徳永英明
赤い太陽の日 at よみうりランド オープンシアターEAST (2003/5/18)

徳永英明復活ライブ。会場はよみうりランド。何故か、よみうりランド(笑)。

私は結構近いところに住んでいるが、意外にも今まで行ったことがなかった。小田急線の「読売ランド前」駅で下車したはいいものの、そこからバスに乗ることに。全然「読売ランド前」じゃねーじゃん(笑)、というツッコミはおいといて。
開演が15時だったため、14時に友人と駅で待ち合わせ。バス停には既に長蛇の列ができていたが、すぐに数本バスが来たので待ち時間はほとんどなく、スムーズに会場入りすることができた。
今回のチケットはよみうりランド入場券も含まれており、実際によみうりランドに入って会場へと向かう。当然のことながら会場(オープンシアターEAST)に向かうまではよみうりランドの中を歩くわけで。家族連れでにぎわってました。入り口入ってすぐのところでは、ちっちゃいステージでアンパンマンショーやってました。バイキンマンもドキンちゃんも8頭身なんですよ(笑)。まぁ大人の人間が入っているから当たり前なんですけど。珍しいというか、不自然というか(笑)、気になって思わず見入ってしまいそうになっちゃいました。

余談はこの辺にして。
2、3分ほど歩くと会場に到着。ほんとによみうりランドの中にあるっていう感じ。つーか確実によみうりランド内に音漏れしてる(笑)。入場券だけでライブ楽しめますよここ。
会場の入り口では記念品が手渡される。中を見るとなんとパンフレットとTシャツが。Tシャツくれるなんて太っ腹だなぁ、とか思いつつ場内に入ると既にファンでにぎわっていた。入ってすぐのところにグッズ売り場があり、Tシャツ、写真集、マウスパッドが売っていた。私はせっかくだから何か買おうと思い、マウスパッド(なぜか3枚セット)を購入。買った後に気づいたんですが、このマウスパッド、すごいです。なんつーか、男が買うものではありません(笑)。どんなのか見たい方がオフィシャルHPをご覧ください。

私の席はA14列105番。ステージからかなり近い。ステージ上にはすでにセットが用意されており、バックに大きな太陽をモチーフにした照明があったのが印象的だった。天気は曇っており、いつ雨が降ってもおかしくない状態だった。BGMが流れる中、じっと開演の時を待つ。

開演予定時刻の15時を10分ほど過ぎた頃、バンドメンバーが姿を現した。場内からは拍手があがる。そして最後に徳永英明が登場。一斉に黄色い歓声が飛び交う。衣装はアルバム「愛をください」のジャケットでも着用していたもの。そして頭には髪の毛を束ねたようなカツラ(?)かアクセサリーみたいなものをつけていた。
そのまま徳永がステージ中央に立つと、シンセパッドの音色がじょじょに大きくなる。そして徳永がマイクを握った。
「この胸に・・・」
最新アルバムからのタイトルチューン。愛をくださいだった。場内からは大歓声があがる。私は初めて聴くその優しい歌声にもうメロメロ(笑)。
特に大きなアクションはない。ただ目を閉じて、時折左手を大きく頭上にあげたりして、ゆらゆらと独特の浮遊感ただようリズムの取り方で、しっとりと力強く歌い上げる。とても2年のブランクがあるとは思えない歌声だった。私はここ数年の彼の曲の中では一番好きな曲だったため、最初から最後まで一緒に歌ってました。

追々紹介するが、この日のバンド構成はギター×2、ベース、ドラム、キーボードという徳永にしては少ないメンバー構成。それがわかった瞬間私の中で今日のセットリストを予想してみた。「未来飛行」とか「ROUGH DIAMOND」とかやるんじゃないかなぁと思い、逆にシンセサウンドをバリバリ使うような曲はやらないんじゃないかと思っていたが、その予想は半分当たって半分外れることになる。

愛をくださいを歌い終わり、一礼する徳永。無論場内からは拍手と大歓声。そして続いてはアルバム「honesto」より愛の力。イントロが聴こえたとき「あーーこれ何だっけ?」と思ったが(笑)、サビを聴いて思い出した。なんとも心が温かくなる曲だ。そして徳永がステージ最前列まで歩き出てファンに手を振る。お客さん大盛り上がり。徳永も終始笑顔で声援に応える。

