FUJI ROCK FESTIVAL '11 -Day 3- (2011/7/31)

最終日。
さすがに2日間山道を歩いたせいで朝起きたときからちょっと膝が痛い。でもそれすら心地よく感じる。

まずは今日もヘヴンでコーヒー買ってからオレンジでハンバートハンバート。 初めて聞いたけど最高だったな。最後、アセロラ体操の歌はどしゃ降りの雨で大変だったけど、気持ちは晴れ晴れ。観て良かった。



その後はヘヴンでGOMA。これまたすげー盛り上がりで。しかもこのとき3日間で初めて太陽が覗いて。その瞬間、ヘヴンが本当にこの世の楽園に見えた。



その後、ところ天国で森のハイジカレーを食べる。



噂には聞いていたが、う、旨い!


その後木道亭でコトリンゴ。
坂本教授に「to stanford」という名曲を提供したことで彼女の名を知り、一度見てみたかったので。



最初は雨が降ってたんだけど、気がつくと雨はやみ、木漏れ日が差し込む森の中でのライヴ。なんて気持ちいいんだろう。

間違いなく今日のハイライトの1つだった。


カレーとコトリンゴで満足したところでアトミックカフェへ。斉藤和義と中村達也のライヴ。自然エネルギーで構築されたジプシーで「ずっとウソだった」を炸裂させた。



ロックだなぁと思った。何年か前に誰かのライヴレポでも書いた気がするけど、やっぱり自分が思うところのロックって反社会性とか、そういうところなんだよね。何か大きなもの、勢力に立ち向かって行くっていう。

昨今は特にエレキギター鳴らしてればロックだと勘違いしてる人達が多すぎるんだよなぁ。なんて書いてたら違う話になりそうだからやめとく。

別に自分は脱原発派じゃないけど、どこまでもロックな姿がほんとにカッコ良くて、このあとのホワイトのライヴにも足を運ぶことにした。

またライヴ後はサプライズでYMOが登場し、原発問題のトークを繰り広げていた。こういったイベントもアトミックカフェならでは。



その後モグワイ観ようかと思ったけど、パンフやら子供の土産やら買いたかったのでとりあえず一通り欲しいもの買って宿へ戻ることに。

そして再び会場へ戻る途中でリポD注入。まだまだ夜はこれからだと気を入れ直す意味でもね。

そして斉藤和義が出演するホワイトステージへ。着いたのが開始直前だったせいもあり、入場規制寸前のものすごい人だかりになっていた。



YMO観るために二曲聴いてステージを後にしたが、YMOとかぶってなかったら確実に最後まで観てたと思う。

そしてグリーンのYMOへ。ちょうど開演5分前くらいに着いた。思えば教授のソロコンサートには何度も足を運んでいるけど、もちろんYMOは初めて。つーか自分が生きてるうちにまさかYMOを生で観れる日が来るなんてちょっと前までは思ってもみなかった。



花火で始まり、3曲目でビハインドやってくれたときは嬉しくて発狂しそうになった。

やっぱりライディーン目当ての人が多かったみたいだけど、個人的にはビハインド、千のナイフ、東風の方が何倍も興奮した。

でも昨年ヤマハホールで観た教授は、席も近かったこともあってなんだか凄く身近な存在に感じたけど、今日は凄く遠い、とても手の届かない存在に感じたなぁ。まあ、それが当たり前か。

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YMO セットリスト@Green Stage

1.Improvisation
2.ファイアークラッカー
3.Behind The Mask
4.Riot in Lagos
5.The City of Light
6.京城音楽
7.灰色の段階
8.体操
9.千のナイフ
10.コズミック・サーフィン
11.Rydeen
12.Cue
13.東風
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終演後、オアシスでタレカツ丼を食らう。そしてグリーンのケミカルへ。

フジ常連のケミカルだけど自分はもちろん観るのは初めてだった。最初はまあ後ろでゆっくり観ようと思ってたんだけど、一曲目のアナザー聴いてる途中からなんだかいてもたってもいられなくなって、気がつくとハイネケン片手に躍り狂っていた。



フェスはこうやれば盛り上がるんだよ、というお手本のようなライヴ。そしてそんなケミカルの術中にまんまとハマってしまったのだった。

昨年リリースのアルバム曲と、メジャーな曲ばかりで構成されたセトリだったので、自分みたいに普段からクラブミュージックをあまり聴かない人間でもクソ楽しかった。here we go!もできたし。

