SUMMER SONIC 2003 at 千葉マリンスタジアム/幕張メッセ (2003/8/2)

フジロックに次ぐ日本最大級のイベント、SUMMER SONIC(略してサマソニ)へ初参加。千葉マリンスタジアム、さらに幕張メッセまでも貸し切り、2日間で国内外含めて総勢40組以上のアーティストが登場。できれば2日間通して見たかったが、次の日の会社がツラくなりそうだったので1日だけにしておきました(我ながら弱気だなぁ)。

8月2日(土)、当日は朝から快晴。気温は30℃を越え、まさに野外ライブ日和。会場から最寄駅の海浜幕張駅で10時30分に友人と待ち合わせ、早速会場へ向かう。
前述の通り、サマソニは千葉マリンと幕張メッセの2つの会場に分かれており、見たいアーティストによって会場間の移動か可能なシステムになっている。おそらく2つの会場合わせてキャパは10万人くらいだろう。
とりあえず私は千葉マリンへ移動することにした。

会場に近づいていくと既に会場からは音漏れが聴こえる。「RAZORLIGHT」というバンドが演奏していたようで、かなり激しいハードロックナンバーが続いていた。ちょっと聴いてみたかったな。
会場に着くとRAZORLIGHTの演奏は終わっていた。早速場内に入ると、その人の多さに改めてびっくり。千葉マリンスタジアムが巨大なアリーナ空間と化していた。芝生の上にはシートが敷かれており、その上はアーティストの出番を待つ人々でほとんど埋め尽くされていた。とりあえず私は後方のアリーナへ陣取った。

  THE DATSUNS
11:25〜 OUTDOOR STAGE(千葉マリンスタジアム)>
しばらくするとTHE DATSUNSが登場。まさに今回のようなイベントを盛り上げるにはもってこいのハードロックバンド。こういう人たちが序盤に出てくるとこっちのテンションもあがります。

個人的にはかなり好き系な音。最後はヴォーカルの人がステージからとび おりてスタジアム真ん中辺までダッシュ。場内大盛り上がりでした。 「Wow Wow」といった観客との駆け引きもばっちりキマっててめちゃくちゃ 楽しかったです。

  東京スカパラダイスオーケストラ
12:30〜 OUTDOOR STAGE(千葉マリンスタジアム)
そして早くもお目当てのスカパラ登場。ホーンセクションのチューニングに時間がかかり、5分ほど押してのスタート。しかしうだるような暑さのため、私はスタート前から頭がぼーっとした状態。こんな状態でスタートしたらやばいな・・・と考える間もなくスウェーデンの城とともにメンバーが真っ黒いスーツで登場。周りからは「うわーーかっけぇぇえーー!」という声が。当たり前だろ俺が惚れた人たちなんだから(笑)。

そしてオープニングはなんとSHOT IN THE DARK。これは嬉しすぎる!!生で聴くのは初めてだったので、抑えようと思っても自然と体が動いてしまう。おかげで既にフラフラ状態に。さらに(WE KNOW IT'S)ALL OR NOTHINGで大爆発なもんだからもう大変です。

谷中さんの「今日は時間が短い!みんなの声が聞きたい!歓声も音楽の一部だ!」など、相変わらずの熱いMCをはさみ、なんとスキャラバンへ。
あまりの人口密度の高さとそれに伴う異常なまでの暑さに絶えられなくなったお客さんが ステージから離れた場所へ避難していく。

A Quick DrunkerdNatty ParadeSKA ME CRAZYと怒涛のようにハイナンバーが続く。そしてこの時点で私は自分に危機感を感じ、情けないことにステージ前から撤退(笑)。人ごみの中をふらふらと抜けながら出口を目指す。すると途中でなんとスカパラ仲間の知人とバッタリ。向こうはすぐに気づいてくれたんですが、僕の方がああいう状態だったんで一瞬「あれ?この人俺に話しかけてる?」って感じで(Y村さんホントすみませんでした)。いやほんと頭ふらふらで意識が朦朧としてるんですよ。自分でもどうやって出口までたどり着いたか覚えてないですし。

勇者の証〜brave eagle of apache〜が流れる中、ふらふらと出口へ向かう。一度は出たものの、やはりここで逃げたら負けだ、と思い、体力を振り絞って場内へ戻った。ルパン三世'78、そしてDOWN BEAT STOMPはもうグダグダで何もできなかったですけど。でもDOWN BEAT STOMPは珍しく間違えてましたね。なんとかたて直してましたけど。あれほど大きな間違いしたのは初めて見ました。ある意味貴重な体験でしたね(笑)。

しかしこれで体力を全て使い果たしてしまいかつ、軽い熱射病状態になった私はすぐさま場外の売店でペットボトルを2本購入。一本を飲み干し、もう一本の水を頭からぶっかける。が、体力はなかなか回復せず。時間は無常にも過ぎていき、ハイロウズの出番を迎える・・・。

  THE HIGH-LOWS
13:30〜 OUTDOOR STAGE(千葉マリンスタジアム)
続いてはこれまた楽しみにしていたTHE HIGH-LOWS。キーボードの白井氏が脱退し、今後の方向性がどうなるのかファンの間では波紋を呼んでいるようだ。

