live image essentielle at 東京国際フォーラムホールA (2005/5/4)

今年もやってきた。ゴールデンウィークといえばlive image。もうこのライブを見ないとゴールデンウィークを迎えた気がしない。

実は5月5日のチケットを取っていたのだが、仕事になってしまったため急遽4日のチケットを入手。売り切れ寸前だったがなんとか取れてよかった。ヴィドフランスのパンで腹ごしらえをしてからいざ会場へ向かう。会場はもちろん国際フォーラム。昨年のlive image 4以来、1年ぶりである。相変わらず綺麗な会場だ。

パンフレットを購入し、席に座るとまもなく開演のアナウンスが。今年も感動のステージが幕を明けようとしていた。

ブザーがなり、場内が暗くなる。するとステージ脇からはオーケストライマージュの面々が姿を現した。場内からは大きな拍手が沸き起こる。そして演奏されたのは春らしい華やかなJoyful Air Line。それはこれから始まる壮大なステージを予感させるような素晴らしい演奏だった。

そしてトップバッター、いきなりプロデューサーの羽毛田氏登場である。

羽毛田丈文(作・編曲家・ピアニスト・live image音楽監督)
ゴンチチ、鬼束ちひろ、元ちとせなどのアーティストのアレンジ・プロデュースを手がける一方、NHK「日本の、これから」、日本テレビ系ドラマ「瑠璃の島」などの音楽も手掛け、作・編曲家・ピアニスト・プロデューサーとしてレコーディングからライブステージまで、音楽というフィールドのなかで幅広く様々なかたちで活動している。

そしていきなり地球に乾杯。羽毛田さんの代表曲でもあり、私が去年ライブで聴いて惚れ込んで彼のCDを買ってしまったほどの名曲でもある。演奏が終わると羽毛田さんがマイクを握る。

羽毛田「こんばんは。今年も、この、live imageのプロデュースを努めさせていただきます、羽毛田丈文です。よろしくお願いします。」
観客「(拍手)」
羽毛田「えー、”essentielle”という言葉は、”原点に帰る”という意味があります。このlive imageも5年目を迎えましたが、もう一度、初心に帰って、パワーアップしたステージを披露したいと思います。どうぞ最後まで、ゆっくりと、楽しんでいってください。」

すると拍手に包まれてNHKのテレビ番組の主題歌でもある、日本の、これからが演奏された。そして日本テレビ系ドラマの主題歌、瑠璃の島へ。これがまた素晴らし過ぎ。青いライトに照らされながら演奏されたこの曲で、私はすでに涙が出そうなくらいの感動に陥ったのだった。トップバッターにしてはもったいないほどの素晴らしい楽曲の連発。なんて贅沢なライブなんだろう。

そして次は羽毛田氏の紹介とともに、若干22歳の天才ギタリスト、木村大の登場である。

木村大(ギタリスト)
1982年生まれ。茨城県土浦市出身。5歳より父義輝に師事、ギターと音楽理論を学び幼少時代より、数々のギターコンクールに優勝。1996年、世界最高水準にあるといわれる第39回東京国際ギターコンクールでは見事14歳で優勝。翌年バルセロナ音楽祭に招待され、ヨーロッパデビュー。17歳でソニーよりCDデビュー。2001年2月、第11回新日鉄音楽賞受賞。2002年4月より2004年3月までロンドンに留学。帰国第一弾として2004年3月NHK交響楽団と共演。


羽毛田「木村君は、live imageの1と2に出演し、3、4とお休みしていたんですが、その間はどんな活動をしていたんですか?」
木村「はい。イギリスに二年間留学してまして、中退して帰ってきました(笑)」

そしてまず演奏されたのはサンバースト。アコギ一本で超絶的なテクニック、そして素晴らしく美しい音色を聴かせてくれた。まさに若き天才。

木村「次はアランフェス第一楽章を弾きますが、これは(比較的知られている)第二楽章よりも難しいんです。」

そしてオーケストライマージュとともにアランフェス協奏曲第一楽章が演奏された。演奏後、私の後ろの座席の人が「・・・凄い」とため息まじりにつぶやいていた。まったく同感である。

