B'z
LIVE-GYM '99 "Brotherhood" at 東京ドーム(1999/7/15)

-はじめに-
今回、B'zのライブレポを書くに当たって、これを読んだ人達にライブの興奮と感動がそのまま伝わるように・・と思って書いていたら、物凄く長くなってしまいました。このレポートを最後まで読んでくれるという方は、電話代がもったいないので、一度回線を切ってからじっくり読むことをオススメしたいです(笑)。私は文才皆無なため、途中読み苦しい所多々あるかと思いますが、その点はどうかご了承ください。m(_ _)m
また、MCや曲順については絶対に合っているという確信はないので、もし間違っているとお気づきの方はぜひメールでご一報ください。



実はB'zのライブは私にとって今回が初めてだった。「RISKY」からファンでありながら、なぜ今までライブに行かなかったのか自分でも不思議に思う。

午後17時30分。会社が終わるとすぐに私は駅へ走った。そして東京ドームのある水道橋駅に着いたのは午後18時40分だった。開演は19時だ。私は急いで友達とともに(今回のライブは会社の友達とその妹さん、そしてインターネットで知り合った人の計4人で行った)、東京ドームへ早足で歩いた。

さすがに東京ドーム。入り口には物凄い人だかりができていた。私の席は40番ゲート。急いで入り口を探す。そしてやっと入り口を見つけたときはすでに開演5分前になっていた。午後19時、入場。席は2階のスタンド席だった。まず、正面にある大きな蜘蛛のようなステージセットが目に飛び込んできた。その両脇にスクリーンが一台ずつ設置されており、そこにはB'zのアニメCMのようなものが流れている。私は席に座り、じっと開演を待った。そして・・・。

会場が突然暗転。一気に大歓声が沸き上がる。奇麗なストリングスが聞こえてきた。聴いたことのないメロディだ。新曲なのか?
すると、なにやら子供の声で英語のアナウンスのようなものが流れてきた。英語なので私はほとんど聴き取ることはできなかったが、最後の言葉だけはハッキリと聞こえた。

「Brotherhood」・・・。

すると突然照明が光り、B'zが登場!……かと思いきや、そこにいたのはB'zの格好をした子供、”チビB'z”だった!聴いたことのないBGMとともに、チビB'z(稲葉)はステージ左側から、そしてチビB'z(松本)はステージ右側からギターを持ってゆっくりと歩いてきた。しかし二人がステージの中央にたどり着く前に、またステージは暗転。場内のあちこちから歓声があがっている。すると突然照明が明るくなるとともに、ギリギリchopのイントロが流れてきた。ステージの上には稲葉と松本が立っている。一気に会場のボルテージが上がる。しかし私はしばらく二人に見入ってしまった。何せ8年間ずっと追い続けてきた彼等がそこで歌っているのだ。込上げる気持ちを押さえながら私はB'zサウンドに酔いしれた。
初っ端から稲葉は物凄いシャウト連発。前日も東京ドームで公演を行っているのに、なぜここまで声が出るのか、不思議でしょうがない。あっという間にギリギリchopが終わった。

歓声があがる間もなく、F・E・A・Rのイントロが流れてくる。ニューアルバム「Brotherhood」の1曲目のナンバーだ。会場にはまだアルバムを買っていない人もいたようで、多少戸惑っている観客もいたようだが、私は13日にアルバムを買い、この日のために何度も何度もアルバムを聴いて予習してきたので、思いっきり曲にノることができた。サビではみんなで「Yeah!Yeah!Yeah!」と歌う。なんて楽しいんだろう。素直にそう思えた。F・E・A・Rが終わると、MCへ。

稲葉がなにやら大き目のコップを持ち、ステージ脇のカメラを呼ぶ。稲葉の顔がスクリーン一杯に映し出される。もちろん観客は大歓声だ。そして、コップの中の水(?)をグイっと飲み、コップの底がスクリーンに映った。そこには、「B'z LIVE-GYMへようこそ!」と書かれていた。客席からはまたまた大歓声。まったくいつもいつも面白いことをやってくれる人達だ。水を飲み終わると稲葉がコップの底を見ながらなにやらブツブツ言う。