途中、「あ〜いしている〜よ〜♪」というフレーズが何度もあったのですが、そこでアリーナ最前列に来ていた男4人組を発見した徳永さん。歌いながら思わず吹き出してました(笑)。

そして今度はエレキギターが心地よい8ビートを刻む。なんとあなたのためにだった。アルバム「DEAR」からのナンバー。懐かしさで悲鳴をあげたファンもいたのではないだろうか。こんな曲連発されたら誰だって笑顔になってしまいますよ。ええ、ワタクシも笑いながら歌ってました(笑)。
そしてこの日最初のMCへ。

徳永「こんにちは。徳永英明です。」
観客「(歓声)」
徳永「えー、前の男達に向かって"愛の力"を熱唱してしまいました(笑)。」
観客「(笑)」

会場には最前列のど真ん中に4人組の男性が。しかも全員この日の記念品のTシャツを着てました。あまりに目立っていたのでお客さん爆笑してました。

徳永「えー・・・今日は、復活祭です。いろんな人が来てくれてて、嬉しいです。この会場だけじゃなくって、日本中、世界中が、平和になれるように、そんな気持ちを込めながら歌っていきたいと思います。みんなも最後まで楽しんでいってください。」
観客「(拍手&歓声)」

続いてはニューアルバムからせらぴすと。なんて軟らかくて優しい歌声なんだろう。そして次の曲はひさしぶりだったがイントロを聴いた瞬間すぐわかった。七色の花。まさか今日聴けるとは思わなかったサプライズの1つだ。
そしてシングル「君をつれて」のカップリング、愛のヒキガネへ。うーん、マニアックな選曲(笑)。さらにresetが歌われたところで再びMC。

徳永「あー暑い。4曲連続で歌うなんて俺滅多にないんよー(笑)。でも照明がこんなにまぶしいとは思わなかった。今日もほんとは眼鏡しようと思ったにゃけど、ゼッタイみんなはずせ言うもん(笑)。いや一応あるんですけどね。え?かけろって?」

ここで徳永がステージ後ろに用意してあった丸くて大きな黒いサングラスをかける。しかしなんか不自然な姿に思わず会場内からは笑いが起こる。

徳永「ヘン?(笑)いや、実はね、普通にメガネ用意しようと思ったんですが忘れてしまいました(笑)。」
観客「(笑)」
徳永「(照れるように笑いながら)・・・あー・・やっぱ野外苦手。ほら、薄暗いとこなら、イメージでね、あの人20歳くらいかな、とか、16歳くらいかな、って想像しながら歌うんですけど、今日は、あの・・・・・・・・・(笑)」
観客「(爆笑)」

徳永ファンの平均年齢層はハッキリ言ってかなり高い。この日も私の周りはお年を召したおばさま方が多く見られました(笑)。

徳永「見てると61歳かな!?とか、逆から見たら16かよ!みたいな(笑)。あのね、でも今日はほんとキレイな人が多い。男もかっこよく見えます。」

ちょっと苦しいフォローに客席からも笑いがこぼれる。

徳永「(前の4人組を見て)4人とも肌白いなぁー(笑)。どこから来たの?愛知から来たの?名古屋か。カレーうどんウマいよね。手羽先最近ちょっと落ちたよね(笑)。他にもみんないろんなとこから来てくれてるのかな?」

徳永の問いかけに客席のあちこちから声があがる。この日は1日限りの復活ライブということで、全国各地からファンが集まってきていたようだ。

徳永「北海道?ありがとう。アフリカ?(笑)ありがとう。江東区?ありがとう(笑)。」

徳永の方から客席に向かって問い掛けたり、客席からの声を「え?なに」とか聞き返したりする、といった具合に、今日のライブはとにかくファンとのコミュニケーションを大切にしていたようだ。それが見てて痛いほどよく伝わってきた。

徳永「ではここで、雨が降らない曲をやりたいと思います。」

西脇さんがピアノを弾きはじめるが、聴いたことのないイントロだ。そこへ徳永がメロディーをのせる。それはなんと輝きながら・・・だった。僕らの世代(1970年代生まれ)の人でこの曲を知らない人はいないでしょう。ピアノだけで演奏されたこの曲を聴いてるとまさにどこかへイってしまいそうなくらいの心地よさでした。

