TM NETWORK tribute LIVE
UTSU & KINE SELECTION from TM SONGS at 渋谷公会堂 (2003/6/5)
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会場は渋谷公会堂。もともと7日、8日のNHKホールで予約を申し込んだのだが、抽選に漏れてしまって(笑)、振替公演ということでこの日に。18時30分開演だったので、仕事も早めに切り上げ会場へ。仕事かTMかどっち取るんだと言われたら迷わずTM取る性格なんで(笑)。
渋谷公会堂に来るのは2年前のマシンガンズのBOYS ONLY以来。会場に向かう途中には「チケット譲ってください」といった紙をかかげるファンの姿もちらほら見かけた。
開演まで時間もなかったため、早速会場内へ入り座席へつく。今回の座席は2階7列目。とは言ってもやはり渋谷公会堂。会場内は狭い狭い(笑)。ステージまでの距離も2階席からとは思えないほど近く感じた。私が席に着いたころにはもうすでに8割くらいの席が埋まっていた。やはり女性の比率が7割くらいで男性よりも多かったように思う。私の周りは女性だらけでちょっと孤独感を感じてました(笑)。
18時45分頃、客席の照明が突然落ちた。場内からは大歓声があがる。そして聴こえてきたのはなんとGIVE YOU A BEAT。「Welcome to the FANKS」という、CD音源そのままの懐かしいコーラスが場内に響き渡る。とともに、ステージ上には星空をイメージしたような綺麗なライトアップ。TM NETWORK tribute LIVEの開幕である。
ステージ上はまだ薄暗い中、まず最初に葛Gが姿を現した。続いてサポートメンバーが続々とステージ上のセットにつく。GIVE YOU A BEATのテンポが少しずつ早くなっていく。ほんとにCD音源そのまんまじゃないかと思うくらい、オリジナル音源に限りなく近い。そして次の瞬間「Just Wild Heaven!!」とともにステージが明るくなる。うわー、WILD HEAVENだ。耳を劈かんばかりの大歓声。ウツがAメロを歌い始めるとまたしても場内大歓声。
この日のメンバー構成はステージ真中にウツ。向かって左側手前に木根さん、その奥に大ちゃん。向かって右側には葛G。そしてステージ中央奥にはべーあん。まさにTMを支えてきたオールスターメンバーである。
演奏が終わり拍手と歓声に包まれる中、何度も耳にしたことのあるパーカッションの音色が。そしてドラムのキックが入ったかと思いきや、大ちゃんが「ゲッゲゲッゲッゲッ」とキーボードを叩く(笑)。GET WILD '89だ。これも音源がオリジナルのまんま。それが逆に新鮮に感じる。そして大ちゃんが8分刻みで左手を突き上げる。それにしてもこの人は相変わらずいろんな仕草が先生にそっくりだ(笑)。 そしてもちろんサビはウツも客席にマイクを向けて「Wild & tough」の大合唱。
曲が終わり、MCかな?と思いきや、なんとDON'T LET ME CRYが始まった。私にとってはライブで聴くのが初めてな曲ばかり。この曲はメインメロディよりもキーボードの裏メロ弾きが大好き。このときは大ちゃんの方ばっか見てました(笑)。
曲が終わるとこの日最初のMCへ。
ウツ「こんばんは!TM NETWORK tribute LIVEへようこそ。」
観客「(歓声)」
ウツ「えー、まぁツアーは始まったんですけど、今日は東京初日!渋谷公会堂なんて・・・いつ以来だろうね(笑)。今日は、みんなが”これはやってくれるだろう”って思ってる曲とか、”え〜そんなのもやっちゃうの?”って曲とか、”・・これ、知らねーーなぁ・・・”って曲・・・は、ない!(笑)」
観客「(爆笑)」
ウツ「まぁそういった懐かしい曲とかもたくさんやっていくんで、今日は最後まで楽しんでいってください。」
観客「(拍手&歓声)」
するとギターのチャララ〜ンというイントロが。その時点で客席からは歓声があがる。私はあれ、これ何だっけ?と考えていたのだが、ウツがAメロを歌った瞬間思い出した。BEYOND THE TIMEだった。そういえばこれ逆襲のシャアのテーマソングだったんだよなぁ・・・何年前だったっけ・・・とか考えながら聴いてました(笑)。