稲葉「・・・びー・・ず・・?らい、らい・・ぶ・・・じむ・・・?」

わざと何のことを書いてあるのかわからないように読む。なんて茶目っ気たっぷりなんだろう(笑)。客席からも思わず笑いがこぼれる。でもやっぱりお決まりのこの言葉を叫んでくれた。

稲葉「B'zのLIVE-GYMへようこそーーーーー!!!!」

大歓声があがるとともに、Liar!Liar!へ突入。
少し話しは変わるが、B'zは言うまでもなくライブバンドである。今まで数えきれないほどのライブをやってきた。当然曲のストックも物凄い数である。しかし曲のストックが多い分、ライブでの選曲も相当悩むはずだ。実際、リハーサル中に曲や曲順が変わることはよくあるそうだ(ビデオ「B'z LIVE-GYM Pleasure'95 BUZZ!! THE MOVIE」にもその模様が少し収録されている)。何度も何度も話し合って、ようやく決まった曲目というのは、おそらく現時点の彼等が演奏して最高なライブができると自信を持って選んだ曲が並んでいるのだろう。そして、演奏している自分達も、観客も、最高に楽しめると思う曲を選んでいるはずだ。実際、B'zの二人は本当に楽しそうだった。言うまでもなく、我々も思いっきり楽しんだ。

Liar!Liar!が終わるとなんとHOMEへ。まさかここでHOMEを持ってくるとは・・・。完全に意表を突かれた。この曲はちょうど一年前の今ごろに発売された曲。私にとっても非常に思い出深い曲だった。私は落ち着いてじっくり聞き入ることを心がけた。
ここでHOMEが来たということは・・・次はTIMEあたりかな?と思っていたら、予想通りTIMEが来た。聴きなれたイントロなのだが、やはり生で聴くと全然違う。スクリーンにはこれまでの二人の軌跡みたいなVTRが流れる。思わず色々なものが込み上げてきた。泣きそうになった(が、ここではまだ泣いてません(笑))。今回はPleasure'95で演奏されたバージョン(最後にギターで”ソ〜ラ〜レ〜ファ〜ミ〜レ〜ラ〜レ〜”で終わるバージョン)とほぼ一緒だった。

ここで一息つくように再びMC。

稲葉「え〜、僕らは昨日、ニューアルバム「Brotherhood」をリリースしたんですけれども、みんな聴いてくれたでしょうか。」
観客「聴いた〜!」
稲葉「え〜、まだ聴いてない人もですね、今日ここを出たらすぐにですね、2,3枚くらい購入して聴いていただければ。」
観客「(笑)」
稲葉「今日はアルバムの中からもいくつか曲をやりたいと思ってるので、聴いてください」

そしてイントロのストリングスがとても奇麗なながい愛へ。これはファンの間でも前評判が非常に高かった曲だ。3連符で刻まれるギターがとても心地よい。3連符のバラードといえば、「泣いて泣いて泣きやんだら」を思い出す。
バラード系が続いたところで、ガラッと曲調が変わった。銀の翼で翔べだ。
ここでまた話しは変わるが、アルバムの曲をライブで聴くチャンスは滅多にない。どういうことかと言うと、たとえば今回のライブで「IN THE LIFE」の曲を聴きたいと思ってもそれは無理な話だ。逆に言えば、「Brotherhood」の曲は今回のツアーでしか聴けないかもしれない。ライブでは二度とお目にかかれないかもしれないのである。
私は「Brotherhood」の曲を歌う彼等の姿をしっかりと目に焼き付けた。二度と忘れまい。 余談だが”とってもスウィ〜〜〜ト”と歌う稲葉はとってもセクシーだった(笑)。
続いてSKINへ。アルバムの曲が続く。ここらへんは、アルバムを聴いてない人にとってはつらかったのではないだろうか。
演奏が終わると照明が暗転。しばらくして、アコギを持った稲葉が登場した。