続いてはもはやイマージュではお馴染みの小松さんの登場である。

小松亮太(バンドネオン)
1973年東京生まれ。14歳よりバンドネオンを独習。16歳よりカーチョ・ジャンニーニに師事。音楽理論を桐朋学園大学教授、岡部守弘氏に師事した。両親ともタンゴ奏者で、母はタンゴ・ピアニストとしてピアソラとも親交のあった小松真知子。
1998年、CDデビュー。これまでにジャンルを問わず各界の著名アーティストと共演。日本を代表するバンドネオン奏者であるとともに、日本のタンゴ・ミュージック・シーンをリードしてゆく存在として、大きな期待が集まっている。

そして聞き覚えのあるフレーズが。ネスカフェのCMで御馴染みの目覚めだった。思わず「♪ダバダ〜」口ずさみたくなってしまう。演奏が終わり拍手に包まれる中、小松氏がマイクを取る。

小松「こんばんは、小松亮太です。」
観客「(拍手)」
小松「えー、今演奏した曲は、あまりに有名な・・・僕は勝手に”ダバダ”と呼んでますが(笑)、ネスカフェゴールドブレンドのCMとして、何万回流れたかわかりません。」

続いてはオスバルト・モンテスとの遭遇。ここでいったん小松さんは退場するが、もちろん第二部のあの曲のときに再び登場することになる。しかし毎年ながらバンドネオンに対する愛情が聴いてるこちらにもひしひしと伝わってくる。ホント素晴らしいですね。

そして第一部ラストはいわずと知れた大御所、加古隆さんの登場である。

加古隆(作曲家・ピアニスト)
数々の音楽賞を受賞し、日本を代表する作曲家の一人であり、またピアニストとしては、その音色の美しさから「ピアノの画家」とも形容される。東京芸術大学・大学院、パリ国立音楽院に学び、巨匠オリヴィエ・メシアンに師事し、現代音楽の作曲家の道を歩む。その一方留学中のパリでフリー・ジャズのコンサートにピアニストとして出演し、「現在フランスで聴くことのできる最高のピアニスト」と評され、華々しいデビューとなる。NHK「映像の世紀」、映画「阿弥陀堂だより」、TVドラマ「白い巨塔」の音楽等でも知られる。

相変わらず白いシャツにシルクハットがよく似合う。そしてピアノに左手をついて頭を下げるあの紳士たる態度も変わらぬままだ。本当にどこまでもプロらしい人だ。
そしてまず演奏されたのは白い巨塔だった。

加古「こんばんは。加古隆です。」
観客「(拍手)」
加古「今年も国際フォーラムに帰ってこれて嬉しく幸せに思います。えー、今演奏したのは、テレビドラマ白い巨塔のために書き下ろしたものです。今回は3つの曲を、今回のイマージュのために特別にひとつにまとめたんですが、これは簡単じゃなかったです。3つそれぞれの曲の中で大きな自己主張をしている音があります。まずひとつはオルガン。これは天からの神の声をイメージしています。そして2つめがギターのディストーションの音色。これは天へ向かっての叫びをイメージしたもの。そして間奏で弾いたピアノソロ。これは、ドラマの中で、志半ばで死んでしまった財前(ドラマの登場人物)の気持ちを表しています。」

ドラマの曲の中の音ひとつをとっても、ものすごいこだわりが見えた。そして加古さんのステージもクライマックスへ。

加古「続いてはワルツを2曲。風のワルツ、そして黄昏のワルツをメドレーでお送りします。そして最後は、このライブイマージュではもはや定番となっている曲、パリは燃えているかを演奏します。」

