SUMMER SONIC '11 -Day 2- (2011/8/14)

2日目。
灼熱の暑さは初日と変わらず。

今日のメインはやっぱりXとレッチリ。それまで時間はたっぷりあるので、まずはメッセへ向かい、マウンテンでYELLEを観ることに。


彼女もPerfumeと同じく3年前のDANCEステージで観たんだけど、そのときのパフォーマンスがとても良かったのをよく覚えてて。

歩いてる人たちもふと足を止めて見入ってた。アーティストに必要な、他の誰かを惹きつけるモノを彼女は持ってるよね。人間性も音楽性も含めて。彼女もPerfume同様、この3年間で大きく成長していたのがわかったので、今後の活動もますます楽しみになった。また何年後からにサマソニで観れることを楽しみにしてます。


その後はTWO DOORを少し観てからビーチステージの渋さ知らずオーケストラへ。


フジロックではおなじみの彼らだけど、意外にもサマソニには初登場だったみたいで。個人的にもライヴは初めてみたんだけど、いや素晴らしかったよね。初日のVILLAGE PEOPLEと同じく、やっぱ音楽って楽しくなくっちゃ!って思わせてくれる、最高のエンターテインメントだった。彼らもビーチステージで毎年観たいなぁ。お願いしますよクリマンさん。


その後はビーチに残ってyanokami。
フジロックでのクラムボンの涙はまだ記憶に新しい。矢野さんはどんなステージを繰り広げてくれるのかと思ってたけど、しんみりした雰囲気は一切なく、明るく楽しい、まさにyanokamiらしい圧巻のステージだった。お見事!


レイハラカミ氏もきっと笑顔で今日のステージを見守ってくれていたと思います。


その後マリンへ移動し、スタンドからホルモンを観る。
すし詰め状態のアリーナで皆がヘドバンする姿は気持ち悪かった、いや、むしろ綺麗だった。10年前の自分だったらきっとこういう音楽聴いたらアリーナで同じようにヘドバンしてただろうな。ちょうどマシンガンズにハマってたから。


ホルモン終了後はしっかり腹ごしらえをしてアリーナへ。
セミファイナルのX JAPANである。

思えばXを観るのは2008年のドーム以来だった。しかし今回は舞台が違いすぎる。洋楽ファンが集うサマソニでどんなパフォーマンス、ライヴになるのか正直始まる前は想像もできなかった。

しかし彼らは完全アウェーだった空間をホームに変えてみせた。
その光景はゾッとするほど気持ち良いものだった。

自分の目の前にいた、明らかに一回り以上年の離れてる子は、少女時代目当てにサマソニに来たらしいが、「X」ではまあ見事なXジャンプを披露してくれた。

今回は珍しくYOSHIKIのMCが多かったけど、hideやTAIJI、そして震災のことを話して涙する場面も。また、ライヴ中にマリンスタジアム全員で1分間の黙とうを捧げるという、まさに前代未聞の事態もあった。

JADEでは炎があがり、Rusty Nailでは花火。紅では銀紙テープが吹き出し、Xでは大爆発がおこる。サマソニでは全く観たことのないスケールの大きな演出とともに、彼らは一切自分たちのスタイルを崩さず、最初から最後までXとしてのライヴをやりきった。そこが本当に最高にカッコ良かったのだ。


サマソニでもいつも通りの「We are X!!」。

しかしそれは昔からのファン、そして天から見守ってくれている2人のメンバーだけでなく、サマソニでXを初めて体感した人たちも含めて、すべてが一体となった、いつも以上に美しい光景だった。

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X JAPAN セットリスト@MARINE STAGE

1.JADE
2.RUSTY NAIL
3.KURENAI
4.ENDLESS RAIN
5.Born to be Free
6.I.V.
7.X
8.Tears(SE)
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そして今年のヘッドライナー。
レッチリがついにサマソニに初登場である。

思えば2006年のフジロックに出演が決まったとき、自分は真っ先にチケットを取った。しかし結局行くことができず断念し、その後の東京ドーム公演も平日のため行けず、今回のサマソニでようやく初ライヴを体感することができた。

開演時間を10分ほど過ぎてからメンバーがSEもなしに登場し、1曲目は何かと思ってたらまさかのBy the way。

しかしまさか1曲目からBy the wayとは!
もうこの時点でこの日のライヴが伝説となることが約束されたようなものだった。その後もCharlie、Can't Stop、Scar Tissueと信じられないくらい出し惜しみなくアンセムを連発。

2日間の疲れなど全く感じられなかった。彼らが奏でる音楽に対して、とにかく自分の体は本能の赴くままに動き出す。本当に、最初から最後まで、終始踊り続けていた。

終盤のCalifornication、Higher ground、Under the bridgeという奇跡的な流れはもはや言葉にならない。


アンコールラストはもちろんギブルウェイで今年最後の爆発が起こった。

圧巻とか、感無量とか、どんな言葉で表現しようが、彼らのライヴは体感しなければ意味がないと思った。ライヴとはこうあるべきものなんじゃないかと。今まで200本近くライヴに参加してきたけど、それでもまだまだこんなに楽しいライヴが世の中にはあるものなんだな、と気づかされた意味でも、レッチリは素晴らしいと言わざるを得ない。まさに今年のサマソニを締めくくるにふさわしい、至高のパフォーマンスだった。

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RED HOT CHILI PEPPERS セットリスト@MARINE STAGE

1. By The Way
2. Charlie
3. Can't Stop
4. Scar Tissue
5. Factory Of Faith
6. Dani California
7. I Like Dirt
8. Otherside
9. The Adventures Of Rain Dance Maggie
10.Throw Away Your Television
11.Ethiopia
12.Right on time
13.Californication
14.Higher Ground
15.Under the Bridge
Encore.
16.Sir Psycho Sexy
17.They're Red Hot
18.Give it away
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去年はメッセにこもってたので花火が観れなったけど、今年は2日間ともマリンで花火を拝むことができた。やっぱりサマソニは花火観ないとダメだよね。


結果的に今年のサマソニ、特にこの日(8/14)は、過去最高に楽しい1日になったと思う。もちろんレッチリの存在はとても大きかったんだけど、Xや渋さ知らずといった邦楽勢のパフォーマンスも本当に素晴らしかった。

あまりに楽しくて、家に帰ってからもリストバンドを切ることができなかった。こんなことは今までになかった。

そしてサマソニはフジとはまた違う魅力がたくさんあるフェスだな、と感じさせられた2日間だった。唯一注文するとすれば、来年はサイドショウ、そしてDJダイノジ復活お願いします。

では、一緒に楽しんだ皆さんお疲れ様でした!


2011.8.21 youhei


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