live image 3 at 東京国際フォーラムホールA (2003/5/2)

国際フォーラムに来るのはちょうど1年前のゴールデンウィーク、globeのライブに来て以来である。あのときは先生とKEIKOがまさか結婚しようとは思ってもみなかったが・・・(笑)。

有楽町駅で友人と待ち合わせ、早速場内へと向かう。相変わらず綺麗な会場だ。今回の席は1階10列目。普通のライブでもこれほど前の席で観ることは滅多にない。でも今回思ったのは、国際フォーラムは映画館と同じで、あまり前過ぎず、ちょうど中央の座席で観るのが一番だと思う。音響も中央の座席が一番良さそうだったし。
客層は、ほとんどが私よりも年上の人たちばかり。この日は平日ということもあり、スーツ姿の男性の姿が多く目に付いた。

座席に座り、ステージ上を見てみるとまるでミュージカルが始まるかのようなセットが並んでいる。始まるまではどんなコンサートになるのか、まったく予測がつかなかった。

しばらくすると場内が暗転、ORCHESTRA imageのメンバーたちが続々とステージ上に出てきた。場内からは拍手が沸きあがる。トップバッターは小松亮太氏によるリベルタンゴ。オリジナルはかのヨーヨー・マ。サントリー「ローヤル」のCM曲として誰もが一度は耳にしたことのある曲だろう。「バンドネオン」という、アコーディオンのような楽器での演奏だった。
そしてこのオープニングからコンサート終了時まで、一時たりとも目を離すことなくステージ上に目が釘付けになろうとは・・・私は思ってもみなかった。

続いてはギタリスト鳥山雄司氏の登場。小松氏とともに、テレビ朝日系列「スーパーJチャンネル」テーマソングでもあるStarneonを演奏。この鳥山氏、最近では宇多田ヒカルなど、様々なアーティストのプロデューサー、コンポーザーとして活躍している。TBS系「世界遺産」のテーマソングであるソング・オブ・ライフはそのスケールの大きさに思わずため息が出た。

国際フォーラムという会場のせいも大いにあると思うが、音が素晴らしく良い。オーケストラサウンドがこんなにも心地いいものだとは・・・。
また、今回演奏された曲目は全てがタイアップ曲。それだけクオリティの高い楽曲ばかり集められている。

続いて鳥山氏に紹介され、松谷卓氏が登場。見た目まだ若い。ピアノでTAKUMI/匠を演奏した。心が癒されるような優しいピアノだった。この曲はテレビ朝日系「大改造!!劇的ビフォーアフター」の挿入曲としても使われているそう。番組開始後、テレビ朝日に曲に関する問い合わせが殺到したという。

松谷氏は1曲で退場し、続いてケイコ・リーの登場。以前ケミストリーのアルバムに参加していたことで私は名前だけは知っていたが、本人を見るのはもちろん今回が初めて。赤いドレスを身に纏いしっとりと歌い上げる。声は普通の女性よりも低く、ジャズに会いそうな声質だった。

続いてはマーティン・テイラー氏。ケイコ・リーに呼ばれ、青いジャケットで登場した。アコギ一本でTrueという曲を演奏。これがむっちゃくちゃいい曲。これを聴いて「image 3」を買おうと思いました。ついでにスコアも買ってしまいました。近いうちピアノでコピーしてホームページで流したいと思います。素晴らしかった。

続いては今回の音楽監督、羽毛田丈史氏の登場。どっかで聞いたことある名前の人だなーとずっと思ってたら、「かまいたちの夜2」の音楽担当してる人でした(笑)。その他にも最近では鬼束ちひろのプロデュースなどで活躍しているようです。
地球に乾杯はその名の通り壮大な曲で、目を閉じると自然とイメージが浮かんでくる。そのスケールの大きさはまさに圧巻だった。同じく羽毛田氏作曲による文明の道が演奏されたところで、15分間の休憩が入る。あまりに素晴らしすぎて時間が経つのを忘れてしまっていたが、第二部ではさらなる感動が待っていた。