そして風のワルツ〜黄昏のワルツというなんとも贅沢なメドレーへ。さらにパリは燃えているかが演奏されたところで加古さんは退場。毎年思うがこの人ほどプロの風格を漂わせているアーティストはそうそういないと思う。相変わらずの素晴らしい演奏に私はずっと拍手を送っていた。そして休憩をはさんで第二部。トップバッターはお馴染みゴンチチである。

ゴンチチ(アコースティック・ギターデュオ)
ゴンザレス三上とチチ松村によるインストゥルメンタル・アコースティック・デュオ。2003年から、「放課後の音楽室」が高校音楽教科書「音楽2」に掲載されるなど、多くの話題を集めている。どのようなシチュエーションにも自然にマッチするサウンドは「地球一番快適音楽」などと評され、CM、TVやラジオのBGM等、日々の我々の身の廻りで聴くことができる。

ステージ脇から拍手に包まれながら登場するゴンチチ。中央で二人そろって一例したあと、演奏されたのはping-pong-song。そしてお待ちかねのMCへ。

松村「こんばんはー。」

しかし挨拶はまばらだったため場内からは笑いもこぼれる。

松村「はい、もう一度やってみましょうか(笑)。大きな声で。いきますよー。こんばんはーーー。」
観客「(こんばんはー!)」
松村「はい、いいずれ具合ですねー。」
観客「(笑)」

このとき子供らしき大きな声が聞えたのだが、その声だけ若干ズレていたため松村さんから突っ込みが入る。場内は和やかなひと時に包まれる。

松村「えー、どうも、ゴンチチです。休憩のあとにまた休憩。駄目押しの休憩という感じで、リラックスして聴いていただければと思います。」
観客「(笑)」
三上「では、このライブイマージュ、今回初めて参加したという方、拍手お願いできますか?」

すると場内から拍手が起こる。結構多かった。

三上「はい、結構いますね。じゃゴンチチの自己紹介からいきましょうか。まず私がゴンチチのゴンの方、ゴンザレス三上です。」
観客「(拍手)」
三上「そしてこちらが、ゴンチチのチチの方、チチ松村さんです。」
観客「(拍手)」
松村「えー、今演奏したのは、ping-pong-songという、ニューアルバムXOから、かわいいタイトルの曲です。さて次はですね、素晴らしいゲストと一緒に演奏したいと思います。ご紹介しましょう。宮本文昭!」

拍手に包まれて宮本さんが登場する・・・が、その衣装のド派手さにみんなビックリ。思わず場内からは笑いがこぼれる。まるで美川憲一みたいな衣装でした(笑)。

松村「えー、演歌の人ではありませんよ。」
観客「(爆笑)」
松村「次はまたニューアルバムXOの中から、Loversという曲を、宮本さんと一緒に、お送りしたいと思います。」

ゴンチチの癒しサウンドに宮本さんのなんとも美しいオーボエの音色が重なる。こんな贅沢なコンピレーションもイマージュならではである。
演奏が終わると宮本さんは一時退場。そして次に演奏されたのは放課後の音楽室。イマージュでは毎年演奏され、もはや定番となっているが、何度聴いても心温まる名曲である。

三上「えー、次はNDDという曲なんですが・・・あの、最近僕も黄色い声援をここしばらく受けていないので、皆さんからチチさーんと声援を送ってくれたところで演奏を始めたいなと。」
観客「(笑)」
三上「でもいきなりだとやりにくいと思うのでちょっと小道具を用意してきました。」

そう言うとおもむろに何やら袋の中からぬいぐるみを取り出す三上さん。するとなんと万博のイメージキャラクターであるキッコロ、そしてゴンゾーが登場。場内思わず大爆笑。

三上「いきなりチチさーんじゃあれなんで、「ゴンゾー、キッコロー、チチさーん」でお願いしたいと思います。」
観客「(笑)」
三上「では一回練習してみましょうか。私が(ぬいぐるみを)持ち上げたら叫んでくださいね。ではいきます。」
観客「(ゴンゾー、キッコロー、チチさーん)」
三上「うーん、かなりいい感じですねー。」
観客「(笑)」
三上「できればですね、チチさーんの後に、三上さーんって言ってもらえれば、より一層演奏に拍車がかかるかな、と。」
観客「(笑)」
松村「三上さんはいいにくいからゴンさんでいいんじゃない?」
三上「うーん、いや、忘れてください。」
観客「(爆笑)」
三上「ではいきましょう。」

