B'z
LIVE-GYM 2001 "ELEVEN" at 西武ドーム(2001.7.14)
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ちょうど2年前、1999年の7月14日。それはB'zの10枚目のアルバム「Brotherhood」の発売日であるとともに、私がLIVE-GYMに初めて参加して、感動のあまり思わず涙した(笑)LIVE-GYM'99"Brotherhood"東京ドーム公演が開催された日でもあった。
しかしあれからもう2年も経つのかと思うと時の流れの速さをつくづく感じてしまう。
と、感慨に耽るのはこのくらいにして(笑)、今回の会場は西武ドーム。旧西武球場には小学校の頃にプロ野球を観に来たこともあるし、そういえば遠足でユネスコ村にも行ったなぁ(笑)。
でも西武ドームにやって来るのはもちろん初めて。どんな会場なんだろうという期待感も抱きながら、私は稲葉Tシャツとチョーカーをつけて自宅を出た。
最寄駅である西武球場前駅に到着したのは午後17時40分頃。所沢あたりから車両は完全にB'zファンで埋め尽くされていたが、駅前はもっととんでもないことになっていた。見渡す限り人、人、人。これ全部ライヴに来た人なのかと思うと改めてB'zの偉大さを感じてしまう。
改札前で友人と待ち合わせて、いざ会場へ。しかし西武ドームの外観を見てビックリ。東京ドームみたいに全てが屋根で覆われているわけではなく、ちょうど観客席と屋根との間にぽっかりと大きな空間が空いているではないか。もちろん空調も効き目がない。これでは野外と同じ、いや、野外の方がまだ換気がいいだけマシかもしれない。
しかも当日の気温は34度。・・・ということでこれを読んでる皆さんもある程度想像はついたかと思いますが、会場内、むちゃくちゃ暑かったです。場内ではほとんどの人がうちわであおいだり、入り口でもらった「月刊イレブン」をパタパタとうちわ代わりに使っていました。でも入場口で並んでいる間、セミの声も聞こえたりして、夏を感じましたね。
私の席は一塁側スタンドBブロック。ステージまでの距離は3月のさいたまスーパーアリーナの時に比べたら、比べ物にならないくらい遠い(笑)。でも行けるかどうかもわからなかった西武ドーム公演に来れたというだけで、正直私は満足だった。
開演時間を過ぎても会場内は明るく、B'zとは違うSEが流れている。そして間もなく開演のアナウンスが流れたが、この時、アナウンスのお兄さんが思いっきり噛んじゃっててちょっと拍子抜けした(笑)。
しばらくすると、流れていたSEの音が少しずつ大きくなってくる。そして突然音が途切れたと思ったら、[T]が流れてきた。場内から大歓声があがるとともに、たちまちオールスタンディング状態に。[T]が流れる中、明るかった場内が次第に暗くなっていく。それとともに歓声も大きくなる。そしてステージ上の垂れ幕が落ちる。しかしそこにはまだB'zの姿はなく、真っ黒なスクリーンのようなものが姿を現した。そのスクリーンの真中に、真っ白なライトが縦に照らされ、そこにB'zの二人のシルエットが映し出された。と同時に客席からも歓声があがる。B'z LIVE-GYM 2001 "ELEVEN"の開幕である。
[T]が終わると、眩しい照明ともに垂れ幕が落ち、ステージ上にメンバーが姿を現した。当然のことながら場内は大歓声に包まれる。オープニングは愛のprisonerだ。
ステージ上には檻のセットが設置されており、ちょうど稲葉は檻の中で歌っているかのような演出になっていた。まさに"prisoner"である。
