氷室京介
"21st Century Boowys VS HIMURO" An Attempt to discover new truths
〜史上最強のトリビュート〜 at 東京ドーム(2004/8/22)
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「史上最強のトリビュート」と題された氷室京介のライブ。会場は東京ドーム。もちろんチケットは即日完売したため6万人超満員の大観衆。
BOOWYが復活するわけではない。ヒムロックが、解散してからずっと封印してきたBOOWYの曲を15年ぶりに解禁するというライブだった。そりゃファンにとってはたまらない。私は当時リアルタイムでBOOWYをよく聴いていたわけではないが、そんな私でもさすがにBOOWYの存在の大きさ、そしてメジャーな曲も何曲も知っている。今、現役で活動しているミュージシャンの中には、BOOWYを聴いて育ち、BOOWYに憧れを抱いてミュージシャンになった人達は数知れないという。
そんな伝説をこの目で見たかった。それがライブに参加した理由だった。そして伝説はやはり伝説通りだった。東京ドームという大きな会場で、あそこまでファンとアーティストが一体となったライブなんて今までなかったと思う。それくらいとにかくファンの熱気が凄かった。しかも客層も、僕なんかより全然年上の人達が多くて。30代から40代くらいのオヤジロッカーズが中心だった。でもそのパワー、エネルギーは決して若い人達に負けていない。それは開演前から感じていたことだった。まだライブ始まってないのに、盛り上がり様が凄いんです、ホントに。あきれちゃうくらい(笑)。きっとこのライブが発表されてから、みんなこの日を待ちに待っていたんだろうな。
照明が落とされ暗くなると、場内はもはやクライマックスかのような超興奮状態に陥る。ステージ上に巨大なスクリーンには雑に書きなぐられたような「φ」の文字が浮かび上がる。それを観たファンがまたしても大歓声。プシューーーーっとスモークが立ち上がる。いよいよ伝説の幕開けである。
1曲目は何かと耳を傾ける。するとあのドラムから始まった。なんと、まさかのB.BLUE!!そしてスクリーンには確かにB.BLUEを歌うヒムロックの姿が大きく映し出される。もはや失神者が出ちゃうんじゃないかというような異様な盛り上がり。「♪OH BABY TRUE」で早くも観客が一体となり、サビではヒムロックがマイクを観客に向ける。なんとも切なくて懐かしいメロディラインがたまらない。
そして演奏が終わり、大興奮状態のままヒムロックのMC。
氷室「よく来てくれたぜ!!今日は一生に一度のスペシャルな夜だ。思いっきり騒ごうぜ!!」
観客「(大歓声)」
氷室「今日は思いっきり火遊びするぜ!!!!」
観客「(大歓声)」
いやいや、東京ドームで火遊びしたら大変ですよ氷室兄さん(笑)。そしてROXYへ。それにしてもヒムロックは想像以上にカッコ良かった。片足をスピーカーの上に乗せて歌っている姿は世界中の誰よりもカッコイイと思う。
ソロの曲とBOOWYの曲を織り交ぜるようにライブは進んでいく。JUSTY、そしてLONGER THAN FOREVERは個人的にBOOWYの中でも大好きな曲だったためここが自分にとっては最初のクライマックスだった。実際この後に5回くらいクライマックスが来ることになるんだけどね(笑)。
ヒムロックのソロの中では新曲のWild Romanceがすんげーカッコ良かった。これ、映画「ヴァン・ヘルシング」のテーマソングなんですね。スクリーンにはその映画のシーンが映し出されてました。そして圧巻だったのは後半、TO THE HIGHWAYから怒涛のようなハイナンバーの連続。何と言ってもONLY YOUには大感激。しかしホントBOOWYの曲はどれも素晴らしすぎですよ。ホントに80年代半ばの曲なのか?と思うくらい。今聴いても全然古臭くないし。
そしてクライマックス。ONLY YOUに続いてはIMAGE DOWN!!もちろん布袋はいなかったから最初の「IMAGE!!!!IMAGE!!!」はなかったけど(笑)。だいたいIMAGE DOWNとかONLY YOUなんて、友達がカラオケで歌ってるの聴いてる方が多いから。むしろそれで曲覚えたからね僕の場合。想像してみてもらえればわかると思いますが、もはやこのときのドームの熱気は異常でした。