続いてニューアルバムから大宇宙が演奏されたところでMC。

徳永「えー、メンバー紹介します。」

この日のメンバーは、ギター、飯室博、古川正義。 ベース、高水健司。 ドラムス、小田原豊。 キーボード、西脇達也。 ここで徳永さん、高水さんのことを「大仏」だと言う。何故かと客席から声がかかるが・・・。

徳永「なぜ大仏かっていうのは、この場ではいえません。子供もいますんで(笑)。」

それでも客席からは聞きたいとの声があがる。観念した徳永さん、ようやく理由を話し始める。

徳永「あのですね、中学のとき修学旅行で、お風呂に入って・・・”お前大仏だな”って言われたそうで(笑)、それから彼のあだ名は大仏です。え?僕?僕は、小仏です(笑)。飯室くん?彼は地蔵です(笑)。」
観客「(爆笑)」
徳永「あのー立ちっぱなしで疲れたでしょう。どうぞ座ってください。まぁお座りください。」

観客全員が一旦席に座ると、君をつれてへ。アルバム「愛をください」からの先行シングル。力強く歌い上げる。そしてonenessで座っていた観客も再び総立ち。そしてまさかまさかのROUGH DIAMOND。イントロ聴こえた瞬間「うををををー」って声あげたかったですけどそういう雰囲気のライブではないのでやめときました(笑)。そしてスローテンポなギターのイントロが。何かわからなかったが徳永が1フレーズ歌い始めてようやくわかった。負けるなだった。その瞬間場内からも歓声と拍手が沸き起こる。待ちに待った曲だ。現在の徳永のライブではもはや欠かせない曲となった。私もここぞとばかりに無我夢中で歌いました。このときの会場の一体感というのはほんと素晴らしかった。
ライブ最高潮を迎えたところでMC。

徳永「いやー!2年ぶりにこの曲やってしまいました。みんなの前でまたやれてほんと嬉しいです。」
観客「(歓声)」
徳永「まだリハーサルの時間とか短くてあれだったんですけど、"青い銀河の夜"では水鉄砲のように飛ばしまくりますので!(笑)。」

ファンなら知っていることだが、「負けるな」では徳永が水を口に含んで"プシューーッ!"てやるのが定番です。同じ水鉄砲でも大仁田厚のそれとはあまりにかけ離れてます(笑)。

徳永「僕が休んでる間ほんといろんなことがあって考えさせられ、勉強させられました。もちろん今でもまだまだ未熟者なんですけど。でも僕もいずれは日本だけでなく世界で歌っていけるようになっていけたらいいなと思います。売上がどうこうとかいう問題ではなくね(笑)。では、”とりあえず”、本編最後の曲聴いてください。」

拍手と歓声に包まれながらlove&peaceへ。何度も何度も「love&peace」と歌い上げる。まさにあっという間の1時間30分。ライブは一旦幕を閉じる。

そしてアンコール。再びメンバーが登場。

徳永「アンコールどうもありがとう!」
観客「(大歓声)」

会場内に大きな「徳永英明」の垂れ幕を持つファンがいて、それに気づいた徳永さん「おー俺の字やんけ!」と笑っていました。そして西脇さんが持っているデジカメで記念撮影会が始まった。会場のお客さんをバックに3、4枚ほど撮ってました。

徳永「これホームページ載せるかもしれんよ?みんなの顔写ってもいいんやな?(笑)」

ほんとに載るのかな。だとしたら私も写ってるかもしれません(笑)。

徳永「いやー暑い。え?(Tシャツ)脱げって?僕はこの2年の間で醜い体になってしまいましたのよ。」
観客「(爆笑)」

それでも「脱いでー」というお客さん。

徳永「そんな(笑)、脱げ脱げって、そしたらキミら脱げるんか?!(笑)」
観客「(笑)」
徳永「えーでもこうして僕のファンの人たち限定ということで、こんなに集まってもらってほんとに感謝してます。ありがとう。ではアンコールの曲聴いてください。」

そしてニューアルバムのラストナンバー愛のカタチへ。場内からは拍手がおこる。ここで「♪あぁキミのこと愛してる」というフレーズがあるのだが、そこを歌っているときに前の男4人組が目に入ったようで思わず吹き出す徳永さん。