衣装だが、今回は奇しくも2年前のBrotherhoodの衣装を彷彿とさせるものだった。稲葉は黒の網シャツに黒っぽいジーンズ。まっちゃんは白の襟付きシャツを着ていた。
稲葉はステージ中央から一歩も動かず熱唱していた。松本はステージから向かって右側に立ち、ギブソンの黄色いまっちゃんモデルを演奏していた。
オープニング曲(正確には2曲目だが)が終わり、歓声があがる。そしてまもなくSeventh Heavenのイントロが。場内は否応なしに盛り上がる。私もサビでは思いっきり右手を突き上げて稲葉と一緒に歌っていた。
そしてこのSeventh Heavenでは嬉しい(?)ハプニングが起こった。稲葉が歌詞を間違えたのである。しかもただ歌詞を間違えただけでなく、歌う個所も完全に間違えてしまっていた。しかも2回(笑)。
1回目は2番のサビが終わったところ。「どうなろうと life goes on...」の後に間奏が入るのだが、ここで「泣いたって・・・」と歌ってしまった。
そして2回目はその直後のまっちゃんギターソロの後。「自分をイヤになるその自分がイヤ」のところを「身分の区分忘れ・・・」と歌ってしまい、慌てて歌詞を元に戻していた。こんなことは私が今まで参加してきたLIVE-GYMの中でも初めてのことだったので、思わず声を出して笑ってしまった。これもライヴならではのハプニングだ。
演奏が終わって、観客席からも笑いと歓声が混じったざわめきが起こっている。そしてしばらくするとステージが明るくなり、稲葉がマイクを持ってステージ中央に立つ。当然客席からは大歓声があがる。お待ちかねのMCだ。
稲葉「えー・・・」
観客「(歓声)」
稲葉「今日もコレを言って始めるとするかな」
観客「(歓声)」
LIVE-GYMは恒例のあの一言がないと始まらないということは、会場のほとんどがわかっている。当然のことながらその一言を発するのだろうと、私も、そして会場の誰もがそう思っていただろう。しかし次の瞬間私が目にしたのは意外な光景だった。
スクリーンに「B'zの・・・」と言う稲葉の姿が映し出される。しかし、明らかに若い。おそらくIN THE LIFEかRISKYの頃のツアーの映像かと思われる。客席からは「懐かしい!」という歓声があがるが、映像は瞬時に切り替わり、これまでの数々のツアーでの稲葉が映し出される。わかりやすく説明すると以下のような感じ。
91年稲葉「B'zの・・・・」
92年稲葉「B'zの・・・・」
93年稲葉「B'zの・・・・」
94年稲葉「B'zの・・・・」
95年稲葉「B'zの・・・・」
96年稲葉「B'zの・・・・」
97年稲葉「B'zの・・・・」
98年稲葉「B'zの・・・・」
99年稲葉「B'zの・・・・」
もちろん全て当時の映像付きである。もうファンにとってはたまらないサービスだ(笑)。そしてこれが少しずつ早くなっていく。観客席にはこんな風に聴こえてくる。
稲葉「B'zのB'zのB'zのB'zのB'zのB'zのB'zのB'zのB'zのLIVE-GYMにLIVE-GYMにLIVE-GYMにLIVE-GYMにLIVE-GYMにLIVE-GYMにLIVE-GYMにLIVE-GYMにLIVE-GYMに」
客席は笑いの入り混じった歓声があがる。なんて心憎い演出だ。(しかし私が見た限りでは、昨年のPleasure2000-juice-の映像はなかったように思う。やはり昨年のライヴはビデオやDVDとしての発売はないのか・・・)
そして最後に99年のBrotherhoodのときの稲葉が映し出された後、スクリーンは「ザーーーッ」と真っ白になり、映像はパッと消え、西武ドームのステージ上の稲葉にライトがあたる。そして・・!
