吉井和哉
YOSHII BUDOKAN 2010 at 日本武道館(2010/12/28)
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毎年恒例の吉井武道館です。
グッズの手帳と、何故かキラーリップを購入し、着席したのは18時15分頃。開演まで時間があったので、目を閉じて今年行ったライヴを思い返してました。
思えば初めてミッシェルに出会って、ライヴに対する価値観が180度変わってからというもの、自分にとってライヴって「探求の旅」だったんだと思う。
いつか自分が「もうこれ以上のライヴにはめぐり合えない」と思えるほどのライヴに出会えたときが、その旅の終わりだと思っていた。そういう意味では今年のフジロックは1つの終着点だったように思う。フジに行く前は、MUSEとAFPを観たら、もう自分はライヴに対する興味を失ってしまうのではないかという怖さも少しあって。
結果的に超次元のライヴをやってのけたMUSEを観た後は、なんだか抜け殻のようになってしまったことも事実で。でもMUSEが超次元なら、Atoms For Peaceはまさに新次元の景色を見せてくれた。そのおかげでライヴへの新たな探求心が芽生えたように思う。
結局たぶん自分は、今追い続けてるアーティストたちが音楽をやめない限り、ライヴに行き続けるんだろうな、と思えたし、新しい景色を見せ続けてくれるアーティストたちがいる限り、探求の旅も終わらないんだなと。
だからこそ今の自分にはFINAL COUNTDOWNという曲が必要だった。
カウントダウンって、終わりへのカウントダウンじゃなくって、旅立ちへのカウントダウンなんだよね。1日の終わりは新しい日の始まりであるように、今日の吉井武道館からまた新しい旅が始まるんだっていう。
そんなことを考えて目を開けたら18時37分になってた。そのまま5分ほど待ってたら場内が暗転した。
一発目はZENZAIツアー、EMI ROCKSでも披露されたアシッドウーマン。
そしてPHOENIX、WEEKENDERと続いたところでなんかすでにウルウルきちゃってた。だってWEEKENDER聴くの1年ぶりだし。この曲も年末には欠かせない曲だよね。「今年も一年お疲れ様でした!」って。個人的には今まで聴いてきたどのWEEKENDERよりも今日のが一番でした。
今日は1階北西スタンドで、ちょうどステージの真横あたりの席だったんだけど、バーニーさんがね、そんな北西スタンドの人たちのために、何度も何度もこっちを向いて演奏してくれたんだよね。それが凄く嬉しくって、というか感動して。なんてやさしい人なんだろう。もう、バーニーさん今まで以上に大好きになっちゃったよ。たぶん北西スタンドの人みんなそう思ってるはず(笑)。
新曲のリバティーンは初めて聴いたけど、ライヴで凄く盛り上がりそうな曲。来年のツアーでまた聴くのが楽しみ。Across the universeでは吉井さん歌詞間違えてて、間奏のときにアンパンマン・・じゃなくて吉田さんの方見て「間違えちゃった」って感じでペロって舌出してた(笑)。
そして今日のイエモン曲1発目はFour Seasons。これはやっぱり志村君へ捧げるアンセムだったんだろうな。物凄いパフォーマンス。魂の叫び。涙した人も多かったんじゃないだろうか。それにしてもイエローモンキーの曲をやると会場の空気がガラッと変わってしまうのも凄い。
本編ラストのビルマニアはもう盛り上がりすぎて大変。本当に物凄いエネルギーを持った曲。間奏明けの「流れるままに〜」は吉井さんがマイクスタンドごと客席へ向けるもんだから、歌いすぎて喉がつぶれそうだった。
そして怒涛のアンコール1発目はマダム。日本兵のスマイルとか言って笑いを誘ってたけど。隣に座ってたねーちゃんがたまに「吉井ィィィ!!!」と物凄い叫ぶ人でめっちゃ盛り上がってたんだけど、マダム始まったら泣いちゃって。ファンの涙に弱い僕ももらい泣き。
東京ブギウギが始まると、さすがに武道館のお客さんはもう次に何の曲やるかわかってるみたいで大盛り上がり。じゅんごさんの「家族が観てる」には笑った(笑)。そしてアバンギャルド→FINAL COUNTDOWNの盛り上がりっぷりは間違いなく吉井武道館史上最高でした。もちろん自分にとっても、これほど騒いだ吉井武道館は初めて。こんなに楽しく幸せな時間を過ごせるのはやっぱり12/28だからだと思う。
ラストは待望のLOVE&PEACE。いつやるのかと思ってたら最後の最後でやってくれた。リリースが待ち遠しい。
吉井武道館は自分にとっては毎年一年の締めくくりに欠かせないライヴとなっているんだけど、今回ほど、この人のファンで良かったと思える武道館は初めてだった。また、長い間今のサポメンでやってるせいか、凄くテンポが良く、安定感のあるパフォーマンスだったのも驚いた。
そして、もし何年か後にイエローモンキーが再結成してメカラウロコが復活したとしても、FINAL COUNTDOWNだけは演奏し続けて欲しいなと思えるほど、やっぱり年末のFINAL COUNTDOWNは最高でした。あと今日の吉井さんの衣装、全部カッコ良かった。
あとはやっぱり今日の会場の空気が最高に気持ち良かった。みんな吉井さんを愛する人たちばかりが集まってるから、そりゃもうEMI ROCKSとは大違いで(笑)。今日のライヴが最高のものになったのは間違いなくオーディエンスの皆さんのおかげだった・・カモーネ。
では、一緒に楽しんだ皆さんお疲れ様でした。また来年のツアー、そして吉井武道館2011でお会いしましょう。良いお年を!
以下、本日の吉井語録
・「吉井武道館へようこそ! みなさん、今年もいろいろあったでしょう。今日は一緒に浄化させましょう。今日は新曲、カバー曲、昔の曲も惜しみなく。最後まで楽しんでいってください!」(WEEKENDER後のMC)
・「今日はいいお客さんが多いですね。最近、44歳になって人とかモノとか土地とかの気がわかるようになってきていて。今日はみなさんいい気を持っていらっしゃる。ライブはそれが大事です」
・「今年もいろんな流行語がありましたが、わたくしも今年流行語を開発しました。”カモーネ”です。」
・「今年、いろんな出会いと別れがあった人に捧げます」(BELIEVE前のMC)
・「当時は男女の恋愛の歌を作ったつもりだったけど、今考えてみれば両親とか先祖とか、そういう人への想いを作ったのかなと思います。20代半ばに作ったブルースを聴いてください」(アンコール登場後のMC)
・「来年僕改名します。カモーネじゃないよ!吉井カモーネ和哉?あの・・吉井、かじゅまるにします。(滑った・・・おまえが悪いんだぞ!とよしふみさんに突っ込み)
・「やっぱり、これをやらないと年は越せないよねー」(東京ブギウギ前のMC)
吉井和哉
YOSHII BUDOKAN 2010 at 日本武道館(2010/12/28)
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