最初はハイネケン売場付近で踊ってたんだけど、アンコール始まる頃には気がつくと前方ブロックでもみくちゃになってた。フジの魔力をまざまざと感じた圧巻のステージだった。

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ケミカルブラザーズ セットリスト@Green Stage

1.Another World
2.Do It Again
3.Get Yourself High
4.Horse Power
5.Chemical Beats
6.Swoon
7.The Swoon Arpeggios
8.Star Guitar
9.3 Little Birdies Down Beats
10.Hey Boy, Hey Girl
11.Galactic Phase Shift Interlude
12.Don’t Think 2011
13.Out of Control
14.Dosen’t Matter
15.Setting Sun
16.Saturate
17.Believe
18.Escape Velocity
19.Super Flash
20.Cherub Clown Harmonise
21.Leave Home / Galvanize
22.Block Rockin’ Beats
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23時、ライヴ終了。フジロックはいよいよ残すところTHE MUSICのみとなった。

日曜の夜23時40分からのライヴ。しかし帰路につく人はほとんどいない。

この3日間を思い出しながら開演を待つ。不思議と寂しい気持ちはあまり沸いてこなかった。むしろこのフジが日本での最後の公演となるミュージックのライヴへの期待が高まるばかりだった。

そんな気持ちを抑えられないかのごとく、自分は少なくとも今までグリーンでのライヴを見てきた中で、最もステージから近い位置まで突っ込んでいった。

そして今年のフジロック、クロージングとなるライヴが開演する。

SEが鳴っただけで大歓声があがる。ステージに四人が姿を見せるとさらに大きい歓声が起こる。



オープニングはthe dance、そしてlong roadへと続く。やっぱり嬉しかったのはwelcomeからstrengthへと続いたハンパない流れ。ロブ本人が日本語で「マジヤバイ!マジヤバイ!」と叫ぶ。一緒に歌いすぎて、このライヴで3日間耐えてきた喉が完全におかしくなった。

最後のMCでのロブの感謝の言葉には多くのファンが涙を流したことだろう。2002年にレッドマーキーに初登場してからというもの、ミュージックはまさにフジの歴史をファンと共に刻んだアーティストだった。

そしてthe peopleのイントロが流れ出す。

このとき、思わずあの日の夜を思い出した。自分のライヴ観、音楽観を180度変えたミッシェルのラストヘヴン。あのときと同じような感覚に陥った。

頭がプッツン切れる音がして、ただただ叫んでいたことしか覚えていない。両手を突き上げ、何度も天に向かって叫んぶ。アーティスト、オーディエンスだけでなく、苗場の大地、草木、川、空、すべてが一体となっていく。フジロックも、ミュージックも、まだまだ終わって欲しくない、そんなオーディエンスの思いが爆発し、信じられないほど狂喜で美しい光景が広がる。



THIS IS THE MUSIC。

間違いなく今年の主役は彼らだった。

後で知ったのだが、ステージでは決して涙を見せなかった彼らはステージ裏で号泣したそうだ。

ありがとうミュージック。そして10年間お疲れさまでした。

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THE MUSIC セットリスト@Green Stage

1.The Dance
2.Take The Long Road And Walk It
3.The Truth Is No Words
4.Freedom Fighters
5.Fire
6.The Spike
7.Welcome To The North
8.Strength In Numbers
9.Getaway
10.Bleed From Within
11.The People
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終わってみれば、昨年以上に3日間通しての充実感がハンパなかったです。 この気持ち良さは一度味わったらもう止められないよなぁ。やっぱりフジは特別だと言う人達の気持ちがよくわかった。


最後にフジロックのhappy people達の笑顔で日記を締めくくりたいと思います。


3日間雨に見舞われたけど、みんな笑顔。 雨もまた演出の一つにすぎない。



ポカリのスタッフの皆さん。今年もお世話になりました。



この日フジの会場で結婚式を挙げたカップル。おめでとう!



親子連れもたくさん見かけました。 きっと将来フジのステージに立つ子がいるはず。



水たまりではしゃぐ子供。

かわいい!



・・・・・・・・かわいい。



夜は綺麗なキャンドルに癒されました。



みんなで一緒に過ごした3日間は一生の宝です。


ありがとうフジロック。また来年!


2011.8.21 youhei


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