2001年稲葉「B'zのLIVE-GYMにようこそーーーー!!!!」
大歓声とともに銀の翼で翔べ。やはり直前のMCが盛り上がっただけに、観客のノリも激しさを増していた。サビの最後には稲葉が会場にマイクを向け、観客全員で「♪とってもスウィート」。しかし私はこの曲で何よりも好きなのが「もう要らねえー!聞きたくねえー!」のところだったりする。あそこで「Hey!」ってやり忘れたりしたら私は悔やんでも悔やみきれないだろう(笑)。
続いて流れてきたのはさまよえる蒼い弾丸。稲葉もまっちゃんもここぞとばかりにステージ上で暴れまくる。それに応えるかのように私も客席の狭いスペースで力の限り暴れまくった(笑)。この時点で私の喉は枯れ、着ていた稲葉Tシャツも汗でぐっしょりになっていた。
さま弾が終わるとまっちゃんにスポットライトが当たり、ギターソロが始まった。夏を思わせる心地よいギターサウンドが響き渡る。さいたまスーパーアリーナのときよりもやや長めだった。そしてそのままゆっくりとさよならなんかは言わせないのイントロを弾き始めた。そして1フレーズ弾き終わると、稲葉のボーカルとともに、サビから曲が始まる。ちなみに一緒に行った友達はまさかこの曲をやるとは思っていなかったようで、えらく感動していた(笑)。最後のボーカルソロではテンポは少しずつゆっくりになり、稲葉の美しい声がドーム内に響き渡る。演奏が終わると無論場内は大歓声に包まれた。
そしていつしかステージ上が明るくなり、稲葉がマイクスタンドの前に立つ。この日2度目のMCだ。
稲葉「どうもありがとーう!」
観客「(歓声)」
稲葉「ひさしぶり!」
観客「(歓声)」
稲葉「元気でしたかー!?」
観客「(歓声)」
稲葉「えー、初めて、西武ドームに、やってまいりました。」
観客「(歓声)」
稲葉「屋根があって良かったー」
観客「(笑)」
稲葉「雨降ってみろ!このヤロー(笑)」
観客「(笑)」
稲葉「えー、しかしこの連日の暑さ・・・今日も例外でなく・・・(笑)」
観客「(笑)」
稲葉「僕ちゃんもうグッチョングッチョンになっちゃってます(笑)」
観客「(笑&歓声)」
稲葉「まぁ皆さんはおそらく4、5枚は着替え持ってきているかと思いますが。」
観客「(笑)」
稲葉「えー、今日はこれからまだまだ続きますけど、僕らも腹の底から、死ぬ気で、思いっきり唄わせてもらいますんで、みんなも、(少しずつ早口に)周りを気にせず、自分なりに!悔いの無いように!思いっきり!・・・・・・・ゆっくりと、楽しんでいってください。」
観客「(歓声)」
そして流れてきたのは待ってました煌めく人。ラップの部分(さあどのシャツを選ぶ・・・)ではスクリーン上に縦に縞模様のラインが何本も映し出され、そこに歌詞が流れていた。そして続いては私がELEVENの中でも最も好きな曲、コブシヲニギレへ。Aメロで「ハハハハハ・・・」と稲葉が笑うところでは、稲葉に緑色のライトが当たり何とも怪しげな雰囲気を醸し出す。
例のセリフ部分になると突然ステージ上は真っ暗になり、小さなライトを持った稲葉が。私の席からは遠くてよく見えなかったが、声だけははっきりと聞こえた。
稲葉「・・・ハァ・・・・ハァ・・・・・・・こ、このままうまくバックレようなんておまえ、・・・・世の中そんなに甘くないんだよ〜〜〜ん」
場内からは笑いも入り混じった歓声が起こる。「Go!Go!」の部分では稲葉はまるでボクサーのようにパンチを連打していた。
演奏が終わるとステージ上が暗くなり、しばらくすると増田さんにスポットが当たる。すると稲葉がマイクで叫ぶ。
稲葉「キーボード、増田隆宣!」
とメンバー紹介をする。すると増田さんが静かにRaging Riverを弾き始めた。しかしそのメロディはいつしか「さくらさくら」に変わり、そしてまた再びRagingRiverに戻る。綺麗なピアノの音色が響き渡り、場内はさっきまでの盛り上がりがウソのようにひっそりと静まりかえって皆増田さんの演奏に聴き入っていた。