そして再びゴンゾー、キッコロ、チチさんという具合に観客が声を出す。そして最後にはちゃんとみんな”三上さーん”って言ってて。三上さんすげー嬉しそうでした(笑)。それにしてもゴンチチのMCは毎回最高に楽しい。MCだけでこんな和やかなムードを作り出せる人たちはいないですよね。

そしてNDD/Night Dizzy Dance。ゴンチチのナンバーの中でもかなりアップテンポな激しいナンバーである。場内はMCで盛り上がったせいもあり、終始手拍子を繰り返していた。

ここでゴンチチは退場。お次は白髪のピアニスト、松谷卓氏の登場である。

松谷卓(作・編曲家、ピアノ、キーボード)
1979年、静岡県生まれ。朝日放送系テレビ番組で話題の「大改造!!劇的ビフォーアフター」の音楽が注目を浴び、満を持してエピックレコードより発売したベストアルバム「Before After」はインストゥルメンタルCDとしては異例の好セールスを記録した。CM、舞台音楽なども多数手掛け、東宝映画「いま、会いにゆきます」の作・編曲によって一層注目されるアーティストとなる。

まず演奏されたのはいま、会いにゆきます/時を越えて。映画は見ていないがそのワンシーンが思い起こされるような素晴らしい演奏だった。

松谷「こんばんは、松谷卓です。えー、最後の方まちがえちゃいましたごめんなさい!」
観客「(笑)」
松谷「今演奏したのは、”いま、会いにゆきます”という、竹内結子さんの演技が心打たれる映画のテーマ曲でした。今度秋にはですね、TBSで放送される織田裕二さんのアフリカドキュメントのテーマ曲も、作らせていただくことになりました。あと、秋公開予定の”タッチ”実写版の音楽も、作らせていただくことになりました。僕が音楽を担当した”劇的ビフォーアフター”という番組、今日はですね、1時間の番組を、6分にまとめて、メドレーで披露したいと思います。聴いてください。Before After メドレー。」

そう言ってBefore After メドレーが演奏された。やはり何度聴いても匠は名曲。その旋律の美しさに思わずスコアを買って家で練習したのはもう2年前のことだ。

この2曲で松谷氏は退場し、続いてオーケストラ・イマージュがMorricone Medleyを演奏。ニューシネマパラダイスの旋律は相変わらず美しい。

そしてオーボエ界の巨匠、宮本さんの登場である。

宮本文昭(オーボエ)
18歳で渡独。フランクフルト放送交響楽団、ケルン放送交響楽団首席奏者を歴任し、日本人オーボエ奏者として第一人者の地位を築く。卓抜な音楽性、超絶的技巧を持つ世界的名手と評される。サイトウ・キネン・オーケストラ、水戸室内管弦楽団、小沢征彌オペラ塾の主要メンバー。アテネオリンピックの公式日本テーマ曲に参加など注目を集める。東京音楽大学教授。

またしてもド派手な衣装で登場すると場内からは拍手とともに笑いがこぼれる。それに手をあげて答える宮本さん。まず演奏されたのは風笛。この人の演奏、マジでヤバかった。一瞬たりとも目が離せなかった。一体どうすればこんな演奏ができるんだろうというくらい、見ている者をグっと轢きつけるものをこの人は持っていた。いやホントびっくり。ぜひまた来年も来てほしい。

