SADS
TOUR 2003 「13」 -Thirteen- at Zepp Tokyo (2003/6/11)
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SADSのライブに行くのは、3年前、吉祥寺Star Pine's Cafeでの「TOKYO 7 DAYS」以来である。もちろんCD自体は聴いていたが、去年なんかライブ行くお金もなかったしなぁ(笑)。
会場はお台場Zepp Tokyo。ゆりかもめで新橋からお台場へ。綺麗なお台場の景色を眺めながらゆりかもめに乗ること約20分、青海駅へ到着。この日は仕事だったため、ヴィーナスフォートのトイレでスーツから普段着に着替えた(笑)。でもさすがヴィーナスフォートのトイレは綺麗。ってんなことはどうでもいいですね(笑)。待ち合わせた友人とともに会場入り口へ。
会場に到着したのは18時頃だったが、既にSADSファンでごったがえしており、入場も始まっていた。しかしSADSファンはみなわかりやすい格好をしている(笑)。
私の整理番号はCの14番。友人とともにいざ会場内へ。私はZepp Tokyoへ来るのは初めてだったが、とても綺麗でしたね。あと、花束がめちゃくちゃたくさん届いていたのには驚きました。中にはSEX MACHINEGUNSからも来てたりして。
ファン層はやはり女性が6割くらいでやや多いか、といった感じ。場内で友人と喋りながら開演を待つ。
ちなみにこの日の私の体調は連日寝不足続きのせいもあり絶不調だった。ライブ開園までの時間、立って待っているだけで非常にツラくて、これでライブ終わりまで持ちこたえられるかとても不安だったのは今でもはっきりと覚えている。
19時少し前、ようやく場内が暗くなり、メンバーが1人、また1人姿を現した。最後に清春が登場。あちこちから歓声があがっている。そして演奏されたのは新曲。その後も次々と知らない曲が演奏されていく。そういえば清春が何かの雑誌で「みんなが知らない曲ばかりやるライブも面白いだろうね」と言っていたのを思い出した。この日の新曲はほとんど聴かせる曲が多く、なんかいつものノリとは全然違う。清春もずーっとギターを弾いていた。清春がギターを手にしている限り、激しい曲はやらないということがわかる。観客も少し戸惑っているように感じたが、これはまだほんの序章に過ぎなかったのである。
そしてようやく聞き覚えのあるイントロが。アルバム「13」からBeside you。アコギのみで演奏。その後清春が「目を閉じて」と言う。言われた通り目を閉じると今度は楽園へ。Aメロを歌い始めたときにスッと目を開けると、そこは一面エメラルドグリーンの世界。ステージ上には照明効果により清春しか見えなかった。
その後ステージではメンバーによるセッションが始まった。たけともさんがステージ前のスピーカーの上に立って凄まじいパフォーマンスを繰り広げる。
そしてそのままPSYCHOへ。ステージが真っ暗になったかと思いきや清春が小さなライトを持って場内を照らす。これまでまだかまだかと抑えていた観客のパワーが全て発散され、会場内はとんでもない状態に。
これですよ、僕が待っていたのは。この日のライブ第二幕の幕開けとでも言うべきでしょうか。とにかく興奮しすぎてプッツンきてました。
さらにFAIRY'S MALICEへ。この時点でたまらず観客もダイブ連発。私も鳥肌がたちっぱなし。これでもかと言わんばかりにヘドバンしつつ暴れつつ叫びつつ・・・気が付けば汗だくで喉ガラガラな状態に。
続いてWIZARDへ。「I WANNA I WANNA...」と観客みんな狂ったように叫ぶ。演奏が終わると清春が「TOO FAST!!TOO FAST TO DIE!!!!!」と叫ぶ。TOO FAST TO DIE。私がアルバム「13」の中で最も好きな曲だ。イントロから大爆発。僕は足とか蹴り上げたりして暴れまくってました。もう、ぐちゃぐちゃです。さらにNIGHTMAREへ。思わず「うをををををおおおおあああーー!!!!!」と意味不明な叫び声をあげる(笑)。「灰になれーー!!!!」はもちろん全員で叫ぶ。とんでもない曲が連発。この時点で私はヘドバンしすぎて首が半吊り状態に。
もはやこのライブは理屈うんぬんではない。いかに自分をぶっ壊すことができるかである。ハッキリ言って私はこの日、生まれて初めてとことんぶっ壊れました。
「これからダイブしてくる人、素敵な事件がおきます」
そう清春が言って始まったのはID POP。実際何が起きたのかは私はダイブしてないので知らないが(笑)。
清春「こんばんは。SADSです。」
観客「(歓声)」
清春「ラストです。」
本編ラストはTHANK YOU。文字通り「THANK YOU」と言ってステージを去るメンバー。すぐさま客席からはアンコール。
15分ほど経ったころ、メンバーが再登場。清春がギターを手にしていた時点で次の曲はおよそ予想できた。Masqueradeだった。内Pのエンディングテーマとしても御馴染みだろう。聴けば聴くほど味の出る曲。演奏が終わるとメンバーが去る。再び場内からはアンコールの声。
メンバーが再登場したところで清春MC。
清春「えー・・・特に話すことはありません。」
観客「(笑&歓声)」
清春「えー、雑誌とか、イベントとか、どれだけ知名度があがるかわかりませんが、全く興味ございません。
観客「(歓声)」
清春「SADSは今年で5年目を迎えましたが、ざっと計算して5年で約380本のライブやりました。1年で80本くらいです。」