この曲のサビ(Stand up in the middle of the ...)の部分では稲葉の喉はかなり苦しそうだった。まさに腹の底から絞り上げているような声。思わず私は心配になってしまったが、スクリーンに映っている稲葉の表情を見たらそんな心配も吹き飛んだ。実に落ち着き払っているのだ。苦しそうな表情ひとつせず、完全に歌を唄うことだけに集中している。それはまるで「これくらいで俺の喉はツブれやしないよ。心配すんな」というメッセージを発しているかのようだった。そしてそれを証明するかのように最後の「戦え」の部分では、いったいいつまで続くのかと思わせるような物凄く長いシャウト。
これが幾多のライヴを乗り越えてきた経験というものなのだろうか。それとも長く音楽界のトップを走りつづけてきた者のプライドなのだろうか。私は改めて彼らの偉大さを見せつけられた。
演奏が終わり、静かだった観客が場内が再び拍手と歓声に包まれる。しばらくして稲葉がステージ中央に現れた。MCだ。稲葉がちょうどスタンドの後ろ(私たちがいる方)を指差し叫ぶ。
稲葉「どうもありがとーう」
観客「(歓声)」
稲葉「汗が、・・・いい感じに、なってきました。」
観客「(笑&歓声)」
そして稲葉がちょうどスタンドの後ろ(私たちがいる方)を指差し叫ぶ。
稲葉「後ろの方元気かー!」
観客「(歓声)」
稲葉「(3塁側を指差し)そっちの方は?!」
観客(3塁側)「(歓声)」
稲葉「(1塁側を指差し)じゃあこっちは?!」
観客(1塁側)「(歓声)」
稲葉「アリーナはー?!」
観客(アリーナ)「(歓声)」
これまでは会場全員で歌ったり叫んだりしていたのでわからなかったが、こうして自分は黙って、ただ周りの観客の声を聞いてみるのもとても心地よい。私の周りからも「すごーい」というどよめきが多数起こっていた。
稲葉「じゃあここで、西武ドームのみんな全員で、ひとつ深呼吸してみようか。」
観客「(笑&歓声)」
稲葉「深ぁ〜〜いヤツ、やりますよ。いい?ちゃんとやってよ?・・・・せぇ〜〜〜の!」
と言って全員で深呼吸を始める。しかし稲葉の様子がおかしい。
稲葉「・・・ぁ・・・ぁあ・・っ・・・ぁ・・・」
突然、何ともセクシーな深呼吸を始める稲葉。思わず観客もみんな深呼吸を忘れて笑ってしまう(笑)。しかし稲葉は深呼吸を続ける。そしてまっちゃんも大きく手を広げて深呼吸しているではないか。そのまっちゃんの姿がスクリーンに映し出された瞬間、たまらず稲葉が喋る。
稲葉「ていうかみんなやってないでしょ!ねぇ?絶対やってないよ!(笑)」
観客「(笑)」
いや、たしかに私もやってなかった。というか笑っちゃってとても深呼吸できる状態ではなかった(笑)。
稲葉「じゃもう1回やるよ?いい?ヨロシク!」
そう言ってもう一度深呼吸を始める稲葉。でもやっぱり・・・(笑)。
稲葉「・・・ぁぁ・・・んぁあ・・っ・・・ぁ・・・」
またしてもセクシーで怪しげな深呼吸をする稲葉。観客席からは再び笑いがこぼれるが、皆笑いをこらえながらも必死に深呼吸していた(笑)。そして吸った空気を吐くときも・・・。
稲葉「・・・・あ・・ァァァァ〜〜〜」
観客「(笑)」
まるでどこかにイってしまったかのような深呼吸だった(笑)。そして稲葉が笑顔で叫ぶ。
稲葉「西武ドームの空気最高!」
観客「(歓声)」
そして流れてきた曲はHOME。サビで「僕たちの」の後に稲葉が客席にマイクを向け、皆で「HOME」と歌う。これも2年前のライヴを思い出す。
そして2番のAメロに差し掛かったとき、スクリーンにメッセージが。
「深呼吸、よーい!」
一瞬演奏が止まり、稲葉と観客全員で深呼吸タイム。でもやっぱりここでも・・・(笑)。
稲葉「・・・んぁ・・・ぁあ・・っ・・・ぁ・・・・・・・ハアアァァァァ〜〜〜っ」
一瞬だったがとても楽しく、長く感じた瞬間だった。そして深呼吸が終わると再びスクリーンにメッセージが現れる。