曲が終わり一転ステージが暗くなるとともに、宇宙を思わせるようなSFチックなまさに80年代TMサウンドが聴こえてきた。FOOL ON THE PLANETだ。いわゆるTMバラードの中の名曲の1つだ。これも音源はCDそのまんま。ステージ上には星空をイメージした綺麗なライティングが施されていた。
続いてはドラムのキックとともに大ちゃんがスクラッチ音を鳴らし始めた。RHYTHM REDか?と思ったが途中からエレキギターが加わる。THE POINT OF LOVERS' NIGHTだった。この曲はイントロが大好き。葛Gのエレキギターがなんとも心地よく、ゾクゾクする。最後は「lalala...」の大合唱。私はこの時点でもう声がつぶれていた。
曲が終わると照明が暗転。スタッフが何人か出てきて、ステージ前方にセットを作り始めた。椅子とギターが見える。サポートメンバーは全員退場し、ステージ上にはウツと木根さんが椅子に座っている。そのまま照明が明るくなり、場内からは大歓声。何が始まるのか全然予想がつかなかったが、予想外の嬉しい展開へ。
ウツ「こんなのTM NETWORK時代にはなかったよね。」
木根「えー末期の頃には・・・」
観客「(笑)」
ウツ「末期?!(笑)」
木根「うん、いろいろあるんですね。初期、中期、後期と。RHYTHM REDが後期かな。で、EXPOの頃はもう末期。」
ウツ「なんかすごいやばーい感じがしますね(笑)」
木根「でも当時、そばにいながら、あーーどこに向かうんだろうって(笑)」
ウツ「そうだよね、レコーディングにいなかったもんね」
木根「そう、俺ね、入院してたの。入院している間にレコードできてたんだ(笑)」
観客「(ええーー)」
ウツ「メンバーなのに、いなくてもできたんですね(笑)」
観客「(爆笑)」
木根「ミュージックステーションにさ、(先生とウツ)2人で出てたのを病院で看護婦さんと見てたもん(笑)」
観客「(爆笑)」
ウツ「別に看護婦さんと見なくてもいいじゃん(笑)。1人で見ればいいのに」
木根「いやいや、だって、看護婦さんと、ねぇ・・・(笑)」
観客「(笑)」
ウツ「ということで、”帰ってきたフォークパビリオーン”!」
観客「(拍手&歓声)」
木根「TMが最後にライブツアーをやったEXPOっていうツアーで・・・まぁ60本くらいライブやったんですけど、そこでフォークパビリオンっていうのとヘビメタパビリオンってコーナーがあって。」
ウツ「毎日やる曲変わってたんだよね。」
木根「そう、で、フォークパビリオンの途中でいきなりべーあんが”ウァ〜〜”ってヘビメタパビリオンが始まるという(笑)」
観客「(笑)」
木根「なぜか阿部薫がボーカル(笑)。てっちゃんがドラムで、ウツがベース弾いて。」
ウツ「ベースだね」
木根「で、やっぱプロが1人くらいいた方がいいだろうってことで、葛Gがギターで(笑)」
観客「(笑)」
ウツ「だね、みんなアマチュアだもんね」
木根「だから”帰ってきたヘビメタパビリオン”よりはいいでしょ?」
ウツ「あっちはねー、だって1曲ガマンできるかどうかでしょ(笑)」
木根「ていうかなんで阿部薫が歌ってんの?すげーよな!あいつ横浜アリーナで歌ってんだぜ(笑)。俺だって横浜アリーナでピンで歌ったことねーのに!(笑)」
観客「(爆笑)」
ウツ「俺はベースだよ?」
木根「それは、失礼だよ、ベース目指してる人に(笑)」
ウツ「そうだよね、僕の中でも、音が低すぎてどこだかわかんないもん(笑)」
観客「(笑)」
ウツ「(笑)えー・・・じゃ、やりますか。どうもこんばんは。”公会堂五十三次”です。」
観客「(笑)」
ウツ「メンバーの、”てな、もんや”です。」
木根「”さん、どがさ”です。」
観客「(笑)」
2人とも自分で言いながら自分でウケてます(笑)。笑ってます。それにつられて観客も笑ってます。
木根「てなもんやって・・・・古っ!(笑)誰もわかんねーって(笑)」
ウツ「いや、いいの(笑)。1人だけ知っててくれれば。(木根を指差して)知ってるでしょ?」
木根「知ってる(笑)。公会堂五十三次って、”東海道五十三次”?」
