B'z
LIVE-GYM 2001 "ELEVEN" at さいたまスーパーアリーナ(2001.3.19)

さいたま新都心駅から歩いて2分。会場のさいたまスーパーアリーナに到着したのはちょうど午後18時を回ったところだった。とりあえずグッズ売り場に並び、パンフその他もろもろのグッズを購入。18時15分頃会場内へ。
さいたまスーパーアリーナに行くのは私はもちろん初めてだったが、かなりデカイ。東京ドームほどではないが、横浜アリーナや武道館の倍くらいの人数は入るのではないだろうか。しかもまだ新築ということもあって中は結構綺麗。
私の席はAゲート200レベル4列目。席についてステージを見渡すとかなりステージまでの距離が近いことに気づく。おそらくこれほどステージまでの距離が近いLIVE-GYMは今までになかっただろう。高ぶる気持ちを抑えつつ、開演を待つ。

開演時間を過ぎても会場内は明るく、B'zとは違うSEが流れている。 すると突然[T]が流れてきた。場内から大歓声があがるとともに、たちまちオールスタンディング状態に。[T]が流れる中、明るかった場内が次第に暗くなっていく。それとともに歓声も大きくなる。そしてステージ上にB'zの二人が歩いて交差するシルエットが映し出されるとあちこちから悲鳴のような歓声が。ステージ上は暗かったが、ステージ幕が落ちていくのが肉眼で確認できた。B'z LIVE-GYM 2001 "ELEVEN"の開幕である。

[T]が終わると、眩しい閃光のような照明と爆音ともにステージ上にメンバーが姿を現した。当然のことながら場内は大歓声に包まれる。そしててっきりそのままSeventh Heavenにいくかと思いきや流れてきたのは愛のprisoner。予想外な幕開けとはまさにこのことだ。しかしこの後、さらに予想だにしなかった展開が次々と起こったのである。追々述べていくが、まさにいい意味で期待を裏切られたライブだった。

しかし本当にステージまでの距離が近い。稲葉やまっちゃんの表情が肉眼ではっきりと確認できたほどだ。その分この日の私はスゴかった。おそらくLIVE-GYM史上最高に狂っていたと思う(笑)。

ステージはライティングにより網掛かったようになっており、その中にメンバーがいるかのような演出が施されていた。稲葉はジーンズに薄い黄色っぽいジャケットを着て登場。愛のprisonerではステージ中央から一歩も動かず熱唱していた。松本はステージから向かって右側に登場。ギターはギブソンの黄色いまっちゃんモデル。初っ端から分厚い音を出しギターを弾きまくる。愛のprisonerでの聴き所はやっぱり彼の圧巻ギターソロ。とんでもねーよこの人のギターは(笑)。

愛のprisonerが終わると場内のあちこちから歓声があがっている。その歓声をさえぎるかのようにSeventh Heavenのイントロが。イントロが流れてきた時点でもう観客は大盛り上がり(含む俺(笑))。サビでは思い切り右腕を突き上げる。先日スノボで右手首を捻挫したので実は結構ツラかったけど(笑)、そんな痛さも吹き飛んだ。そして嬉しいことに稲葉が歩いてステージ右端(私がいた席の近く)まで歩いてきた。こんなに間近で稲葉を見たのはもちろん初めて。このときの私は既に壊れていたのではっきり覚えてないが、たぶん何かわけのわからない叫び声をあげていたと思う(笑)。
そして入れ替わるかのように今度はまっちゃんが歩いてくる。今までのLIVE-GYMは毎回席運が悪かったが、今回ほんとにB'zPARTYに入っていて良かったと思った。

演奏が終わってしばらくするとステージが明るくなる。稲葉がマイクを持ってステージ中央に立つ。お待ちかねのMCだ。

稲葉「B'zの・・・」
観客「(歓声)」
稲葉「B'zの・・・」
観客「(歓声)」
稲葉「B'zの・・・」
観客「(歓声)」
稲葉「B'zのLIVE-GYMにようこそ・・・・・・・っていっつも言ってるんだよなぁ〜」
観客「(笑)」

てっきり「LIVE-GYMにようこそー!!」って言うと思ってたが・・・そう来たか(笑)

