live image 4 (quatre) at 東京国際フォーラムホールA (2004/4/30)

1年ぶりとなるlive image。昨年のライブがあまりに衝撃的だったことから、否応なしに今年のライブへの期待も高まっていた。しかし、まさに想像を絶するような素晴らしいライブが待っていたのである。

会場は昨年と同じ東京国際フォーラム・ホールA。相変わらずキレイな会場である。私の席は1階12列目。昨年より2列後ろの席だったが、ステージまでの距離は数メートルしかない。CDを買ってすぐにチケット申し込んでおいて良かった、と改めて思った。

開演時刻を少し過ぎた頃、ブザーが鳴るとともに場内の照明が暗くなっていく。ステージ上にはオーケストライマージュの面々が続々と姿を現す。幻想的な照明とBGMが響く中、総勢約20名のメンバーがそれぞれの位置につく。またステージ上には大きなスクリーンもセットされており、「live image 4」のタイトルロゴが映し出されていた。いよいよ、ライブの幕開けである。

そしてトップバッター、鳥山雄司氏が登場。ステージ脇から姿を現すと場内からは拍手が沸きあがる。

鳥山雄司(ギタリスト・作曲家)
1959年生まれ。'81年、慶応大学在学中にセルフプロデュースでソロ・デビューアルバムを発表。当初から音楽性豊かなギタリストとしてのみならず、作編曲家としても注目を集める。その後当時最もアーティスティックであったシンガーソングライター達、リリィ・南佳孝・ブレッド&バター等と共演を重ねながらソロアルバムをコンスタントに発表。
アレンジャ―としては松田聖子、中山美穂、中森明菜ら国民的アイドルを次々と手がけ一躍ヒットメーカーとなる。90年代以降はシャ乱Q、吉田拓郎、川村結花、露崎春女(現リリコ)らや、クラシック界の宮本文昭、タンゴの小松亮太、ジャズ界の伊東たけし等もプロデュースしている。

そして演奏されたのはなんと初っ端からThe Song of Life。いきなりかよ!オーケストラをバックにエレキギターを弾き鳴らす鳥山氏。あまりのスケールの大きさと曲の素晴らしさに思わずため息が出た。そして昨年同様、ここから3時間、私はライブに釘付け状態となる。

鳥山「こんばんは。鳥山雄司です。」

そう言って頭をさげる鳥山氏。場内からは大きな拍手が沸きあがる。

鳥山「今年もまた、この国際フォーラムという大きな会場に、素晴らしいメンバーとともに戻ってくることができました。これはひとえに皆様のおかげだと思っております。本当にありがとうございます。今日は最後まで楽しんでいってください。」

そしてオープニングで演奏されたソングオブライフについて話す鳥山氏。この曲にはいくものバージョンがあり、全部合わせるとアルバムが1枚できてしまうくらいたくさんのアレンジがあるらしい。

そして新作アルバム「世界遺産組曲」からAn Evening Calmが演奏されたところで、小松亮太氏がステージ脇からこっそりと登場。続いて小松氏のために書き下ろしたという曲、starneonが演奏された。演奏後、小松氏を紹介したころで大きな拍手に包まれながら鳥山氏は退場。

小松亮太(バンドネオン)
1973年東京生まれ。14歳よりバンドネオンを独習。16歳よりカーチョ・ジャンニーニに師事。音楽理論を桐朋学園大学教授、岡部守弘氏に師事した。両親ともタンゴ奏者で、母はタンゴ・ピアニストとしてピアソラとも親交のあった小松真知子。
1998年7月にソニーよりCDデビュー。これまでの共演したアーティストは、沢田研二、THE BOOM、coba、葉加瀬太郎、村上"ポンタ"秀一、ゴンチチ、大貫妙子など。日本だけでなく、アメリカ、アルゼンチン、韓国、香港、台湾、メキシコなどでも公演を行っている。日本を代表するバンドネオン奏者であるとともに、日本のタンゴ・ミュージック・シーンをリードしてゆく存在として大きな期待が集まっている。