稲葉「え〜、ここらでちょっとリラックスした曲をやろうかな」

稲葉がアコギを持ったときはあの曲だろう。そう、Easy Come,Easy Go!だ。コーラス(NaNaNaNaNa...)はもちろん東京ドーム全員で歌う。私はこの日初めて声をあげて歌った。B'zの生の演奏にのって歌えたことが、本当に嬉しかった。
演奏が終わると、稲葉がステージ上から去った。そして松本がステージ中央でギターを持って立っている。
来た。
お待ちかねのソロコーナーだ。松本のMCが入る。

松本「え〜、私このたび、歌手デビューを果たしまして、新人でありながらいきなりこんな大きな ステージで歌えるなんて、本当に光栄に思っております。」
観客「(笑)」
松本「今日はデビュー曲をやりたいと思いますが、なにぶん新人なもので、聞き苦しいところ多々あるかと思いますが、お付き合いいただきたいと思います。」

もう、まっちゃん最高。こんなMCが出来るんだから、テレビでももっと喋ってくれればいいのに・・って思ったのは私だけでしょうか(笑)。そしてそのままTHE CHANGINGへ。アルバムバージョンだった。MCでは思いっきり謙遜していた松本だが、しっかりと歌えていた。堂々として、とても新人には見えなかった(笑)。ただひとつ残念だったのは、私の席からは松本のギタープレイは小さくて全然見えなかった。でも、やっぱり凄いよ、この人。そりゃギブソンのオリジナルモデルも作られるわけだ。

THE CHANGINGが終わるとまた照明が暗転。するとどこからかブルースハープの音色が聞こえてきた。でも、どこから聞こえてきているのかわからない。すると、突然小さな照明がステージとは反対側の、ちょうど野球のホームベースが置いてあるあたりを照らし出した。一気にその周辺から大歓声があがる。私は遠くて一瞬何が起こったのかわからなかったが、まさか・・??

そう、そこには稲葉がいた!一人でプルースハープを吹きながらゆっくりと歩いている。あんなところから出てくるなんて誰が予想しただろうか。もうバックネット裏の観客などは大パニック状態である(笑)。アリーナの後ろの方の人達なんか、もう1メートルくらいのところに稲葉がいるのだ。2,3分ほど稲葉は歩きながらブルースハープを吹きつづけた。そして小さい特設ステージの上にたつ。東京ドームは真っ暗で、稲葉に4,5本のライトが当たっているだけだ。

稲葉「ちょっとここで、しっとりしたやつをやりたいと思います。」

ストリングスの音色が聞こえてきた。遠くまでだ。ステージをよく見ると、なんとストリングスは生演奏だった。しかも、ドラムもギターも一切なく、バックはストリングスのみだった。東京ドームは物音一つしないくらい静まり返り、みんな稲葉に集中している。

・・・演奏が終わった。誰もがそう思った。しかし稲葉はマイクスタンドをステージ脇に置き、もう一度ステージ中央に立った。 そして・・・!!

「遠くまでーーーーーー・・・」

なんと、稲葉はマイクなしの生声で歌ったのだ。東京ドーム一杯に響き渡る稲葉の声。いったいどこまで驚かせてくれるんだこの人は!そしてドーム全体に聞こえるように声をあげたまま一回転。会場からはため息とともに大きな拍手が沸き起こった。

大歓声に包まれて稲葉が3塁側のベンチから退場。すると今度はステージが明るくなる。そこには松本がいた。
すると美しいギターの音色が聞こえてきた。GO FURTHERだ。私が松本のアルバム「KNOCKIN' "T" AROUND」の中で一番好きな曲だ。まさかこれもやってくれるとは思わなかった。CDで聴くのとはワケが違った。とても言葉で述べることはできないくらいの、凄まじいギターだった。