宮本「どうもこんばんは。コスプレ王、宮本文昭です。」
観客「(笑)」
宮本「えー、僕はいつもクラシックのコンサートに出ることが多くて、そこではいつも黒い衣装を着てやってるんですが、なかなかこういう衣装を着る機会がない。」
観客「(笑)」

そりゃそうだよ。クラシックコンサートでそんな衣装着てる人見たことないよ、って言わんばかりに場内も大爆笑。そしてしばらく宮本さんが喋り続ける。巨匠と言っても加古さんとは大違いのそのキャラクターに私も驚きと楽しさを隠せずにいた。

宮本「えー、ここまで聴いてお分かりのとおり、私は誰か泊めない限り永遠にしゃべりつづけます。」
観客「(笑)」
宮本「今日出るときもですね、”宮本さん、話はコンパクトに”とクギをさされてます。」
観客「(笑)」
宮本「えー、次にやる曲は400年も前につくられた曲です。400年経った今でも全く色あせない。今日はイマージュスペシャルバージョンでお届けしたいと思います。」

そして演奏されたのはなんとG線上のアリア。これはジャズっぽくアレンジされていた。まさかイマージュでこの曲が聴けるなんて!しかも主旋律を奏でるオーボエの音色がもう素晴らしすぎて、ただただため息が出るだけ。穏やかな心温まる曲なのに、私は鳥肌が立った。ほんとぶったまげた。宮本さんの演奏は必見です。まだ見たことない人は一度見ておいた方がいいと思う。

そして宮本さんは退場。大トリはいよいよ葉加瀬太郎の登場である。

葉加瀬太郎(ヴァイオリニスト)
1968年1月23日大阪府生まれ。1990年クライズラー&カンパニーのヴァイオリニストとしてデビュー。セリーヌ・ディオンとの共演で一躍、世界的存在になった。1996年解散後はソロとなり、国境やジャンルを越えブラジルやラテン音楽、ジプシー音楽、ポップスなど様々な音楽ジャンルを吸収したサウンドは実にユニークで多面性を持っている。今や「Etupirka」や「情熱大陸」は葉加瀬の代名詞としてあまりにも有名。自身のレーベル"HATS"の設立や、様々なアーティスト、イベントのプロデュースを手掛け、幅広く活躍中。

そしてトリは待ってました葉加瀬太郎氏。まずは青の洞窟_Grotta Azzurraを披露。バイオリン一本であそこまでパフォーマンスで人を惹きつけられるのは彼以外にいるんだろうか、と思えるほど、そのライブパフォーマンスはまさに圧巻の一言である。演奏が終わるとMCへ。

葉加瀬「大変、お待たせいたしました。」
観客「(拍手&歓声)」
葉加瀬「葉加瀬太郎です!よろしくお願いします!」

やはり葉加瀬さん人気は凄まじい。割れんばかりの拍手と大歓声に包まれる場内。葉加瀬さん目当てでライブイマージュに来る人も多いようだ。

葉加瀬「次にやる曲は、新生銀行のテーマソングです。Color Your Lifeという曲です。これは人生を彩るという意味で、日常のささいな幸せ・・・たとえば日曜日の午前中、日差しがさすなか、ミルクティーを飲みながらくつろいで、遠くでは子供の声が聞こえる。そんなことをイメージして作った曲です。えー、ちなみに僕はもちろんアサヒビールさんの曲、ampmさんの曲もつくる自信があります。ご連絡お待ちしています。」
観客「(爆笑)」

そしてColor Your Life。スクリーンはモノトーンの映像からカラーの映像へ切り替わっていく。毎度のことながら彼のメロディラインの美しさには脱帽させられる。しかもそれに加えてあの圧巻のライブパフォーマンス。彼の演奏を一度見てしまうと、何度でも彼のライブに足を運びたくなってしまうのだ。実際私も2年前のlive image3に初めて参加してから毎年このライブに参加している。毎年この時期になると彼の演奏が見たくて見たくてたまらなくなってしまうのだ。