そして聞き覚えのあるフレーズが。ネスカフェのCMで御馴染みの目覚めだった。思わず「♪ダバダ〜」口ずさみたくなってしまう。演奏が終わり拍手に包まれる中、小松氏がマイクを取る。

小松「こんばんは。小松亮太です。」
観客「(拍手)」
小松「今演奏した曲は「目覚め」というなんですが、「ダバダ」と言った方がわかりやすいかと思います。某コーヒーのCMソングとして使われていました。この曲は30年前のつくられたアルゼンチンタンゴなんです。」

そして小松氏の代表曲とも言えるリベルタンゴへ。「バンドネオンはアコーディオンとは違うと言い続けて来た」、と小松氏。バンドネオンに対する愛情が聴いてるこちらにもひしひしと伝わってくる演奏だった。素晴らしい。

松谷卓(作・編曲家、ピアノ、キーボード)
朝日放送系テレビ番組で話題の「大改造!!劇的ビフォーアフター」の音楽が注目を浴び、満を持してエピックレコードより発売したベストアルバム「Before After」はインストゥルメンタルCDとしては異例の好セールスを記録した。アルバム「Before After」の代表局となる「TAKUMI/匠」は番組の最も印象深いシーンで流れているが、その優しいメロディーは視聴者の心をつかみ、瞬く間に評判となりテレビ局に問い合わせが殺到した。
「TAKUMI/匠」というタイトルも、依頼者の切実な願いに答えるリフォームの匠に敬意を込めてつけたものである。

小松氏に続いては、松谷氏の登場。昨年に引き続き、テレビ朝日系「大改造!!劇的ビフォーアフター」の挿入曲としても使われているTAKUMI/匠を披露。これはほんとメロディが美しい。この曲を弾きたくて僕はlive image 3のスコア買いました。

そしてStargazerへ。これもテレビ朝日系の「スーパーJチャンネル」のテーマ曲として使われている。「ちょっと変拍子でリズムが取りにくいですけど」と言いながら演奏された。オーケストラサウンドに松谷氏のピアノが重なる。「匠」とはまた全然違う、テクニカルでダイナミックな曲だった。6-6-6-5という変拍子構成だった。

演奏が終わると松谷氏は退場。そして第一部ラストはゴンチチの登場である。

ゴンチチ(アコースティック・ギターデュオ)
ゴンザレス三上とチチ松村によるインストゥルメンタル・アコースティック・デュオ。2003年で結成25周年、デビュー20周年を迎えたゴンチチの音楽は、インストゥルメンタルの楽曲が主体のため、誰にでも受け入れられやすく、聴きやすい音楽として年齢、性別を問わず幅広く人々にアピールし、愛好されている。
また2003年から、「放課後の音楽室」が高校音楽教科書「音楽2」に掲載されるなど、多くの話題を集めている。どのようなシチュエーションにも自然にマッチするサウンドは「地球一番快適音楽」などと評され、CM、TVやラジオのBGM等、日々の我々の身の廻りで聴くことができる。

ステージ脇から拍手に包まれながら登場するゴンチチ。そしてBirth of Sighが演奏されたところで彼らのもうひとつの魅力であるMCへ。

松村「・・・こんばんは。」
観客「(シーン)」

静まり返っている観客の反応に思わず松村さんが吹き出す。

松村「あのー、話し掛けてるんですよーいいですかー。」
観客「(笑)」
松村「じゃもう一回言ってみますね。こんばんはー。」
観客「(こんばんはー)」
松村「はいよくできましたー。」
観客「(笑)」