ウツ「そうそう、毎回ね、名前が変わっていくんですよ」
観客「(笑)」
ウツ「えー、ではここでもう1人、欠かせないメンバーを紹介したいと思います。彼がいなかったら今回のライブは成り立たなかった、というね。キーボード、浅倉大介!」
大ちゃん、ピアニカを持ちながらステージ脇から登場。大ちゃん人気すごかったです。それに応える大ちゃん。手をグルングルン回して観客を煽る。そしてそのままウツの横の椅子に座ると木根さんからツッコミが。
木根「(お客さん)ほったらかしかよ!(笑)盛り上げたらチャ・チャ・チャでシメなきゃ!(←いいとものこと言ってる)」
ウツ「せっかくだから大ちゃんなにか一言、二言。」
浅倉「こんばんは。浅倉大介です。今日はこんな、偉大な先輩の横で演奏できて光栄です。しかもピアニカで(笑)」
観客「(爆笑)」
この日の大ちゃんの衣装は青いキラキラしたスーツでした。それを見た木根さんまたしても大ちゃんにツッコミ。
木根「その衣装似合うよねー。それ似合うの大ちゃんとマシューくらいだよ(笑)」
観客「(大爆笑)」
ウツ「(笑)じゃあ、やりますか」
そう言うとウツと木根さんがギターを持ち、足を組む。それに習うかのように大ちゃんもピアニカを持ち、ちょこん、と足を組む。その仕草が何とも可愛く、客席から「かわいいー!!」の声が(笑)。
木根「かわいいよねー(笑)。しかもホースくわえる楽器なんてなかなかないもんね(笑)」
観客「(笑)」
木根「えー、今日は何故この曲を選んだんでしょうか?」
ウツ「えー、今日は”ナンダァ〜”な感じで(笑)」
木根「(笑)」
どういう意味なのかわからなかったが、それはこの直後明らかになる。ウツ、木根さんがアコギ、そして大ちゃんはピアニカという構成で、なんと演奏されたのはゴダイゴのガンダーラ。あぁ、「ナンダァ〜な感じ」ってそういうことだったのね、と納得(笑)。
木根「こだいこの曲でした。」
ウツ「え、小太鼓?(笑)」
と言って小太鼓をたたく真似をするウツ(笑)。
ウツ「えー(笑)、ではここでメンバー増えます。先日、ソロデビュー10周年を迎えました、葛城哲哉!」
大歓声に包まれながら、すっかりトレードマークとなったカウボーイハットみたいな帽子をかぶって葛G登場。右手を振って声援に応える。そして大ちゃんに顔をスリスリ(笑)。客席大ウケ(笑)。
木根「あのー、せっかくだから4小節だけ歌っていいよ」
葛G「短けぇー!(笑)」
観客「(爆笑)」
木根「じゃ8小節でいいよ(笑)」
葛G「じゃ、サビだけ」
そう言って弾き語りでソロの曲を歌う葛G。初めて聴いたけど歌うめーーー!!超うまい。びっくり。どれくらい上手いかって言うとBON JOVIのリッチーサンボラ並。わかりにくいか(笑)。
ウツ「えー、じゃ次は特に(お祝い事とか)なんにも無い・・(笑)」
観客「(爆笑)」
ウツ「ドラムス、阿部薫!」
葛Gと同じくらいの大歓声に包まれてべーあん登場。髪型が昔とだいぶ変わってたんで最初すごく違和感ありました。
よく観るとべーあん、何やらサイコロのようなものとデジカメを持っている。そしておもむろにカメラをドラムセットのところにセットしたかと思うと、突然観客をバックにメンバー全員で記念撮影。オートフラッシュが光るとともに観客からは笑いが。
木根「べーあんそのネタ長いよ(笑)」
観客「(爆笑)」
今日は木根さんのツッコミが冴えまくり(笑)。
ウツ「えー、サイコロ持ってきてるんですね。どこかで観たことあるような(笑)。ではここで・・・”ごきげんだよー!”のコーナー!」
観客「(爆笑)」
ウツ「あのさ、1人で言うの恥ずかしいからみんなで言ってくれる?(笑)せぇーーの!」
観客「(ごきげんだよーー!!)」
ウツ「はい、じゃべーあんからいってみよー」
するとべーあんがサイコロを持ってステージ向かって右端へ。そこから思いっきりサイコロを投げる。サイコロはステージ左端まで転がり・・・。
木根「あ、ごめん大ちゃんちょっと見てくれる?」
観客「(爆笑)」
大ちゃんがひょこひょこっとサイコロを見に行く。そして拾い上げ、両手で抱えながらトコトコ・・・っと歩いてべーあんに渡す。ほんとお人形さんみたいな仕草に場内からはまたしても「かわいいーーー!!」の声が。