徳永「あかん、男見ながら歌ったらいかんわ(笑)」
観客「(爆笑)」

そして演奏が終わるとそのまま止まることなく次の曲へ。心地よい、聞き慣れたギターフレーズが場内に響き渡る。>こ、こ、これはまさか・・・・・・。そして徳永がメロディを歌い始める。

「♪いくつの街を・・・」

うわっ。
うわーーーーーーーーーーーっ!!!!
夢を信じてキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!! 。(取り乱しました。すみません)

心臓が止まりそうになった。あまりの感動で声が出ない。涙が出そうになるのをこらえながら目の前で歌う徳永の姿をしっかりと目に、耳に焼き付けた。

演奏が終わると再びメンバーがステージを去る。しかし場内からの拍手は止まない。そして数分後、メンバーが再登場。まさかのダブルアンコールだ。

徳永「えー、今日は復活祭りです。みんなで、おめでとうと言いましょう(笑)。」
観客「(爆笑)」
徳永「せーーの!」
観客「(おめでとーーー!)」
徳永「ありがとーう!(笑)」
観客「(笑&歓声)」
徳永「いやーでもすごいね、ダブルアンコールやってますよ。あの、ライブハウスツアーではやらないですからね。今日は特別です。さて、僕は次に何を歌うでしょうか?」

会場のあちこちから声があがる。「君の青」という声が一番多かったように思う。そしてそれを聞いた徳永さん、ジェットコースターを指差しながら「君のジェットコースター・・・(意味不明)」(笑)。

徳永「歌いたかったら一緒に歌ってもええよ。」

そして・・・君の青へ。はぁぁ・・・・もう最高です。
「♪5月の青い空・・・」と歌い上げたかと思いきや空を見上げ、「ちょっと曇ってるけどなぁー」(笑)。

ラストは全員で「lala....」の大合唱。そして最後に再び「愛をください」のサビを歌い上げ、「愛をくださぁぁぁーーーい!!」と絶叫。

演奏後メンバー全員でステージ前に出てきて観客の声援にこたえる。このとき再び徳永さんがメンバー紹介をしていたが、ドラムの小田原豊さんは元レベッカであることが判明。

結局雨は一滴も降らずライブは無事終了。
あー・・・ファンやってて良かったぁ。



徳永英明
赤い太陽の日 at よみうりランド オープンシアターEAST (2003/5/18)

  1. 愛をください
  2. 愛の力
  3. あなたのために
  4. せらぴすと
  5. 愛のヒキガネ
  6. 七色の花
  7. reset
  8. 輝きながら…
  9. 大宇宙
  10. 君をつれて
  11. oneness
  12. ROUGH DIAMOND
  13. 負けるな
  14. love & peace
    Encore1.
  15. 愛のカタチ
  16. 夢を信じて
    Encore2.
  17. 君の青


-おわりに-

ご存知の通り徳永英明は2年前もやもや病にかかり、当時行っていた15周年記念ツアーも中止。活動休止を余儀なくされました。この日は彼の復活祭、そして私にとっては初ライブ体験です。思えばアニメ「ドラゴンクエスト」の主題歌だった「夢を信じて」をまだ子供の頃耳にした僕は、子供ながらに感動を覚えました。僕にとって、音楽を聴き始めるきっかけになったアーティストと言えます。

この日も「夢を信じて」を聴けたらなぁ・・・と思っていたのですが、同曲はライブではあまり演奏されたことがありませんでした。唯一2年前、中止になる前の15周年記念ツアーで演奏されていたそうですが・・・。だから僕もあまり期待はしていませんでした。だから夢を信じてが演奏されたときはもう、頭の中真っ白ですよ(笑)。人間ってほんとに驚いたときとか感動したときとかって、声すら出ないもんですね。

とにかくこの日は徳永さんが無事最後まで元気な姿で歌い上げてくれたことが何より一番ですね。次はライブハウスツアー「青い銀河の夜」。おそらく今回とはまた違ったセットリストになるでしょうし、今から楽しみで仕方ありません。

最後に一緒に楽しんだファンの皆さん、おつかれさまでした。「青い銀河の夜」で会いましょう。
2003.5.25 youhei


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