知ってる人は知ってると思うが、ほんと独特な喋り方をする人なんです。聴いてると思わず笑みがこぼれてしまうような。軽快なトークは続く。

松村「えー、初めてゴンチチを見るという方、拍手していただけますか?。」

すると客席から拍手がおこる。結構多い。半分とはいかないまでも、3割くらいは初めての人だったようだ。

松村「じゃ初めての方のために自己紹介します。こちらがゴンチチの”ゴン”の方、ゴンザレス三上さんです。そして私がゴンチチの”チチ”の方の、チチ松村です。」
観客「(拍手)」
松村「あの、今までグッとくるものばかりでしたけど、ちょっと、一息落ち着いて。どうせもうすぐ休憩ですから。」
観客「(笑)」
松村「次はですね、風の国という曲をやるんですが、これはみなさんの後押しが必要なんです。ため息をついてください。それによって作り出す風が曲を後押しするんです。いいですか?じゃ練習してみましょう。せーの。」
観客「(ハァーーーッ)」

笑いながらため息をつく観客。するとほんとに風の国が演奏された(笑)。さらに放課後の音楽室へ。何度聴いても超がつくほどの名曲。そういえばこの曲は高校の教科書にも載ったそうだ。

演奏が終わると再びMC。

松村「えー、風の国に続いては放課後の音楽室という、ゴンチチにとっては最も有名な曲となりましたが、それを演奏しました。」

その後、ゴンチチは今年でデビュー20周年となったことなど、松村さんが話しつづける。やけに大人しい三上さんを見て思わず松村さんが話し掛ける。

松村「あの、今日はやけに大人しいですね?」
三上「・・・(おもむろにぬいぐるみを取り出す三上)」
松村「なんですかそれは?」
三上「キョロちゃんです、可愛いでしょ?」
観客「(笑)」

意味不明です(笑)。何故live imageでキョロちゃん?その映像がアップでスクリーンに映し出されると場内からも笑いがおこる。さらにもう1体、ぬいぐるみを出して披露してました。

松村「あの、もう、いいですか?」
三上「・・・あのね、最近実家に帰ったんですよ。で家族でご飯食べてたら意外な事実が発覚しまして。」
松村「ほう。」
三上「僕名前が三上なんで、小さい頃あだ名が”みかやん”だったって話をしたんですよ。そしたらオヤジが”おー俺もみかやんだったよ”って。」
松村「はー。」
三上「そしたらね、おふくろが”あたしもみかやんだった”って。」
松村「いやそれはおかしいでしょ。」
三上「家族全員あだ名が同じだったという。」
松村「だってお母さんは昔苗字違ったでしょう?」
三上「あ、母親は小さい頃の話。」
松村「ああ、そういうこと。」
三上「・・・・・・・。」
松村「もう、いいですか?」
三上「でね」
松村「あ、まだあるんですね。」
三上「最近老後のことを考えるようになったんですよ。トシとったら何してメシ食っていこうかと。」
松村「ほう。」
三上「で思いついたのがね、ATM寿司屋。」
松村「・・・?」
三上「寿司屋ってカウンターとかでみんな見えるじゃないですか。何か恥ずかしいですよね。だからみんな個室みたいに区切っちゃうの。」
松村「それで何でATMなの?」
三上「お釣りとか出てくるとこあるでしょ。あそこから寿司が出てくるんです。」
松村「え?あそこから手が出てくるんですか?あ、なに?じゃATMの中に人が入ってるってこと?」
三上「入ってます入ってます。で、通帳とか入れるとこあるじゃないですか。あそこからイカ刺しとか出てくるんですよ。」
松村「プッ、あぁーなるほど(笑)。」
三上「でも横のつながりがないってわけでもなくって、隣とかその隣とかがのぞけるようになってるんです。」
松村「はあ。」
三上「だから、例えば魅力的な女性がいたら、そこにお寿司を振り込むこともできるんですよ。」
松村「ほーーー(笑)」
観客「(爆笑)」

もう、最高ですね、彼らのMCは。そこらへんのお笑い番組よりも面白いですよ。場内が爆笑の渦に包まれたのは言うまでもありません。

そして動物達集まる【Hilo】が演奏されたところでまた小休止。

松村「次にやる曲はNDD(Night Dizzy Dance)という曲で、これはゴンチチにしてはかなり激しい曲です。失神するかもしれません。別に踊っても構いませんよ。どうせこの後休憩ですし。」
観客「(笑)」