松本のソロが終わると、稲葉がステージ上に戻ってきた。

稲葉「じゃあそろそろみんなで歌ってみようか。いや、簡単簡単。」

そういうと稲葉は突然あのフレーズを歌い出した。

稲葉「ウォ〜ウ〜オ〜〜ウ〜オ〜ウォ〜〜オォ〜♪」

そう、Callingのフレーズだ。以下、しばらく稲葉と客席とのやりとりをご覧ください(笑)。

稲葉「じゃあまずこっちの、えっと、(東京ドームの)カンバンで言うと、セブンイレブン、***、***(忘れました)あたりまでね。いいかい?はい、せぇ〜の!」
観客(右側)「ウォ〜ウ〜オ〜〜ウ〜オ〜ウォ〜〜オォ〜♪」
稲葉「キレイ!」
観客(右側)「(大歓声)」
稲葉「はい、じゃ今度この、真ん中ね。こっち(左側の方)の人達は適当に判断して(笑)。自分もかなって思う人は歌ってね。はい、せぇ〜の!」
観客(真中)「ウォ〜ウ〜オ〜〜ウ〜オ〜ウォ〜〜オォ〜♪」
稲葉「ビュ〜ティフル!」
観客(真中)「(大歓声)」
稲葉「さて、長らく御待たせいたしました。」
観客(左側)「(大歓声)」
稲葉「じゃ、最後、こっち(左側)ね。ま要するに今まで一度も歌っていない人全部だ(笑)。せぇ〜の!」
観客(左側)「ウォ〜ウ〜オ〜〜ウ〜オ〜ウォ〜〜オォ〜♪」
稲葉「ラブリ〜!」
観客(左側)「(大歓声)」
稲葉「じゃ最後に、この東京ドーム全員で行くぞ!せぇーの!」
観客(全員)「ウォ〜ウ〜オ〜〜ウ〜オ〜ウォ〜〜オォ〜♪」
稲葉「オーケィ!サンキュー!」
観客「(大歓声)」

そしてそのままCallingへ。この曲を製作するのに、半年以上の時間が費やされたというのは有名な話だ。サビではもちろん全員で「ウォ〜ウ〜オ〜〜ウ〜オ〜ウォ〜〜オォ〜♪」と歌う。曲の最後はCDとは違うアレンジが施されていて、すさまじく激しい盛り上がりを見せた。

続いて聴いたことのないイントロが流れてきた。新曲か?と思ったが・・・

稲葉「ここでバンドのメンバーを紹介します」

そうだ、メンバー紹介があったんだ。私はすっかり忘れていた(笑)。一人一人紹介されるたびに、ソロ・パフォーマンスをやってくれた。今回のサポートメンバーは、増田隆宣(Keyboard)、満園庄太郎(Bass)、黒瀬蛙一(Drums)の3名。まさか増田さんがいるとは・・・嬉しい誤算だった。今までB'zのサポートには数多いミュージシャンが参加してきた。中でも一番有名なのは、増田隆宣(Key)、明石昌夫(Bass)、デニー・フォンヘイザー(Drums)の黄金コンビである。しかし「SURVIVE」の頃から、「いつまでも同じメンバーでやるよりも、新しい、才能ある若い人達とやってみたい」というB'zの考えがあったため、現在はこの3人が揃うことはほとんど(というより、全く)なくなった。そんな中で増田さんがKeyboardを弾いてくれたのは嬉しかった(私は増田さんファンなので)。

メンバー紹介が終わると、強烈なギターが聞こえてきた。Real Thing Shakesだ。あのシャウトが生で聴けるなんて・・。そういえばこの曲はギター、ベース、ドラムだけのはず。キーボードの増田さんはその間、何をやっていたんだろう・・・(笑)
Real Thing Shakesが終わると、一気に会場が暗くなり、レーザー光線が照らし出された。LOVE PHANTOMだ。思えばこの曲が発売されてからもうすぐ4年が経とうとしている。初めて聴いたときの衝撃も忘れられないが、ライブで聴くとまた違う感動が味わえた。そしてライブは徐々に最高潮へと導かれていく。