稲葉「でもこれ言わないと始まんないしなぁ〜」
観客「(笑)」

そう、B'zのLIVE-GYMはこれがないと始まらない。

稲葉「B'zのLIVE-GYMにようこそーーー!!!」
観客「(大歓声)」

そして流れてきたのはなんと銀の翼で翔べ。ご存知「Brotherhood」からのナンバー。2年前に横浜で聴いて以来、もう二度とこの曲は聴けないのではないかと思っていたので驚きと歓びでもう私は手のつけられないハイテンションに(笑)。 「♪翼広げ〜」の部分で稲葉は左手を鳥のように羽ばたかせて翼を広げる真似をしていた。サビの最後には稲葉が会場にマイクを向け、観客全員で「♪とってもスウィート」。

続いて流れてきたのはさまよえる蒼い弾丸。こんな初っ端からさま弾ですかー!?と嬉しい悲鳴をあげたのは私だけではあるまい(笑)。今回のLIVE-GYMは全体的に激しい曲が多く、ライヴにノリを求める私にとってはまさに至福のライヴだった。まぁ「銀の翼で翔べ」に「さま弾」が続いたら誰だって盛り上がるとは思うけど(笑)。

そして次の曲が今回のLIVE-GYM最大の驚きと言っていいだろう。ステージが暗くなったと思うとまっちゃん一人にスポットライトが当たり、静かにギターを弾き始める。弾いているのはまさかまさかのさよならなんかは言わせないだ。アルバム「RUN」に収録されている超名曲である。B'zがこの曲を演奏するのはおそらく「Pleasure'93 -RUN-」ツアー以来だろう。もちろん私は生で演奏を聴くのは初めて。思い入れも強い曲なので、最初はただただ呆然として演奏に聴き入っていたが、いつのまにか稲葉と一緒に歌っている自分がいた。
(余談だが、この日の2日前、友人がイギリスへしばらく留学に行くため、お別れ会をやった。で、その時にこの曲を友達と歌ったんです。聴かせてやりたかったなぁ。)
本当に素晴らしい演奏だった。最後の稲葉ソロが終わると場内はもちろん大歓声に包まれる。

演奏が終わりステージが暗くなっても場内は騒然としている。おそらく会場に来ていた人達もまさか「さよならなんかは言わせない」をやってくれるとは思っていなかったのだろう。
そしていつしかステージ上が明るくなり、再び稲葉がマイクスタンドの前に立つ。この日2度目のMCだ。

稲葉「どうもありがとーう!」
観客「(歓声)」
稲葉「ひさしぶりー!」
観客「(歓声)」
稲葉「元気でしたかぁ〜?」
観客「(歓声)」
稲葉「ひさびさに埼玉にやって来ましたァー!」
観客「(歓声)」
稲葉「えー、でもこのさいたまスーパーアリーナという、素晴らしい会場で演奏できて、僕ら本当に光栄です。どうもありがとう。」
観客「(歓声)」
稲葉「今日が最終日だからね、埼玉は。」

このときだけ観客のノリが悪かったらしく(笑)

稲葉「この夜は一度しかないんだよ(笑)、この埼玉の夜は!そうだろー!?」
観客「(笑&大歓声)」
稲葉「えー、今日はこれから、みんなの知ってる曲を、いや、知らない曲もあるかもしれないけど(笑)、たっぷり演奏しますんで、みなさん悔いの無いように、自分なりに、思いっっ切り、楽しんでいって下さい。」
観客「(歓声)」

そして流れてきたのは待ってました煌めく人。ラップの部分ではスクリーン上に歌詞が何本も縦に流れ出した。 サビではもちろん思いっきり右手を突き上げて「Hey!」を連発。さらに稲葉が「立て!立て!立て!立て!立て!!」なんて言うもんだからもう大変(笑)。

続いてコブシヲニギレへ。静かなBメロから一気にサビで爆発。この展開が大好きだ。サビでは皆コブシヲニギる。「ハハハハハ・・・」と稲葉が笑うと場内からは歓声の入り混じった拍手が起こる。
例のセリフ部分になると突然ステージ上は真っ暗になり、小さなライトを持った稲葉がささやくように言う。