そしてNDD/Night Dizzy Danceへ。言葉どおり、「ゴンチチってこんな曲もやるんだ」と思わせるような激しいダンサブルなナンバーだった。オーケストラの演奏も重なり、そのスケールの大きさと懐の広さに感服した。

ここで15分のインターバルをはさむ。あっという間の第一部だった。これでまだ半分。この後さらなる感動が待ち受けていた。

そして第二部がスタート。トップバッターは大御所、加古隆である。

加古隆(作曲家・ピアニスト)
数々の音楽賞を受賞し、日本を代表する作曲家の一人であり、またピアニストとしては、その音色の美しさから「ピアノの画家」とも形容される。東京芸術大学・大学院、パリ国立音楽院に学び、巨匠オリヴィエ・メシアンに師事し、現代音楽の作曲家の道を歩む。その一方留学中のパリでフリー・ジャズのコンサートにピアニストとして出演し、「現在フランスで聴くことのできる最高のピアニスト」と評され、華々しいデビューとなる。その後ヨーロッパの殆どの国を回り、1980年帰国時もジャズ・ピアニストの鬼才などと紹介されたが、デビューから30年、現在日本で活躍する加古隆は、作曲家・ピアニストとして、常に「新しい時代の音楽家」の旗手として注目されている。

休憩をはさんで加古さんがステージ脇から登場。昨年と同じく白いシャツにシルクハットがよく似合う。まず演奏されたのはlive image4に収録されている富の攻防。演奏が終わり拍手に包まれる中、MCへ。

加古「こんばんは。加古隆です。(ちょっと咳き込みながら)すみません、喉の調子が悪くって。」

しかしこの加古さんという人、曲を演奏している時だけでなく、MCの時にピアノに片手を乗せながら喋る姿もほんと貫禄があって、色んな意味でプロだなぁと感じました。

加古「次に演奏する曲はドラマ「白い巨塔」のメインテーマです。7月にこの「白い巨塔」の音楽だけのリサイタルを行うことになりました。一夜限りのコンサートですので、ぜひお越しいただければと思います。」

そして白い巨塔が演奏された。ドラマは観ていなかったが、その情景が思い浮かぶような素晴らしい楽曲だった。リサイタル行きたいなぁ…。黄昏のワルツ、そしてパリは燃えているかが演奏されたところで加古さんは退場。続いてはバックバンドとして演奏していたオーケストライマージュがメインで登場。

オーケストラ・イマージュ
NAOTO(写真)、柏木広樹らによるオーケストラ。写真はNAOTO氏。彼は東京芸術大学付属音楽高校、同大学音楽部器楽科卒業。大学在学中よりポップスに転向し、バンド、スタジオワークを開始。最近ではアーティストのレコーディング、コンサートのサポートはもちろん、作曲、編曲、プロデュース、ストリングスアレンジなど、幅広い方面で活躍している。
<レコーディング参加アーティスト>
広瀬香美、浜崎あゆみ、中島美嘉、ポルノグラフィティ、鬼束ちひろ、森雪之丞、葉加瀬太郎、ゴスペラーズ他多数。

総勢約20名のオーケストライマージュが演奏したのはなんとニュー・シネマ・パラダイス。映画のワンシーンの映像とともに切ないBGMが国際フォーラムに鳴り響く。その音色の美しさに思わず場内からはため息が。

そして音楽監督の羽毛田氏がマイクを持つ。

羽毛田「韓国から東京公演だけ特別にかけつけてくれたアーティストがいます。皆さんラッキーですよ。では紹介します。イム・ヒョンジュ。」

するとステージ脇からイム・ヒョンジュが登場。白い衣装に身を包んだ爽やかな青年だった。
イム・ヒョンジュ(ヴォーカリスト)
2003年、韓国で社会現象を巻き起こした奇跡の歌声、イム・ヒョンジュ。幼少の頃から世界を舞台に活躍することを夢見て、名門ジュリアードの予備学科で声楽を学ぶ一方で、国内を中心にシンガーとして活動を続ける。
2003年1月に満を持してフルアルバム「Salley Garden」を発表、クラシック作品や伝承歌、民謡などを瑞々しく現代的なタッチで取り上げたそのサウンドが評判となり、たちまち韓国内で25万枚を越える空前のスマッシュ・ヒットを記録する。
「Salley Garden」は現在JALのCMでもオンエア中。