「Thank You!」
客席からは笑いと拍手、そして大歓声があがる。B'zはこういう何気ない演出でライヴを盛り上げる術を知っている。さすがだ。
続いては今夜 月の見える丘に。もちろんアルバムに収録されている「Alternative Guitar Solo Version」だった。ラストではまっちゃんがステージ中央に立ってギターを弾き始めた途端、まっちゃんの頭上から幾多もの花火が。思わず客席からも拍手と歓声が沸きあがる。
演奏が終わり、ため息まじりの歓声に包まれる中、稲葉のMC。
稲葉「えー、なんか、みんなが一斉に深呼吸とかしたもんだから、西武ドームの酸素も薄くなってきてるような感じがしますが」
観客「(笑)」
稲葉「えー、僕らは今年に入ってから、3月かな?うん、3月に曲を出したんですけれでも、今はもう、7月の半ばの、ちょうどほどよい時期で(笑)、世間からも、そろそろ忘れ去られていく時期だと思うんですけど(笑)」
観客「(笑)」
「そんなことねぇよ!」という声もちらほら聞こえた。そして稲葉のMCは続く。
稲葉「しかしですね、この曲はですね、福岡の世界水泳のテーマソングになってまして・・・まぁ我々が出場するわけではないんですけど(笑)」
観客「(笑&歓声)」
稲葉「最近でもまだテレビとかで流れたりしてるんですよ。しかも、世界水泳はまだ開催されていないですから、これに便乗して(笑)、まだまだこれからもいろんなトコで流してもらえるんじゃないかと(笑)」
観客「(笑&歓声)」
稲葉「まぁこの曲も、3月に出したんですけど、やっぱりこの、西武ドームの、たくさんのお客さんの前に出ると、どうしてもライヴで演奏したくなってきて・・・」
観客「(歓声)」
稲葉「生でやりたくなっちゃうんだよなぁー」
観客「(歓声)」
稲葉「やっちゃおうかなぁー!!」
観客「(歓声)」
稲葉「ナマはいいぞぉ〜!」
観客「(笑)」
稲葉「野外のナマは最高だぞ!マジで(笑)」
観客「(笑)」
稲葉「じゃあやっちゃおうか?いくぞーー!!」
観客「(歓声)」
稲葉「いくぞーーーーー!!」
観客「(歓声)」
稲葉「いくぞーーーーーーーーー!!!!」
観客「(歓声)」
稲葉「ウルトラソーーーーーウル!!!」
観客「(歓声)」
異様なまでの熱気に包まれたまま、ultra soulへ。出だしの「ultra soul...ultra soul...」からラストまで凄まじい盛り上がりを見せる。さらにそのままスイマーよ2001!!へ。イントロから「Fu!!」という叫び声をあげる。そしていつしかステージ上には大きなトラックが2台用意されており、その上で水着姿の女性が4人ほど踊っていた。稲葉はもちろんクロールで泳ぐ真似をする。私は前回のさいたまのときには周り気遣ってクロールできなかったが、今回は思いっきりクロールしたね(笑)。
演奏が終わるとステージ上はカメラのフラッシュのような照明が照らされるとともにTOKYO DEVILへ。ステージ上のトラックも演奏とともに少しずつ上に吊り上げられていく。そして最後のドラを叩くところで稲葉がメンバー紹介をする。
稲葉「ドラムス、黒瀬蛙一!」
そして黒瀬さんが立ち上がって歓声に応えながら、ドラをドーーン!と叩く。そのまま凄まじいまでのドラムソロに突入。これもまっちゃんのギターソロ同様、さいたまの時よりもかなり長めで、激しいドラムソロだった。それが終わると大歓声があがるとともに、今度はまっちゃんがステージ中央に立つ。流れてきたのはなんとSACRET FIELD。フジテレビ系列「すぽると!」のテーマソングだ。果たしてこの曲は今後ソロとしてCD発売されるのだろうか。
そしてTAKのギターソロは続く。続いて流れてきたのはなんと#1090。ご存知ミュージックステーションのテーマソングだ。しかしこれは短めで、サビの部分を2フレーズほどゆっくりと弾いて終わった。しかしまさか生で#1090が聴けるとは思ってもみなかったのでそれだけで私は満足だった。