第二部オープニングではゴンチチの登場。多くのMCがあったのですが、この人たちすごくいいキャラしてます。「どっちがゴンで、どっちがチチか知ってますかー?」とか、ゆっくり、まったりとして喋り方で(笑)。演奏の方もリラックスして聴くことができました。放課後の音楽室をまさかやってくれるとは思わなかったので泣きそうなくらい感動しました。

続いては今年デビュー30周年を迎えた加古隆氏の登場。映画「阿弥蛇堂だより」のメインテーマである風のワルツなど3曲をピアノで演奏。風のワルツは本人が言っていた通り、季節の移り変わりが曲からイメージできるような素晴らしい楽曲だった。

クレモンティーヌはゴンザレス三上氏とのジョイントがあったが、まさにゴンチチサウンドにはぴったりの歌声。思わず吸い込まれてしまいそうな甘く優しい声をしていた。

そしてトリは待ってました葉加瀬太郎氏。バイオリン一本であそこまでパフォーマンスで人を惹きつけられるのは彼以外にいるんだろうか、と思えるほど、そのライブパフォーマンスはまさに圧巻の一言。「ちょっと落ち着いた曲を・・・」と言ってビバルディの「夏」を演奏し始めたかと思いきや、いきなり激しい曲調に変わったり。まさに何でもアリ的なところはほんと大好きです。ラストの情熱大陸では、それまで座っていた観客が全員総立ち。わたくし、鳥肌が立ちました。ほんとすげぇ・・・。

演奏が終わり、メンバーが退場するとステージ上のスクリーンにはエンドロールが流れる。しかしすぐさまアンコールの拍手が湧き上がる。そしてメンバーほぼ全員が再登場。葉加瀬太郎氏により、一人一人メンバー紹介がなされた。そのたびに大きな拍手。

最後はJR東海のCMソングであるマイ・フェイバリット・シングス。演奏が終わった後は観客全員でスタンディングオベーションとなった。私も感動のあまりメンバー全員が見えなくなるまで、ずっと拍手を送り続けた。

素晴らしいステージを本当にありがとう。来年もやってくれると信じてます。いや音楽って素晴らしい!(笑)



live image 3 at 東京国際フォーラムホールA (2003/5/2)

第一部
1. リベルタンゴ 小松亮太
2. Starneon 鳥山雄司 with 小松亮太
3. Let me go 鳥山雄司
4. ソング・オブ・ライフ 鳥山雄司
5. TAKUMI/匠 松谷卓
6. ホワット・ア・ワンダフル・ワールド ケイコ・リー
7. DON'T EXPLAIN ケイコ・リー
8. True マーティン・テイラー
9. 地球に乾杯 羽毛田丈史
10. この空と大地の出会う場所 羽毛田丈史
11. 文明の道 羽毛田丈史
第二部
12. Right Side of Sorrow ゴンチチ
13. 緑の性格〜黒い蟻の生活 ゴンチチ
14. cora ゴンチチ
15. 放課後の音楽室 ゴンチチ
16. 黄昏のワルツ 加古隆
17. 風のワルツ 加古隆
18. パリは燃えているか 加古隆
19. 悪女 クレモンティーヌ
20. Une fille comme ci クレモンティーヌwithゴンザレス三上
21. Airborn 葉加瀬太郎
22. Angel in the sky 葉加瀬太郎
23. "Summer" from The Four Seasons 葉加瀬太郎
24. 情熱大陸 葉加瀬太郎 with 小松亮太
Encore.
25. マイ・フェイバリット・シングス 出演アーティスト全員



-おわりに-

なんか2003年はこのライブのおかげで良いゴールデンウィークになったと言えますね(笑)。始まりから終わりまで、集中力切れることなくステージに集中できたライブというのは初めてかもしれません。それくらい物凄いコンサートでした。自分の音楽観が変わりましたね。特に音楽好きな方、クラシック好きな方は必ず1度は行っておいたほうがいいと思います。絶対損しません。

また、今回のライブは7月頃に民放で放送されるようです。お見逃しなく。
2003.5.5 youhei


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