「このままうまくバックレようなんて世の中そんなに甘くないんだよ〜ん」。

稲葉が茶目っ気たっぷりに言うもんだから場内からは思わず笑いもこぼれる。しかしすぐさま凄まじいサビへ。「♪コブシヲニギィィィレェェェェェェーー」では稲葉が右手でコブシを作り、じょじょに上に掲げていく。それを観客も真似する。
演奏が終わるといつのまにか天井には幾つかのランプがゆらゆらと揺れて垂れ下がっていた。

ステージ上が暗くなり、しばらくすると増田さんにスポットが当たる。稲葉が「キーボード、増田隆宣」とメンバー紹介をする。すると増田さんが静かにRaging Riverを弾き始めた。綺麗なピアノの音色が響き渡り、場内はさっきまでの盛り上がりがウソのようにひっそりと静まりかえって皆増田さんの演奏に聴き入っていた。
実は私が今回のライヴで最も衝撃を受けたのがこのRaging Riverだ。オリジナルでは弦がかなり入っているが、今回のライヴでは全てバンドのみの演奏だった。中でも間奏ではサポートメンバーの3人のみで演奏されたのだが、これがまた圧巻。素晴らしかった。スクリーンにはどこかの川が大きく映し出され、そのあまりに壮大なスケールの歌詞と映像と演奏に私は完全に飲み込まれていた。バンドとしてのクオリティをまじまじと見せつけられるとともに、曲の素晴らしさを再確認できた瞬間だった。

演奏が終わり、静かだった観客が場内が再び拍手と歓声に包まれる。しばらくして稲葉がステージ中央に現れた。この日3度目のMC。

稲葉「どうもありがとーう。」
観客「(歓声)」
稲葉「じゃみんなここでひとつ深呼吸してみようか。」
観客「(笑&歓声)」
稲葉「すぅぅぅぅううううぅう・・・・・・はぁぁぁああぁぁー」

「?」と思った。なぜ深呼吸?そんな歌詞が出てくる曲あったっけ?と思った私はファン失格だろうか(笑)。

そして次の曲のイントロを聴いた私は「あっ、そうか」と思った。HOMEだった。
サビで「♪僕たちの」の後に稲葉が客席にマイクを向け、皆で「♪HOME」と歌う。そして2番のAメロに差し掛かったとき、スクリーンにメッセージが。

「深呼吸、よーい!」

一瞬演奏が止まり、稲葉と観客全員で深呼吸。こんな形で客席が一体になるライヴはもちろん初めてだ(笑)。深呼吸が終わると再びスクリーンにメッセージが現れた。

「Thank You!!」

客席からは笑いと拍手、そして大歓声があがる。B'zはこういう何気ない演出でライヴを盛り上げる術を知っている。さすがだ。

続いては今夜 月の見える丘に。もちろんアルバムに収録されている「Alternative Guitar Solo Version」だった。この曲を聴くとどうしてもキムタクと常盤貴子の絵が浮かんでしまうのは私だけだろうか(笑)。しかしこの曲は何度聴いても名曲。

演奏が終わり、ため息まじりの歓声に包まれる中、稲葉のMC。

稲葉「どうもありがとーう!」
観客「(歓声)」
稲葉「5階の人達元気かー!」
観客5階「(歓声)」
稲葉「えー、昨日・・・というか(笑)」

なぜか昨日さいたまスーパーアリーナでライヴやったことをあまり言いたくなさそう(?)だった稲葉。MCは続く。

稲葉「ちょうど、そこの・・・」

と言って会場の奥の上の方を指差す。するともちろん観客全員がそっちを見る。なんか異様な光景だ(笑)

稲葉「客席ってさ、5階まであるんだけど、昨日4階からしか声かけなくて、5階の人達に「俺達は何なんだよー!」って言われたみたいなので(笑)」
観客「(笑)」
稲葉「5階ー!!」
観客5階「(歓声)」