そしてTAKのギターソロから演奏は止まることなくそのままJAP THE RIPPERへ。メンバーも全員ステージ上でこれ以上ないパフォーマンスを見せる。それに応えるかのように私も頭をタテに振りながら右手を突き上げ叫んでいた。ちなみにこの時すでに私の稲葉Tシャツは汗で変色していた(笑)。
演奏が終わると最後のサポートメンバー紹介へ。
稲葉「ベース、満園庄太郎!」
そしてもはやおなじみとなった満園さんのファイヤーパフォーマンスとともに、ベースソロが始まる。ここぞとばかりに満園さんもステージ上で暴れまくる(笑)。
そしてそのまま流れるようにギリギリchopへ。もうこの辺になると会場の雰囲気はヤバイことになっていた。1番のサビが唄い終わり間奏に入ったところで稲葉が叫ぶ。
稲葉「まだいけるかぁぁーーー!!?」
観客「(歓声)」
ファンの中にはやはりタオルやらハンカチやらをグルグルまわしている人がいた(Pleasure 2000 juice LIVE REPORT参照)。しかし私はまたしてもハンドタオルを忘れてしまった。来年こそは忘れずに持っていきます。
そして演奏が終わりにさしかかろうとしたそのとき、稲葉が叫んだ。
稲葉「まだいけるかァーー?!」
観客「(歓声)」
稲葉「まだいけるか西武ドーム!!?」
観客「(歓声)」
そして演奏は止まることなくそのままjuiceへ。この時の盛り上がり様はとても言葉で表せるものではない。
そして間奏部分の「ひとりで目が覚めた朝」に入る前に、演奏はドラムだけになる。そしてふいに稲葉が叫ぶ。
稲葉「ィエーーーーーーーーーーーーー・・・・」
一体どこまで叫びつづけるのかというくらい、とても尋常ではない長い間、シャウトをする稲葉。あまりの長さに私は拍手をするのも忘れ、あ然としていた。そして今度は同じことを観客にもやるようにアピールする稲葉。客席全体で「ィエーーーーーーーーーー」と叫ぶ。もちろん稲葉ほど長くはできなかったが(笑)。そして稲葉は親指を立てて観客に笑顔で応える。
さらに、今度は稲葉がどこからか水の入ったコップ(ジュース缶?)を持ちだした。そしてカメラに向かって水をかけたり、コップをアリーナ席へ蹴り入れたりする。そして長い稲葉と観客とのやりとりが始まる。
稲葉「イェーーイェー!」
観客「(イェーーイェー!)」
このパターンを4回繰り返すのだが、じょじょに音程はあがり最終的にはシャウトのような感じになる。キーはめちゃくちゃ高く、私は絶対普段カラオケとかでは出ないようなキーなのにこの時だけは声が出た。これもライヴでしか出せないエネルギーのひとつなのだろう。(※ちなみにこの時の模様をMIDIデータにしてみました。ヘボイけどよかったらどうぞ。)
最後は凄まじい盛り上がり様。2台のトラックの中から銀色のコインが大量に吐き出されていた。
まさに熱いジュースを搾り取られたところでライヴは一旦幕を閉じる。
稲葉「どうもありがとーう!」
そういってステージを去る稲葉とメンバー。すぐさま場内は恒例のウェーブが起こる。
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5分ほどしたころ、大歓声に包まれながら再びステージ上にメンバーが姿を現した。
稲葉がコキコキと首をひねり、肩をゆすったりしながらマイクスタンドの前に立つ。それはこれから運動でもするかのような仕草だった。そして・・。
稲葉「さぁ〜て、踊るぞぉ〜!」
皆さんお待ちかねの恋心だ。もちろん初っ端から振りつきで踊りまくる。おそらくこれほど有名な振り付けは日本中探してもないのではないだろうか(笑)。昨年のPleasureを思い出しながら私は思いっきり演奏と踊りを楽しんだ。
恋心が終わると稲葉のこの日最後のMCへ。
稲葉「どうもありがとーう!」
観客「(歓声)」
稲葉「気分はどうですかー!」
観客「(サイコー!)」