うーん、僕もこれからは大ちゃんキャラで行こうかな。無理だな(笑)。
ウツ「お、腹の立つ話。略してーー?!」
木根「ハラタツーーー!」
観客「(笑)」
阿部「腹の立つ話ねー」
木根「そういえばべーあん原監督と同級生・・・」
ウツ「そのネタはもういいって(笑)」
木根さんそれが言いたくてたまらなかったみたいで(笑)。僕はそれが面白くて1人で爆笑してました。
阿部「腹の立つ話ね。あのね、渋谷のパルコの前でね、車に追突されたんですよ。」
観客「(ええーー!)」
木根「え、生身で?」
観客「(爆笑)」
阿部「いや、違うよ(笑)。生身だったら追突したって言わない。そりゃ”ひき逃げ”って言うんだよ(笑)。そうじゃなくって、車乗ってて追突されたのね。で、俺ドア開けて降りたのよ。そしたらさ、そいつ俺を追い越して逃げちゃって。」
観客「(ええーーー)」
阿部「俺走って追っかけたのよ」
観客「(爆笑)」
阿部「でね、NHKのところでつかまえたんだよ!でね、相手の車のドアあけて、文句言ってやったんだけど、もうヘバっちゃっててさ(笑)。”お・・・おまえ・・・ハァハァ、な、なに、逃げてんだよ・・・”って全然迫力ないんだけど(笑)」
観客「(爆笑)」
阿部「で、結局乗せてってもらいました(笑)。車のとこまで。」
観客「(笑)」
木根「え、その車内はどんな感じなの?雰囲気は」
阿部「いや、割と打ち解けてね、和気藹々と・・・んなわけねーっつの(笑)。いや、気まずかったよ(笑)」
木根「あ、やっぱ気まずいんだ(笑)」
観客「(笑)」
ウツ「よし、じゃ次葛G行ってみようか」
葛G「えっ!オレ?!」
葛Gはべーあんよりもさらに思いっきりサイコロを投げる。ステージ脇の方まで飛んでいって、そのサイコロを取りに行くのはやっぱり大ちゃん(笑)。
木根「ごめんね大ちゃん、アシスタントみたいなことさせて」
どうやら出たのは「恋の話」。それを見た木根さん。
木根「あー、これ不評なんだよねー(笑)」
ウツ「恋の話なんて、あるの?(笑)」
木根「女が絡んでればいいよ(笑)」
葛G「うーん、じゃあね、まだ俺がアマチュアだった頃の話ね。この話結構いろんなとこでしてるから知ってる人いるかもしれないけどそういう人は黙って聞いてろよ(笑)」
観客「(笑)」
葛G「大学の頃ね、俺の髪もこんな(長い)だった頃、ロックな頃だね。今は(短くなって)ちょっとポップスだけど。」
観客「(笑)」
葛G「友達と海に行ったのよ。そしたらね、向こうの方で女子高生の集団がこっち指差してなんかキャーキャー言ってるんだよ。その頃ね、もうバンドで茨城で1000人くらい集めてたんだよね。なんだ俺も結構有名になってんじゃねーか、って思って(笑)」
観客「(笑)」
葛G「そっちに近づいていったのよ。そしたら(女子高生が)”ねー見て見てーーアタシの一番キライなタイプぅーー”」
観客「(爆笑)」
葛G「俺その後3週間くらいヘコんでたよ(笑)」
観客「(爆笑)」
木根「あーそれは腹立つよねーー」
ウツ「いや違う違う、今は恋の話だから(笑)」
観客「(爆笑)」
ウツ「(木根さんに向かって)・・話、聞いてる?(笑)」
木根「ん?聞いてるよー。あれ・・・今日ごはん何食べたっけ・・?」
観客「(爆笑)」
ウツ「この人ほんと普段からこういうキャラだからねーー(笑)」
観客「(笑)」
ウツ「えー、じゃあここからはTMチックで。」
木根「今日はなぜこの曲をやろうと思ったのかな?」
ウツ「今日はね、キャロ〜ルな感じで」
観客「(おおおー!!!)」
葛Gはアコギ、大ちゃんはキーボード、べーあんは椅子のようなパーカッションを担当。始まったのはJUST ONE VICTORYだった。今日のライブでやってくれないかなぁーと個人的に期待していた曲なので感動。しかしさすがに王道メンバーだけあって5人の息がピッタリ。今回のライブはこの曲以外みんなオリジナル音源だったので、違うアレンジで聴けたJUST ONE VICTORYはまた違う意味で貴重だった。
演奏が終わるとステージが暗くなり、メンバーがそれぞれ元のポジションに戻っていく。そしてべーあんのカウントから1/2の助走へ。ため息が出るほど綺麗な木根バラだ。イントロが流れた時点え大歓声があがる。ウツが優しくかつ力強く歌い上げる。その姿はファイナルライブを彷彿とさせるものだった。