演奏されたのはSalley Garden。若いのに歌めちゃウマ(笑)。そして演奏が終わるとカンペを見ながらマイクを手に取るイム氏。

イム「日本と、韓国の、橋渡しになればと思い、日本語で、歌いマス。松任谷由実さんの、春よ来いデス。」

思わず「おぉーーーっ」と心の中でうなってしまった。まさかこの曲を聴けるとは。Haruyo,koi。しかも完璧なまでに日本語で歌い上げていた。素晴らしかった。

羽毛田丈史(作・編曲家、ピアノ、キーボード、live image音楽監督)
1960年5月23日、軽井沢に生まれ、神戸に育つ。学生時代にピアニストとして活動するかたわら、1981年に自己のバンド「AFRIKA」でレコードデビュー。その後クラブサウンドユニット「JUPITER PROJECT」へ編曲家、コンポーザーとして参加。東芝EMIより10枚以上のアルバムをリリース。現在では、ゴンチチ、遊佐未森、太田裕美、鬼束ちひろ、Vlidge、原田知世、元ちとせなどの作品のアレンジ・プロデュースを手がける一方、テレビドラマ「For You」「池袋ウエストゲートパーク」「編集王」「学校の怪談」「氷点2001」などや、2000年に公開された黒沢清監督の映画「回路」や映画「群青の夜の羽毛布」などの音楽も担当し、多くのサントラ盤をリリースしている。

そしてlive image音楽監督の羽毛田氏が登場。地球に乾杯、そして文明の道など3曲を披露。

羽毛田「今年もlive image、この素晴らしいアーティスト達とともに演奏ができて光栄に思っています。このlive imageのおかげで、アーティスト同士のつながりというのも非常に増えました。今日出演したアーティストのCDも会場で販売していまして、また、全て、試聴できるようになってますので、思う存分試聴していただいて、どれを購入しようか迷ったらですね、ぜひ私の「PRESENTS」を購入いただければ、と(笑)」

私はこの日、改めて羽毛田氏の音楽を聴き、彼の曲が大好きだということに気づいた。そして彼のCD「PRESENTS」も購入しました。気持ち良すぎなんですよね、羽毛田さんの曲って。僕の理想としている音楽にピッタリはまってるんですよ。

そして羽毛田氏の演奏が終わるといよいよ大トリ、葉加瀬太郎氏の登場である。

葉加瀬太郎(ヴァイオリニスト)
1968年1月23日大阪府生まれ。1990年クライズラー&カンパニーのヴァイオリニストとしてデビュー。セリーヌ・ディオンとの共演で一躍、世界的存在になった。1996年解散後はソロとなり、国境やジャンルを越えブラジルやラテン音楽、ジプシー音楽、ポップスなど様々な音楽ジャンルを吸収したサウンドは実にユニークで多面性を持っている。今や「Etupirka」や「情熱大陸」は葉加瀬の代名詞としてあまりにも有名。2000年、デビュー10周年を迎え、世界の音楽家・芸術家たちとのコラボレーションを行い新たな影響を受け、常に進化しつづけている。2003年には7枚目のアルバム「Traveling Notes」を発売。同タイトルツアー全31箇所37公演は全てSOLD OUTとなった。

そしてトリは待ってました葉加瀬太郎氏。まずは新曲Another Skyを披露。バイオリン一本であそこまでパフォーマンスで人を惹きつけられるのは彼以外にいるんだろうか、と思えるほど、そのライブパフォーマンスはまさに圧巻の一言である。演奏が終わるとMCへ。