演奏が終わると葉加瀬さんが小松さんを呼びかける。そして拍手と歓声に包まれて小松さんが再登場。

葉加瀬「えー、この人と一緒にやるといつも戦ってる気分になるんですよね。第一戦はリベルタンゴ!」

そしてリベルタンゴへ。これはいつも小松さんが一人で演奏していたのだが、今回は葉加瀬さんと交互にまさにバトルを繰り広げているかのような演奏が披露される。その超絶的なテクニックにはただ唖然とするばかり。

演奏が終わるとそのまま小松さんがあの旋律を弾き始めた。その瞬間心の中で心臓が躍動する。情熱大陸。過去最高と思えるくらい、ホント良かった(涙)。
もうこの曲に関してはいまさらどうこう言う必要はない。言葉で表現するようなレベルの曲ではないのだ。イントロの時点でそれまで座っていた観客が全員立ち上がって手拍子を繰り返す。まさにお祭り騒ぎを迎えた状態でライブは一旦幕を閉じる。

メンバーが退場し、一旦ステージが暗くなるが、場内はアンコールの嵐。そして再びメンバーが登場するとスタンディングオベーションで迎える観客。

葉加瀬さんが「どうぞ座ってください」という仕草をしたので全員着席。そして演奏されたのは枯葉。さらに拍手とともにこれまでの出演者が全員ステージ上に姿を現す。葉加瀬がひとりひとりメンバー紹介をするたびに、割れんばかりの大歓声。本当に素晴らしい光景である。

最後はJR東海のCMソングであるマイ・フェイバリット・シングス。演奏が終わった後も観客全員でスタンディングオベーションとなった。私もメンバー全員が見えなくなるまで、ずっと拍手を送り続けた。



live image seesntielle at 東京国際フォーラムホールA (2005/5/4)

第一部
1. Joyful Air Line オーケストラ・イマージュ
2. 地球に乾杯 羽毛田丈史
3. 日本の、これから 羽毛田丈史
4. 瑠璃の島 羽毛田丈史
5. サンバースト 木村大
6. アランフェス協奏曲 第一楽章 木村大
7. 目覚め〜ネスカフェ・ゴールドブレンドのテーマ 小松亮太
8. オスバルト・モンテスとの遭遇 小松亮太
9. 白い巨塔 加古隆
10. 風のワルツ〜黄昏のワルツ 加古隆
11. パリは燃えているか 加古隆
第二部
12. ping-pong-song ゴンチチ
13. Lovers ゴンチチ with 宮本文昭
14. 放課後の音楽室 ゴンチチ
15. NDD/Night Dizzy Dance ゴンチチ
16. いま、会いにゆきます/時を越えて 松谷卓
17. Before After メドレー 松谷卓
18. Morricone Medley オーケストラ・イマージュ
19. 風笛 宮本文昭
20. G線上のアリア 宮本文昭
21. 青の洞窟_Grotta Azzurra 葉加瀬太郎
22. Color Your Life 葉加瀬太郎
23. リベルタンゴ 葉加瀬太郎 with 小松亮太
24. 情熱大陸 葉加瀬太郎 with 小松亮太
Encore.
25. 枯葉 出演アーティスト全員
26. マイ・フェイバリット・シングス 出演アーティスト全員



-おわりに-

もうホント泣きそうでした(涙)。めちゃくちゃ良かった。行くたびに前年以上の感動が得られるから、もうlive imageなしでは生きていけないです、と言えるくらい僕にとっては大きな存在になりましたね。こんな贅沢なイベント、他にないですよ。また来年も楽しみにしています。とにかく何もかもが素晴らしい。その言葉しか出てきません。あー・・1年先までなんて待てないよーー。とグチっても仕方ないので我慢して待ちます。きっと来年も今年以上に素晴らしいステージになるんでしょうね。本当に楽しみです。

では、一緒にライブに参加した皆さんお疲れ様でした。また来年のlive image 5(6?)で会いましょう。
2005.5.7 youhei


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