続いては8ビートでギターが刻まれる。そこへ聞き覚えのあるシンセ音色が重なる。私はすっかり曲名を忘れてしまったが、サビでようやく思い出した(ファン失格?・笑)。GIRLだった。よく考えたらこの曲が出た頃、僕はまだ小学生だったんですね。しかしそんな驚きもつかの間、続いてはイントロからウツがクラップ。うおおーーSPANISH BLUEだ。初期のTMの曲の中でも大好きな曲の1つだったが、あまりに久しぶりだったため曲のタイトルがなかなか出てこず、最初「あれ、これ何だっけ、パノラマジックだっけ?」とか思ってました。ウツが拍手で観客を煽る。観客もそれに応える。
思う存分クラップして演奏が終わると、ウツと木根さんがステージから去る。ステージ上が暗転したと思ったら、大ちゃんに薄暗いライトが当たる。弾いているのはファイナルライブ5.18で先生がキーボードソロで弾いていた曲だ。そしてそのままべーあん、葛GとともにVAMPIRE HUNTER Dへ。さすがにこれは予想外でした!(笑)これも最初何の曲かわからなくって、「あれ、天と地とのアルバムにこんな曲あったような・・・??」とか頭の中で必死に考えてました(笑)。
壮大な曲の後、今度は大ちゃんがキーボードを叩く。するとサンプリングされた英語の声が場内に響く。そして始まったのはなんとKISS YOU。それまで暗かったステージがイントロで一気に明るくなり、まさに第二幕の幕開けといった感じで場内もすげー盛り上がってました。ウツの色っぽい歌声も健在(笑)。そしてここからライブは徐々に最高潮へ。続いてはCOME ON LET'S DANCE、さらにLOVE TRAINへ。このLOVE TRAINが素晴らしく良かった。イントロ聞いた瞬間この日初めて鳥肌が立ちました。また、ウツが2番のAメロで思いっきり歌詞を間違えて言葉詰まりになり、お客さん大うけ(笑)
LOVE TRAINが終わると今度はマリンバ系のシンセ音が。その瞬間私の頭の中で何かがプッツン切れた。まさかまさかのYOU CAN DANCE。たぶん私がTM初期の中で一番好きな曲だ。まさか聴けるとは思わなかったので絶叫しそうになった(笑)。Bメロからサビに行く展開はまさに鳥肌モノで、思いっきり右手突き上げて「YOU CAN DANCE」と叫びました。これ今度カラオケ行ったとき絶対歌おうっと(笑)。
またこの時ウツが銀色の小さなボールを客席に2個くらい投げ入れてました。たぶんサイン付きのボールだったんだろうなぁ。いいなぁ。
しかしこの後半の曲構成、素晴らしすぎますね。さすがウツと木根さんがセレクトした曲だけあって、どういう流れにすればファンが楽しめるかはもう熟知しているのでしょう。
演奏が終わると息も尽かさずシンセストリングスが鳴り響く。本編ラストはSELF CONTROLでシメ。アレンジはファイナルライブのものに似てました。これでもかと言わんばかりに「SELF CONTROL」の大合唱。ファンにとってはまさに夢のようなライブが一旦幕を閉じる。
ウツが「どうもありがとーう!」と言ってステージを去る。場内は暗転し、ステージ上には薄暗いブルーのライティングが。すかさず「アンコール」が起こる。
10分近く経っただろうか。ステージが明るくなり、メンバーが再び姿を現した。無論場内からは大歓声。メンバーはみんな今回のツアーTシャツを着ていた。ウツと木根さんはその上からジャケットを着ていたと思う。
メンバーがそれぞれのポジションに着くとステージが暗くなる。そしてウツにスポットライトが当たり・・・「Revolution♪」。その瞬間場内からは「おおおおーーー!!」という歓声。SEVEN DAYS WARだ。もちろん間奏やラストは全員「la〜la〜♪」の大合唱。思えば私がTMのファンになり始めた頃、この曲ばっかり聴いていたのを思い出した。
これで終わりかな?もう一曲やってくれるかな?と思っていたらピコピコしたシーケンス音が聴こえてきた。おおーーっとこれはもしかして・・・と思っていたら、来ました。ALL-RIGHT ALL-NIGHT。無我夢中で右手突き上げながら歌いまくる。やっぱり最後はこれくらい盛り上がってくれないと、ね。