観客「(歓声)」
清春「とりあえず、俺らがイチバンです。」
観客「(大歓声)」
清春が叫びながら曲紹介するとともに、HONEY HONEYへ。またしても場内は興奮のるつぼと化す。サビでは清春はマイクを観客に向ける。さらにPARTYへと続いたところでMC。
清春「今何時?・・・ウソつけ(笑)。18時30分?そうか、もう18時30分か。」
あとはなに喋ってたか覚えてません(笑)。そしてついに来てしまったLIAR!イントロが聴こえた瞬間に場内の温度が10度くらい上がってます(笑)。中指を突き立てて「Fuck Off!!!!」と叫ぶ姿は端から見たら異様に見えるだろうな。途中演奏が途切れる部分では「俺とFuckしようぜ」と清春。そしてラストは「Can you hear me?fuck off!!!!!」の連発で意識がすっ飛ぶ寸前まで行ってしまいました。
3度目のアンコール。
そして新曲が2曲。「Sha la la la」というフレーズが印象的で、終わったかと思いきや何度も何度も繰り返されたりして、すげー盛り上がる曲でした。CD化が楽しみ。
そしてSANDYをみんなで歌い上げたところで再びメンバー退場。
4度目のアンコール。
清春「えー、今日はいつもより動きにくいかもしれませんが・・・。Zeppはキャパ2700人なんですが、今日は3000入ってます。」
観客「(歓声)」
清春「今日のライブはビデオになります。」
観客「(歓声)」
清春「後で観て、良かったらの話だけど」
観客「(笑&歓声)」
清春「言ってることやってることコロコロ変わって楽しいでしょ?」
観客「(笑&歓声)」
清春「オレも楽しいよ。まぁ、何があっても俺は俺なんで。」
そしてLiberationで再びぶち切れる。「GO!!!!!!」と叫びながら飛ぶ。まさかやってくれるとは思わなかったが、このライブ最大の驚きはこの直後に訪れる。
演奏が終わると何度も耳にしたことのあるイントロが。
その瞬間私の頭の中は真っ白に。夢なのか現実なのかもわからなくなってしまった。しかしまぎれもなく、演奏されているのはLike A Angelだ。黒夢の最後のライブで清春が泣きながら歌ったあの曲が、今目の前で演奏されている。そして清春が歌っている・・・。私はとにかく無我夢中で歌い上げた。「初期衝動に・・・」の部分は観客全員で歌う。このノリも黒夢時代と同じ。
しかしまさか今日この日、Like A Angelが聴けるとは・・・。あまりの衝撃に言葉を失っていた。気が付くとメンバーが退場。しかしすぐさま清春がステージに姿を現す。
5度目のアンコール。
清春「来年からまた新しい一歩が踏み出せそうです。これからも適当に応援してください。ありがとう東京。また来年。」
そして「Are you HAPPY !?」の叫び声とともにHAPPYへ。首も痛くて動かないし、体力的にもグダグダだし、喉もガラガラだったけど、最後だと思って力の限り歌い上げました。
最後はステージに4人出てきて手をつないで観客に礼。大歓声に包まれながらステージを後にするメンバー。
気が付けば時計は22時を回っていた。約3時間20分にもおよぶ凄まじいライブ。3年ぶりのSADSとの再会は私の想像をはるかに超えるものだった。
SADS
TOUR 2003 「13」 -Thirteen- at Zepp Tokyo (2003/6/11)
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- 新曲
- 新曲
- 新曲
- 新曲
- 新曲
- 新曲
- 新曲
- 新曲
- Beside you
- 楽園
- DEUCE
- Guitar Solo
- PSYCHO
- FAIRY'S MALICE
- WIZARD
- TOO FAST TO DIE
- NIGHTMARE
- ID POP
- THANK YOU
Encore1.
- Masquerade
Encore2.
- HONEY HONEY
- PARTY
- LIAR
Encore3.
- 新曲
- 新曲
- SANDY
Encore4.
- Liberation
- Like A Angel
Encore5.
- HAPPY
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-おわりに-
彼らのライブはもう言葉でどうこう言えるものではないです。そして間違いなく、彼らがイチバンです。一度彼らの世界に浸ってしまったら良くも悪くもそこは泥沼。もう二度と抜け出すことはできないでしょう。少なくとも僕はね。こんなライブ、今まで体験したことなかったですもん。凄いの一言に尽きます。
黒夢の封印が解かれたことについては、清春が昔から世話になった人が亡くなったらしく、その人に捧げるために今回のツアーで演奏しているようです。ちなみに他の会場では「少年」とか「MARIA」も演奏されたそうで。ただ、来年以降のツアーでも黒夢の曲が演奏されるかどうかは微妙ですが。
とにかく僕のこの首、なんとかしてもらえないでしょうか(笑)。鞭打ち状態から全然回復しないんですけど。 ちなみにこのライブの翌日、一緒に行った友人共々、午前半休取得しました(笑)。
では一緒に楽しんだファンの皆さん、お疲れ様でした。また次のツアーで会いましょう。
2003.6.14 youhei
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