ほんっとにめちゃくちゃ楽しみにしていたのですが、スカパラで体力を全て奪われてしまい、スタンドで座りながら観戦するハメに・・・(泣)。スタンド席へふらふらと歩く途中、売店でカキ氷を買っていたらなんとママミルクが!!これは予想外の嬉しい誤算でした。急いでスタンド席に座る。
ヒロトが「もっといくぜーー!!」と叫ぶとともに青春で場内大爆発。さらに新曲の夏なんだな。私はカキ氷食いながら一緒に歌いまくりました。

さらにいかすぜOK相談天国など、もうヒット曲のオンパレード。それにしてもスタンドからアリーナを見下ろしてるとほんとすんげーー楽しそう。ああーーアリーナ行きたかったなぁ・・・来年はもっと体力つけていこうっと。

ここでスカパラで奪われた体力も若干回復してきたので、ちょっとここらで他のステージの方も覗いて見ようよ、ということで幕張メッセへ移動。千葉マリンから幕張メッセは徒歩10分くらいで着いた。予想してはいたが、こちらの会場内も人だらけ。ステージだけでなく、数え切れないくらいの売店が並んでおり、ちょっとしたお祭り気分に浸りつつ、ステージへ向かう。

  THE KILLS
14:55〜 INDOOR STAGE(幕張メッセ)
登場したのはTHE KILLS。ギタリスト(男性)1人とヴォーカル(女性)1人からなるユニットだ。ギター以外のサウンドは全て打ち込みだった。ジャンル的には私は今まであまり聴いたことのないもの。グランジやオルタナ系に近かった。ヴォーカルの人はその容姿からは想像できないような声とパフォーマンスを見せていた。タバコを吸いながら歌っていたのが印象的。1曲目でいきなり断末魔のようなシャウトをしたときはビビりました。

最後は日本語で「ありがとう」なんて可愛い一面も。かなり熱狂的なファンもいたようで、あちこちから歓声があがってました。

  STARSAILOR
16:10〜 INDOOR STAGE(幕張メッセ)
売店で売っていたロコモコを食べ、カクテルを飲みほろ酔いになりつつ(笑)、再びINDOOR STAGEへ。続いてはUKロックバンド、STARSAILORの登場。UKっぽい、ポップでグルーヴ感のある気持ちいい演奏でした。MCでは「みんなのお目当てはblurかい?もしくはTRAVIS?それとも・・・STARSAILORかい?」。ひょーーー、かっこいいこと言うねぇ。

客席には大きなイギリス国旗を羽織ってる人もいましたが、途中から国旗を手に掲げて振りながら入場してきたファンが2名ほどいました(しかも日本人・笑)。

  zebrahead
17:30〜 SONIC STAGE(幕張メッセイベントホール)
ここで幕張メッセイベントホール内のSONIC STAGEへ移動。お目当ては今回のイベントの目玉の1つであるzebrahead。
アリーナは既にファンで埋め尽くされており、入場不可能状態。仕方なくスタンド席へ向かう。ちなみにこのイベントホールはたぶんキャパ2、3000人くらいは入っていたんじゃないでしょうか。

客席も物凄い盛り上がりようで、ヘドバンの嵐。PRAYMATE OF THE YEARでは「Whooo!Yeah!」のところを「Whooo!Fuck!」に変えて客席みんなで「Fuck!!」(笑)。すんげー楽しかったんですが、ちょうど僕の前にいた若い女の子達がダサダサなノリだったのが残念。僕ああいうの見ると冷めちゃうんですよねぇ。ま、とにもかくにもすげー良かったです。

  THE JON SPENCER BLUES EXPLOSION
18:15〜 OUTDOOR STAGE(千葉マリンスタジアム)
そして再び千葉マリンへ戻る。キレイな夕焼けを見ながら歩いているとなんとなく幸せな気分になりました(笑)。また、ボランティアの人たちがゴミ拾いをしてました。サマソニでは毎年ボランティアでゴミ拾いやってるそうです。偉い。

千葉マリンに着くと場内では既にJ.S.B.Xのライブが始まっていた。このJ.S.B.X、すんげーわかりやすいアメリカンロックバンド。いかにもって感じ。とりあえず名前がカッコイイですよね(笑)。ヴォーカルの人がちょっとジダンに似てるなぁーなんて思いました。途中テルミンみたいな面白い楽器を使っていたのも印象的でした。

  blur
19:45〜 OUTDOOR STAGE(千葉マリンスタジアム)
そしてトリは”超”大物blurの登場。多くは語りませんが、とにかくめちゃくちゃ感動しました。知ってる曲は数曲しかなかったけど、今年のlive imageと同じような、言葉に表せない感動を覚えました。tenderなんかもう涙モノでしたよ。ほんとに。デーモンの一体どこまで伸ばすんだというくらい長いシャウトとか、デイヴのドラムもほんと圧巻。まさに大トリを務めるに相応しい超絶パフォーマンスにとことん酔わせてもらいました。

アンコールのラストでは花火がドカドカと打ちあがって・・・まさに言うことなし。
サマーソニック、素晴らしいイベントでした。来年も必ず行きますよ!

2003.8.11 youhei


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