最後はメンバー全員中央に並び、手をつないで観客に向かって一礼。観客も拍手と歓声で応える。そしてメンバーそれぞれがタオルを客席に投げ入れる。このときウツが私達の席の方を指差し、タオルを投げ入れた。しかし2階席に届かずタオルは1階席へ落下(泣)。
開始から約2時間。あっという間にライブは終了。
BGMに「CASTLE IN THE CLOUDS」が流れる中、また来年、3人揃ってのライブが観れることを期待しつつ、私は会場を後にした。
TM NETWORK tribute LIVE
UTSU & KINE SELECTION from TM SONGS at 渋谷公会堂 (2003/6/5)
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- GIVE YOU A BEAT
- WILD HEAVEN
- GET WILD '89
- DON'T LET ME CRY
- BEYOND THE TIME
- FOOL ON THE PLANET
- THE POINT OF LOVERS' NIGHT
- ガンダーラ(ゴダイゴ)
- JUST ONE VICTORY
- 1/2の助走
- GIRL
- SPANISH BLUE
- 組曲 VAMPIRE HUNTER D
- KISS YOU
- COME ON LET'S DANCE
- LOVE TRAIN
- YOU CAN DANCE
- SELF CONTROL
Encore.
- SEVEN DAYS WAR
- ALL-RIGHT ALL-NIGHT
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-おわりに-
「このイベントは20周年を前にTM再確認の意味もあるから。ここにはてっちゃん(小室哲哉)がいないからTMではない。あくまでもイベントだから。だったら、TMではやらないような事というか、できないような事もやってみようかなと。TMは、常に新しい提案をしてきたから、CD収録のアレンジをライブで再現した事はないに等しいからね。今回、80年代に録音したコーラスを使ったり、20年近く前のデータを使うけど、絶対に古臭くないと思う。それがTMのマジックなんだよ。」
今回のトリビュートライブに向けた宇都宮隆のコメントです。
来年、2004年にTMはデビュー20周年を迎えることになりますが、今回のツアーというのは、これまで築いてきた彼らの偉大な歴史を振り返ることができる貴重なイベントでした。まさにウツの言う通り、TMの音というのは21世紀の今になっても全然古臭くないし、むしろ新鮮に思えることもあります。それが20年という間、途中休止期間とかいろいろあったにせよ、未だにこれだけのファンを惹きつけてきた彼らの最大の魅力でしょう。
今年2月のLIVE EPIC 25、そして今回のライブは全て来年の20周年という1つの集大成に向けての通過点に過ぎないと思います。正直、私は一刻も早く新しいTMの音を聴きたい。もっと本音を言わせてもらえば、昔を懐かしむようなことはもうやめようよ、と言いたいです。ハッキリ言って。
でも今回だけは、私もいつもとは違う気持ちで、彼らへの尊敬の念も込めて、ライブに参加しようと思いました。私は特に80年代の彼らの活躍というのはリアルタイムで知っていたわけではありませんが、そんな私でも、まるで彼らの80〜90年代の活躍が目に見えてくるようなライブでした。
さて、過去を振り返るのはこれで終わりです。来年は時代の最先端を突っ走るTMの姿が見れることでしょう。「Major Turn-Round」のとき以上に衝撃的な音とライブを届けてくれることを期待しています。
では、同じ時間と空間を共有したFANKSの皆さん、お疲れ様でした。
また来年の20周年記念ライヴ(・・・あるよね?笑)で会いましょう。
2003.6.7 Y.Tanaka
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