今度はさまよえる蒼い弾丸のイントロが流れてきた。稲葉がステージ上を走り回る。それにしても何て豪華な曲順なんだろう。正直言ってこのときは私も盛り上がりすぎてよく覚えていない。ただ覚えているのは、私は声を張り上げすぎて喉が痛くなっていたことだ(笑)。

「さまよえる蒼い弾丸」が終わるとすぐさまドラムとベースの重低音が響いてきた。リズムに合わせて稲葉が「ヘイ!ヘイ!」と叫んでいる。私はこの曲が何なのかすぐにわかった。 ZEROだ。オリジナルで言うと、間奏のブラスの部分が流れてくる。そしてすぐさま印象的なピアノのイントロが聞こえてきた。会場は一気にスパーク(笑)。そして彼らはここでもまた面白いことをやってくれた。
間奏の「人のすることに文句ばかり〜」の部分に入る前に、突然演奏が止まる。そして、スクリーンになんと東京の今夜の天気予報が字幕で流れ出したのである!(笑)。わずか10秒ほどの出来事だった。そして天気予報の最後に、「3,2,1,Go!」と流れ、すぐさまラップへ。ここではセリフが全部字幕で流された。今までこのラップ部分で何を言っているのかわからなかった人も、やっと理解できたのではないだろうか。ちなみにラップ部分の歌詞はこうだ。

「人のすることに文句ばかりつけるノンキ女だけは避けて通りたいけど自分だって悩める人の心情 理解した気で余裕しゃくしゃく!鏡覗いてみりゃ昔と変わらんSame o'l 田舎モン(Hey!)冷や汗かき踊ってる、踊ってる、おかしいねHaHaHa......」(これで合ってる・・・よね?(笑))

ラストはやっぱりあった松本のドリルパフォーマンス!ドリルをギターにつきつけるようにして、ギターでドリルのような音をグイングイン鳴らす。

最高の盛り上がりを迎えたところで、短いMC。

稲葉「僕らとみんなのことを歌った曲です。聴いてください。」

Brotherhoodだ・・・。「僕らとみんなのことを歌った曲」。確かに稲葉はそう言った。B'zは本当にファン思いなんだということはここで言うまでもない。彼らは今まで音楽というものを通して私達に色々なモノをくれた。そしてこの「Brotherhood」という曲は私にとって今までで最高のプレゼントになった。サビは全員で「We'll be alright」の大合唱。東京ドームという大きな会場で、全員が一つになった。

Brotherhoodが終わると、「ありがとう!」と言って二人はステージを去った。ステージが暗くなる。場内はもちろん「アンコール」。気がつけばいつのまにかウェーブが起こっていた。何回ウェーブが起きたか覚えていない。何度も何度も、B'zの二人が再び現れるまで、Brotherたちはウェーブを続けた。

そして再びB'zの二人が現れた。場内は大歓声に包まれる。オープニングに登場したときと同じように、稲葉はステージ左側から、そして松本はステージ右側からゆっくりと歩いてきた。オープニングのときは中央にたどり着く前にステージが暗転したのだが、今回はちゃんとステージ中央までたどり着いた。そして互いに手を合わせる。なんて素晴らしい光景なんだろう。歓声があがる。ファンの中には泣いている人もいた。

突然聞き覚えのあるピアノのイントロが聞こえてきた。ONEだ。これはギリギリchopのカップリング。私の大好きな曲だ。まさかこの曲はやってくれるとは思ってなかったので、嬉しくて涙が出そうになった。私には会場のファン一人一人に「You're the only ONE」と言っているように聞こえた…。