稲葉「ステージの上も?」
と言ってまっちゃんを指差す。
するとまっちゃんが両手の親指を立てる。このときのまっちゃんめちゃかわいかった(笑)。
その姿がスクリーンに映し出されると客席からも笑いがこぼれる。
そして再び稲葉がマイクで叫ぶ。
稲葉「ステージの上もサイコーだぜー!!!」
観客「(大歓声)」
稲葉「えー、僕らは昨年・・・もう半年以上前になりますけど、「ELEVEN」というアルバムをリリースしまして、このアルバムのタイトル「ELEVEN」は11枚目だからイレブンということで、まぁ周りからはよくそのまんまじゃねーかとか、もうちょっと・・・ひねったほうが・・・とか言われたんですけど(笑)、でもね、僕ら10年前にデビューして、それこそファーストアルバムを出したときは、まさかこの先自分たちが、11枚ものオリジナルフルアルバムを出していようとは思ってもいなかったので、ほんと、夢のようです。」
観客「(拍手喝采)」
稲葉「今の拍手いいねェーーー」
観客「(笑)」
稲葉「でまぁ1枚目のアルバムを出すときも、それはもうすんごい時間かかってやーっと完成して・・・・・、でも次に出すアルバムはまだ11枚目じゃなくって、で、2枚目を作り始めたんですけどこれもまた1枚目以上にもうえらい時間かかって、やっと完成して・・・・・・でまた次に出すのは11枚目じゃなくって・・・(笑)」
観客「(3枚目ー!(笑))」
稲葉「それもまた思考錯誤してようやく3枚目ができて・・・でもまた次に出すのは11枚目じゃなくって(笑)、で、4枚目もこれまた大変な苦労があって・・・つまりね、11枚目は簡単にはいかないわけなんですよ。それで、ここまでたどりつくのに、いろんな人にお世話になったり、すんごい時間がかかってたりしてるわけで、まぁ簡単にまとめると、ここまでこれたのはみなさんのおかげだっていうことです。ほんとにどうもありがとう。」
そう言って稲葉が深々と頭を下げる。客席からは拍手と歓声がわきあがる。
稲葉「行くぜ(アルバム)35枚目!(笑)」
観客「(笑&歓声)」
稲葉「そのとき僕らはどうなってるのかわかりませんが・・(笑)、ていうか君らもその頃どーなってんだよ!(笑)」
観客「(笑&歓声)」
そして話はアルバムからLIVE-GYMへ移っていく。
稲葉「で、まぁLIVE-GYMにしても、こうしてアルバムを出してはライヴをやっていくっていう、僕らはこういうやり方でやってきたんですけど、ライヴの度に思うのは、今もこうして、腹にたまってたエネルギーを全部出して、出し切って、からっぽになったかと思ってても実はそのときここ(腹の中)には、新しい、次に何かを作り出すための、ピカピカのエネルギーが・・・・・生まれてるんだなァ。」
観客「(歓声)」
稲葉「ライヴが始まってから2時間経って、みんな自分なりにエネルギーを出したと思うけど、どうですか?どうよ?なぁ、どうよ?どうなのよ?!(笑)」
観客「(笑&歓声)」
稲葉「まぁ、ステージの上から見てても、なんか、周りの迷惑も顧みず(笑)、(体をうねらせながら)こんなになっちゃってる人とかもいましたけど、まぁ僕も最初確かに周りを気にせずって言ったからいいんですけど(笑)」
観客「(笑)」
稲葉「だから今もね、(天井を指差し)この屋根に沿ってね、凄いエネルギーが溜まってます。」
観客「(歓声)」
稲葉「だから皆もこのエネルギーをいっぱい持って帰って、好きな時に、好きなだけ、使っちゃってください。タダですから(笑)」
観客「(笑&歓声)」
稲葉「僕らも、このエネルギーを持って帰って、また次に新しい何かをやるときに使わせてもらいます。そのときはみんな友達とかに教えてあげてください。あいつらは今、あのときの俺らのエネルギーを使ってるんだぜって。」
観客「(歓声)」
稲葉「じゃ僕らも35枚目を楽しみに(笑)、頑張ります。今日はほんとにどうもありがとう!」
観客「(大歓声)」