そしてライブは一旦幕を閉じる。もちろん場内からはすぐさまアンコールの嵐。それに答えるかのように再びヒムロックが登場する。そしてソロ曲Gonna be Rogue?に続いてMCへ。
氷室「最後の曲の前に・・・ちょっと一言。」
観客「(えーーーー!!)」
氷室「15年間、ずーっと大事にしてきた8ビートのロックンロールを贈ります!」
そう言って始まったのはANGEL2003。BOOWY解散直後にリリースされたヒムロックソロナンバーである。これもドーム全体が大合唱で感動・・・。そして再びライブは幕を閉じる。しかし場内はダブルアンコールを求める声が止まない。その声が届いたのか、三度ヒムロックがステージに姿を現す。
そして始まったのはMARIONETTE!!コーラスの「You've got an easy day」はもちろん全員で叫ぶ。東京ドームの観客全員が布袋と化した瞬間だった(笑)。そしてMC。
氷室「今夜のライブはリターンマッチはねぇからこのまま終われねぇよな!!!」
観客「(大歓声)」
Dreamin'キターー!!!!このDreamin'はまじで鳥肌が立った。サビではヒムロックがマイクを観客に向ける。この日一番の大合唱だった。まさに夢を見ているようだったが、なんとまだライブは終わらない。続いては何とNO.NEW YORKが!!なんだこのアンコールの選曲は。ファンを失神させる気か。これで最後だと思い、力の限り「ニューヨーク!!!」と叫ぶ。ニューヨークに住んでる人に聞かせてあげたかった(笑)。
そして大団円でライブ終了。ファンの人が皆、これ以上ないほどの満足げな表情で会場を後にしていたのがとても印象的だった。きっと、こんなお祭りはもう二度とないんだろうなぁ…。
氷室京介
"21st Century Boowys VS HIMURO" An Attempt to discover new truths
〜史上最強のトリビュート〜 at 東京ドーム(2004/8/22)
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- B.BLUE
- ROXY
- RUN AWAY TRAIN
- WILD AT NIGHT
- JUSTY
- Claudia
- LONGER THAN FOREVER
- BLUE VACATION
- B.E.L.I.E.V.E.
- Welcome To The Twilight
- MEMORY
- ROUGE OF GRAY
- Weekend Shuffle
- NATIVE STRANGER
- Wild Romance
- Emphatic Line 〜featuring DAITA
- Virus
- Love Shaker
- Girls Be Glamorous
- TO THE HIGHWAY
- DOWN TOWN SHUFFLE
- BEAT SWEET
- RENDEZ-VOUS
- ONLY YOU
- IMAGE DOWN
Encore1.
- Gonna be Rogue?
- ANGEL2003
Encore2.
- MARIONETTE
- DREAMIN'
- NO.NEW YORK
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-おわりに-
凄まじいライブでした。オヤジロッカーズ恐るべしですよ(笑)。とにもかくにもBOOWY時代のナンバーはやっぱり素晴らしくて。Dreamin'での大合唱は、今年のTM20周年ツアーでのSEVEN DAYS WAR大合唱と同じくらいの素晴らしい光景でした。そしてなんと言ってもヒムロックのあのカッコ良さは何なんでしょう。自分もああいうトシの取り方してみたいですよ。無理だけど。
そして日記にも書きましたが、このライブの後、友達と一緒にカラオケへ直行。BOOWYメドレーで盛り上がりました。同じ行動起こしたファンは数え切れないほどいるはずです。
では、一緒にライブを楽しんだ皆さん、お疲れ様でした。いつかまた、夢で会いましょう。
2004.9.4 youhei
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