そして、感動のMC。あまりに感動的で、しかも非常に長かったので、正直言って全部はっきりとは覚えていません。ここでは一部だけ掲載しておきます。

稲葉「みんなこのライブが終わったら当然それぞれの生活に戻って行くわけで、、、で、これから生きていく中で、今日のことも忘れてしまうかもしれないけど」
観客「忘れないよ!」
稲葉「いや、いいんだよいいんだよ(笑)。忘れてもいいの。で、ここでみんなで一つになれたことは、これからもきっと、みんなの中で励みになっていくと思うし、何かつらいことがあったときには、この日のことを思い出して、頑張ろうという気持ちになってくれればいいなぁと、思ってます。」
観客「(大歓声)」
稲葉「(会場を見渡して)こんなのね、近くても遠くても関係ないよ。(会場のあちこちを指差し)みんな一本の線で、線で、線でつながってるのが見えるよ。」

合計3分以上は喋っていたのではないだろうか。私は稲葉の言葉の暖かさに思わず涙が出た。喜びでも悲しみでもなく、ただ自然と、涙がこぼれた。ライブでこんなに感動したことは初めてだった。

これからもB'z、そして私達は走りつづける。RUNだ。
「死ぬなら一人だ。生きるなら一人じゃない。」
私はこの先何があってもこの人達についていこうと思った。

この曲の前、稲葉がしきりに「これで最後だ」と言っていたので、私はてっきりこれで終わりかと思っていたのだが・・・なんとBAD COMMUNICATIONが始まった!しかも一番から歌っている!

ここで一つ述べておくが、「BAD 〜」は今までライブで幾度となく演奏されてきたが、原曲が非常に長いためか、最近では2番から歌われることが多かったのだ。しかしここへきてフルバージョンで歌ってくれるとは・・。しかも「LOOSE」に収録されている”000-18”ヴァージョンとはまた違うアレンジが施されていた。サビでは稲葉が観客へマイクを向ける。会場全員で「BAD COMMUNICATION」と歌う。やはりライブの最後は最高に盛り上がって終わるのが一番だ。B'zは今まで幾度と無く積み重ねてきたライブ経験の豊富さを見せ付けてくれた。

最後にステージ上にサポートメンバーを含め全員で「おつかれー!」
そしていつしかステージの上はB'zの二人だけになっていた。稲葉が「ありがとう!」と言う。そして二人は観客に向かって礼をする。当然場内は大歓声。

稲葉「今夜は本当に最高でした。ありがとう!また会おうね。バイバイ!」

BGMに「夢のような日々」が流れる中、そう言って二人はステージを去った。
最後の最後まで、カッコ良かった。



B'z
LIVE-GYM '99 "Brotherhood" at 東京ドーム(1999/7/15)

  1. ギリギリchop
  2. F・E・A・R
  3. Liar!Liar!
  4. HOME
  5. TIME
  6. ながい愛
  7. 銀の翼で翔べ
  8. SKIN
  9. Easy Come,Easy Go!
  10. THE CHANGING
  11. 遠くまで
  12. GO FURTHER
  13. Calling
  14. Real Thing Shakes
  15. LOVE PHANTOM
  16. さまよえる蒼い弾丸
  17. ZERO
  18. Brotherhood

  19. Encore.
  20. ONE
  21. RUN
  22. BAD COMMUNICATION


-最後に-
最初にも書きましたが、私は今回の東京ドームがB'zライブ初体験でした。そして、今までいろんなライブに行って来ましたが、ライブで初めて泣きました。心から感動しました。「Brotherhood」という言葉の重さを感じることができたと思います。
御互い全くの他人同士が一同に会して一つになるというのがライブの醍醐味だと思いますが、今回のライブは今まで以上にみんなが一つに、「Brother」になったことを実感できました。会場に来たほかの人達がどんなことを感じて会場を後にしたのかはわかりませんが、それだけはみんな同じ気持ちだったと思います。
今回のライブは私の中で一生心の中に残ると思います。そして稲葉さんの言う通り、ツライことがあったときは今日のことを思い出して、頑張って生きていこうと思います。やっぱりB'zは最高だ。
最後に、一緒に歌い、踊り狂ったBrotherたち、御疲れ様でした。また会おうぜ!



B'z consists of TAK MATSUMOTO , KOHSHI INABA