そしてステージが暗くなると、聞いたことのないイントロが。GOLD(新曲)だ。増田さんのシンセの音色が響くイントロから始まり、ピアノに合わせて稲葉が唄う。月刊イレブンにも書いてあったが、まさに「充足のバラード」であった。私はAメロ聴いただけで思わず泣けてきた。それは初めてALONEを聴いたときの感じに似ていたかもしれない(歌詞やメロディは全然違うんだけど)。これを聴くためだけにでも、明日のライヴにもう一度来たい、そう思った。
そして演奏が終わると今度は裸足の女神が始まった。GOLDで落ち着いた場内が再び熱気を取り戻す。
「今までいろんな段階を踏んで「ELEVEN」というアルバムが出来た」。そう稲葉が言ったように、今回の曲順は昔の曲から最新の曲までがふんだんに散りばめられた大変豪華な構成になっているのがおわかりだろう。
最後は演奏が止まり、観客の声だけで「♪NA NA NA NA...」の大合唱。曲の終わりでは花火が大爆発。演奏が終わった。しかしそれでも稲葉は叫ぶ!
稲葉「AHHH---YEAH--------!!!!」
観客「(歓声)」
これも4回ほど続いた。そして締めの言葉はもちろんコレ。
稲葉「せぇーーーのっ!!」
全員「おつかれーーーーー!!!!」
そしてサポートメンバーが去った後も稲葉と松本だけはステージに残り、ステージの端まで歩いては深々とおじぎをする。そして最後はステージ中央に二人揃い、稲葉が「どうもありがとーう!」と言いながら礼をする。無論、場内は暖かい拍手と歓声に包まれた。私も、二人の姿を目に焼き付けるように、二人がステージの奥に消えるまで、ずっと見守りながら、感謝も込めて、拍手を送り続けていた。
全てのエネルギーを出し尽くしたところで、ライヴは終了。そして、これで私の夏も終わった(笑)。
B'z
LIVE-GYM 2001 "ELEVEN" at 西武ドーム(2001.7.14)
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- [T]
- 愛のprisoner
- Seventh Heaven
- 銀の翼で翔べ
- さまよえる蒼い弾丸
- さよならなんかは言わせない
- 煌めく人
- コブシヲニギレ
- Raging River
- HOME
- 今夜 月の見える丘に
- ultra soul
- スイマーよ2001!!
- TOKYO DEVIL
- SACRET FIELD 〜 #1090 (TAK Guitar Solo)
- JAP THE RIPPER
- ギリギリchop
- juice
Encore.
- 恋心
- GOLD
- 裸足の女神
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-最後に-
当初このレポートは書く予定ではなかったのですが、やはりライヴを味わってしまうと書かずにはいられなくなってしまいました。やはり何度行っても、その時期とか気分によって感じるものは違うんですね。3月のときとはまた違った感動が得られました。今日得られたエネルギーを、来年また彼らに会える日まで、大切に使おうと思います。
そして、はっきりと聞きましたよ。B'z、アルバム35枚目宣言(笑)。確かに私はそのときどうなってるのかなんて想像もつかないけど、でも、いくら自分の環境が変わってて音楽観も変わっていたとしても、B'zだけは聴き続けている、それだけは自信持って言えますね。だから私も、35枚目を楽しみに頑張ります。
それでは、一緒に踊って歌ってエネルギーを思う存分出した皆さん、お疲れ様でした。
また来年、LIVE-GYMで会いましょう。
2001.7.15 youhei
B'z consists of TAK MATSUMOTO , KOHSHI INABA
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