葉加瀬「おまたせいたしました。僕も、待ちました(笑)。」
観客「(笑)」
葉加瀬「しかしこのlive imageはですね、楽屋にいる時間がほんっとに長い。で僕は待っている間何をしてるかと言いますと、靴をみがいてます(笑)。まぁマネージャに言わせれば楽器を磨けと。さらに言えばウデを磨けと言われますが(笑)。」
観客「(笑)」
葉加瀬「で、他の人達は何をしてるかと言いますと、一番練習してるのは小松君ですね。もう彼の楽屋からは四六時中バンドネオンが鳴り響いてます。あとゴンチチはですね、ずーっと喋ってます(笑)。彼ら結成して25年なんですけどね、これ以上何を喋ることがあるのかって思うくらいずっと喋ってます(笑)。」
観客「(爆笑)」
葉加瀬「あと松谷君は、リフォームしてます。」
観客「(爆笑)」

相変わらずの軽快なトークで場内を盛り上げる葉加瀬氏。「加古さんが作った曲だと思って聴いてください。」と言うとA Different Dayを披露。たしかに僕が知っている葉加瀬さんからは想像もつかないような楽曲だった。そして演奏が終わるといつのまにか小松さんが登場し、バンドネオンを鳴らす。待ってました情熱大陸。もうこの曲は何度聴いても感動。昨年に続き、今年もこの曲で観客が総立ちとなった。楽曲の心地よさと会場の一体感、素晴らしすぎます。

演奏が終わり、メンバーが退場するとステージ上のスクリーンにはエンドロールが流れる。しかしすぐさまアンコールの拍手が湧き上がる。そしてメンバーほぼ全員が再登場。葉加瀬太郎氏により、一人一人メンバー紹介がなされた。そのたびに大きな拍手。

最後はJR東海のCMソングであるマイ・フェイバリット・シングス。演奏が終わった後は観客全員でスタンディングオベーションとなった。私も感動のあまりメンバー全員が見えなくなるまで、ずっと拍手を送り続けた。



live image 4 (quatre) at 東京国際フォーラムホールA (2004/4/30)

第一部
1. The Song of Life 鳥山雄司
2. An Evening Calm 鳥山雄司
3. starneon 鳥山雄司 with 小松亮太
4. 目覚め〜ネスカフェゴールドブレンドのテーマ 小松亮太
5. リベルタンゴ 小松亮太
6. 出会い〜TAKUMI/匠 松谷卓
7. Stargazer 松谷卓
8. Birth of Sigh ゴンチチ
9. 風の国 ゴンチチ
10. 放課後の音楽室 ゴンチチ
11. 動物達集まる【Hilo】 ゴンチチ
12. NDD/Night Dizzy Dance ゴンチチ
第二部
13. 富の攻防 加古隆
14. 白い巨塔 加古隆
15. 黄昏のワルツ 加古隆
16. パリは燃えているか 加古隆
17. ニュー・シネマ・パラダイス オーケストラ・イマージュ
18. Salley Garden イム・ヒョンジュ
19. Haruyo,koi イム・ヒョンジュ
20. 地球に乾杯 羽毛田丈史
21. この空と大地の出会う場所
〜高原へいらっしゃい
羽毛田丈史
22. 文明の道 羽毛田丈史
23. Another Sky 葉加瀬太郎
24. 流転の王妃・最後の皇弟メインテーマ 葉加瀬太郎
25. A Different Day 葉加瀬太郎 with 鳥山雄司
26. 情熱大陸 葉加瀬太郎 with 小松亮太・鳥山雄司
Encore.
27. マイ・フェイバリット・シングス 出演アーティスト全員



-おわりに-

素晴らしい。その言葉しか出てきません。もうlive imageなしでは生きていけません、と言えるくらい僕にとっては大きな存在になりましたね。こんな贅沢なイベント、他にないですよ。また来年も楽しみにしています。

それにしてもヤイコにlive imageに、今回のゴールデンウィークはこの2つのライブのおかげで素晴らしいものになったと言っても過言ではないですね。
では、一緒にライブに参加した皆さんお疲れ様でした。また来年のlive image 5 で会いましょう。
2003.5.15 youhei


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