そしてここからカウントダウン形式で観客に叫びかける稲葉。

稲葉「4階ー!!」
観客4階「(歓声)」
稲葉「3階ー!!」
観客3階「(歓声)」
稲葉「2階ー!!」
観客2階「(歓声)」

そしてアリーナだけは少しささやくように

稲葉「アリーナァァ・・・」
観客アリーナ「(歓声)」

稲葉「ちょうどいい具合に分けられて良かった(笑)」

そしてお待ちかねの新曲の話へ。

稲葉「えー、僕らは3月14日にですね、新曲をリリースしたんですけれでも、まぁみなさん聴いてもらえたかと思いますけど、どうですか?」
観客「(最高!)」

そして観客の声援に応えるかのように稲葉が叫ぶ。

稲葉「じゃあ今日は、生でやっちゃおうかなあァァー!!」
観客「(大歓声)」
稲葉「いくぜ埼玉ァー!!」
観客「(大歓声)」
稲葉「ウルトラソーウル!!」
観客「(大歓声)」

異様なまでの熱気に包まれたまま、ultra soulへ。イントロからもうエンジン全開でかつサビも最高に盛り上がる曲だ。おそらくほとんどの人がこのサビはCMなどで聴いたことがあるはず。「♪そして羽ばたくウルトラソウル!Hey!!」。稲葉もまっちゃんも観客をあおるようにステージ上を駆け回り、攻撃的なパフォーマンスを繰り広げる。さらにそのままスイマーよ2001!!へ。いつしかステージ上には大きなトラックが2台用意されており、その上で水着(?)姿の女性が4人ほど踊っていた。稲葉はもちろんクロールで泳ぐ真似をする。私もクロールしたかったが、隣の人に思いっきりぶつかってしまいそうだったのでやめておいた(笑)。間奏では例の「Fu!!」という叫び声をあげる。

演奏が終わるとステージ上はカメラのフラッシュのような照明が照らされるとともにTOKYO DEVILへ。ドラムセットの横に大きなチャイナドラム(だっけ?)があったのでおそらくやるだろうなとは思っていた(笑)。最後はもちろん黒瀬さんが「ドーーン!」で締める。気が付けばスイマーよ2001!!のときにあったトラックが2台とも宙にぶらさがり、ライトが客席を照らしていた。

TOKYO DEVILに続いてまっちゃんがステージ中央に出てきた。そして短めのギターソロ。最初は聴いたことのないメロディだったので「新曲か?」とも思ったが、突然JAP THE RIPPERのイントロが。体力的にもうかなりヘバっていた私だが、この曲をやってくれるとなると話しは別だ(笑)。テンポはオリジナルよりやや遅め。しかしまっちゃんがギターで弾いている姿が最高に似合う曲だ。しかしなんだこの曲構成は。文句のつけようがない。私好みの曲ばかりだった。

JAP THE RIPPERが終わるとテンポは突如早くなり、ドラムソロが流れ始めた。黒瀬さんと満園くんのメンバー紹介タイムだ。ドラムソロが流れる中、稲葉が喋る。

稲葉「ドラムス!黒瀬蛙一!」

黒瀬さんがノリノリでドラムを叩く。本当に楽しそうだ。そのままメンバー紹介は続く。続いては満園くんがステージ前に出てきた。

稲葉「ベース!満園庄太郎!」

そしてもはやおなじみ(?)となった満園くんのファイヤーパフォーマンス。そしてこちらも黒瀬さんに負けじとノリノリでベースを弾きまくる(笑)。稲葉さんも笑いながら楽しそうに見ていた。

そしてそのまま流れるようにギリギリchopへ。ファンの中にはやはりタオルやらハンカチやらをグルグルまわしている人がいた(Pleasure 2000 juice LIVE REPORT参照)。もはやこのときの会場のテンションと言ったらとても言葉で表せるものではない。

演奏が終わりにさしかかろうとしたそのとき、稲葉が叫んだ。

稲葉「まだいけるかーー?!」
観客「(歓声)」
稲葉「まだ元気かーー?!」
観客「(歓声)」
稲葉「埼玉ァァァーー!!いくぞーー!!」
観客「(大歓声)」

そのままjuiceへ。昨年のLIVE-GYMの再現を見ているようだった(曲順は逆だが)。間奏部分の「ひとりで目が覚めた朝」に入る前に、演奏が静かになり、稲葉が客席に向かって叫ぶ。

