坂本龍一
"Playing the Piano 2010" at YAMAHA HALL(2010/7/16)
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興奮のあまり、コンサート帰りの電車の中でもつぶやいたけど、これまでに見た教授のコンサートの中でもずば抜けていた。
何より1階8列目という良席に加え、新生ヤマハホールという最高の環境で聴けたことも大きな要素だったと思う。教授の表情だけでなく、指の動き、タッピングする足、揺れる髪の毛までよく見えた。
そして去年のツアーで演奏された曲でも、アレンジが全然違うのですべて新鮮に聞こえた。とくにヤマハのCP1を使って演奏されたaquaや千のナイフは絶品で言葉にならなかった。
333席しかない小さな会場のせいか、教授もものすごく饒舌で、まるで坂本龍一のピアノレッスンを受けているような錯覚にすら陥るほどだった。
以下、坂本語録とともに振り返ってみたいと思う。
(最初のMC)
「最初にやった2曲の謎解きをしますと・・・去年3月4月とピアノのツアーをやったんですが、それがちょうど24公演だったんですよ。何がちょうどなのかわかんないですよね(笑)。ハ長調、ニ長調・・・といった具合に諧調って全部で24あるんですよ。
で、実は去年のツアーのときに、誰にも気づかれないように、毎回諧調を変えて即興で演奏してたんです(会場どよめき)。誰にも気づかれなかったと思うんですけどね。その24の即興をfenneszに渡して、編集してもらってできたのが、あの2曲です。」
まだリリースの予定は決まってないんですけど。」
(トルソの前のMC)
「このCP1というヤマハさんのエレピなんですけどね、ほんとによくできてるんですよ。音もよくてね。フェンダーローデスの音ってこう、楽器の中でコーンてたちてるんですよね。まるでほんとに中でたたいてるみたいにコーンて音がする。
そして見てください、このヤマハさんの力の入れよう(といって背面のYAMAHAロゴが3段階で光る)。ね!3段階ですよ(笑)。(会場大爆笑)。せっかくだから何か弾いてみましょうか。」
(energy flowの前のMC)
「僕の曲はね、どんどん下がっていくのが多いんですよ。下がると気持ちも沈んじゃうんですけどね。えーっと、一番代表的なのは・・・(といって譜面を探す)。あ、これこれ」
(と言ってenergy flowが流れると会場大爆笑)「なんでこれが売れたのかわかんないんですけどね(笑)」
(aquqの後のMC)
「これやると、帰りたくなっちゃうんですけど(笑)」(その後戦メリへ)
(アンコールの前のMC)
「えーっと、どれにしようかな・・・いつものごとく、予定は未定なので・・・これにしようかな。アンビエントだ。」(僕にはアンビエントと聞こえたんですが、happyendでした)
個人的には1回目のアンコールでhappyend、1919が聴けたのが最高にうれしかった。なんせ去年のツアーでのhappyendは例のKY手拍子にやられたので。そして一番圧巻だったのはアッパーなbehind the maskと、CP1での千のナイフ。
この2曲を聴いてたときは本当に教授のファンでよかったと思えた瞬間だった。そしてあんなに楽しそうにノリノリで演奏する教授の姿も初めて見た。
9000円のチケット代がこれほど安いと思えたコンサートは初めて。教授ありがとう!!
坂本龍一
"Playing the Piano 2010" at YAMAHA HALL(2010/7/16)
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- 新曲
- 新曲
- 水の中のバガテル
- a flower is not a flower
- Asience
- tamago
- 青猫のトルソ
- High Heels
- koko
- ambiguous lucidity
- one note samba
- energy flow
- Tango
- Das Wohltemperierte Klavier 2, BWV889
- Bibo No Aozora
- aqua
- Merry Christmas Mr. Lawrence
- Behind the mask
- Thousand Knives
Encore1.
- happyend
- 1919
Encore2.
- Parolibre
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