー紹介が始まった。
ノリのいい16ビートにノリながらKOOがサポートメンバーを紹介する。
KOO「ではここで今回のツアーのサポートメンバーを紹介します!」
一人一人の名前は覚えていないが(すいません)、ドラムがべーあんではなくなっていた。もう完全にTKに頼ることなく歩いているんだなぁ…と、感心してしまった。
メンバー紹介が終わると、一息つくようにスローテンポの曲CLOSE TO THE END、そしてJOYへと続く。圧巻だったのはJOYのダンスパフォーマンス。あまりに美しすぎて言葉も出なかった。YUKIは感極まって涙声になっていた。4年前にENGAGEDを歌ったときと同じように・・・・。
私も思わず泣きそうになった。
曲が終わると、場内は拍手と歓声に包まれた。みな、素直に感動したのだろう。本当に素晴らしかった。
すると今度は一転、アップテンポなDJ BIG BEAT(DJ KOO Solo)へ。これもまた凄まじかった。圧巻。その一言につきる。私はずっと口あんぐり状態だった(笑)。KOO一人でこれだけのパフォーマンスができるのだ。これにダンスが加わるのだから、彼らはまさに最強のダンスユニットだ。
KOO Soloが終わると今度はslug and soulへ。徐々に徐々に、ライブは最高潮へと導かれて行く。そしてslug and soulが終わると、お待ちかねのsurvival dAnceが始まった。
サビではもちろん「survival dAnce〜♪ Hoo!」(笑)。アリーナの観客達はみな踊りまくっていた。
そのままの勢いでEZ DO DANCEへ。ここで、オーディションで選ばれたダンサー18名が一斉にステージに出てきた。SAMらを含めて合計20名以上のダンサー達がピッタリと息の合ったダンスを披露。これはちょっと言葉では表現できないほどの、凄まじい盛り上がり様だった。
EZ DO DANCEが終わると18名のダンサーは退場し、今度はThe Song Remains the Earthへ。最初座っていた観客達も、気がつけばほとんど立っていた(笑)。最高の盛り上がりを迎えたところで、TRFはステージを去った。場内は暗くなり、あちこちからアンコールの声が聞こえてくる。
5分ほど経ったころ、突然He Lives in Youが流れてきた。再び18名のダンサー達もステージ上に出てきた。場内は大歓声に包まれる。演奏が終わるとYUKIがマイクをとる。
YUKI「えー、今の曲「He Lives in You」が今度、ディズニーのアニメ「ライオンキングU」のテーマソングに決定しました。」
観客「(大歓声)」
YUKI「ありがとう。じゃあ・・・みんな、まだまだ踊れるー?!」
観客「(大歓声)」
YUKI「OK。じゃあちょっと懐かしい曲行ってみよう。BOY MEETS GIRL!」
あぁ…懐かしい……(笑)。イントロから最後までほとんど原曲のままのアレンジだったので最高だった。
そして感動のファイナルWORLD GROOVEへ。4年前の武道館では期待していたのにやってくれなかったこの曲を、やっとライブで聴くことができた。最後は全員で手を左右に振りながら「ラ〜〜ラ〜ラ〜ラ〜〜・・・♪」と歌う。そのままKOOが、再度メンバー紹介をする。
KOO「ここまでやってこれたのは僕らだけの力じゃない、サポートメンバー、スタッフ、あと18名のダンサーにも拍手を!」
彼らはほんとにいい人だ(笑)。いくらヒットしても、こういった謙虚な態度を絶対に忘れない。
KOO「そして、今日、この会場に来てくれたみんな、本当に感謝しています。ありがとう!」
そしていつしかステージはTRFのメンバーだけが残り、全員で手をつないて礼をする。長い、長い礼だった。深々と頭を下げるTRFに対して、場内からは大きな拍手が沸きあがる。何度も、何度も、ステージ上を端から端まで移動しながら、ファンの声援に応えていた彼らの姿が印象的だった。
TRF
exicoast tour '99 at 日本武道館 (1999/8/27)
|
- WIRED
- masquerade
- Frame
- You're my soul
- BILLIONAIRE
- we can do that sit everything
- Stand up and Dance
- Overnight Sensation〜時代はあなたに委ねてる〜
- CLOSE TO THE END
- JOY
- DJ BIG BEAT
- slug and soul
- survival dAnce
- Z DO DANCE
- The Song Remains the Earth
Encore.
- He Lives in You
- BOY MEETS GIRL
- WORLD GROOVE 3rd. chapter(main message)
|
©1998-2007 youhei All Rights Reserved.
|
|