稲葉「いくぞ5階ー!!」
観客5階「(歓声)」
稲葉「4階ー!!」
観客4階「(歓声)」
稲葉「3階ー!!」
観客3階「(歓声)」
稲葉「2階ー!!」
観客2階「(歓声)」
稲葉「アリーナァァー!!」
観客アリーナ「(歓声)」
稲葉「全員でーー!!」
観客アリーナ「(大歓声)」

最後は凄まじい盛り上がり様。2台のトラックの中から銀色のコインのようなものが大量に吐き出されていた。曲はもちろん終始タテノリで、まさに熱いジュースを搾り取られたところでライヴは一旦幕を閉じる。

稲葉「どうもありがとーう!」

そういってステージを去る稲葉とメンバー。すぐさま場内は恒例のウェーブが起こる。

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5分ほどしたころ、再びステージ上にメンバーが姿を現した。
稲葉がコキコキと首をひねり、肩をゆすったりしながらマイクスタンドの前に立つ。そしておそらく今回のライヴで最も盛り上がったのがこの瞬間だろう。

稲葉「さぁ〜て、踊ろっかなぁ〜。」

もうこの瞬間、コアなファンは次の曲が何かわかっていたようだ。そして流れてきた曲はなんと恋心。私もまさかやるとは思っていなかった。昨年のPleasure2000で演奏されたので、しばらくは演奏されまいと思っていたからだ。しかしアンコールの一発目に恋心を持ってくるなんて、たまんないね。楽しすぎて涙が出そうだったよ(笑)。

恋心が終わると稲葉のこの日最後のMC。

稲葉「どうもありがとーう!」
観客「(歓声)」
稲葉「えー、もう昨年の話しになりますけど、僕らは「ELEVEN」というアルバムを出しまして、このタイトルは11枚目だから「ELEVEN」。そのまんまじゃねーかってよく言われましたけど(笑)。」
観客「(笑)」
稲葉「まぁね、1枚目の、ビーズの「B'z」っていうアルバムを(笑)」
観客「(笑)」
稲葉「出したときにはね、まさか自分達が11枚ものアルバムを出せるとは思っていなかったんで。まぁ、1枚目のアルバムの後に「ELEVEN」ってのは物理的に・・・ふ(笑)」

突然途中で笑って言葉を失う稲葉。客席からも笑いがこぼれる。

稲葉「自分で笑っちゃった(笑)」
観客「(笑)」
稲葉「物理的に、不可能ですからね。1枚目の次は2枚目、2枚目の次は3枚目、3枚目の次は4枚目と(笑)、こう、段階を踏んでいって、「ELEVEN」というアルバムが出来上がったんです。そしてその間に、B'zに関わってくれた人、出会った人、支えてくれた人、そして・・・、今、ここに来てくれているお客さん!」
観客「(歓声)」
稲葉「そういう人達への思いも、含まれてるんだよなァ・・・」
観客「(歓声)」
稲葉「まぁ僕らも1枚アルバムを出して1本ツアーやって、そうやって長いことツアーやっていくとやっぱりね、集中力を切らさないようにしなきゃいけない。それはやっぱり難しいことなんだよね。でもそのツアーのたびに、僕らはお客さんからすんごいパワーをもらってるんだよ。で、みんなも壁にぶつかったりすることがあると思うけど、今日のように、こうやって思いっきりエネルギーを出した後の自分っていうのは、次に新しい何かを作り出す力が、自分の中に生み出されてるんだなァ。」
観客「(歓声)」
稲葉「今日もね、すんごいエネルギー出てるよ。ほら、この辺、うずまいてるのが見えるもん(笑)」
観客「(歓声)」
稲葉「実際(と、突然大きな声で)どうよ?!」
観客「(笑)」
稲葉「どうなのよ?!」
観客「(笑&歓声)」
稲葉「みんなもね、このエネルギーを、たっぷり持って帰って、そして、自分の使いたいときに、好きなときに、思う存分・・・使っちゃってください。」
観客「(歓声)」
稲葉「僕らもね、今日のこのエネルギーを持って帰って、また次に新しいものを作り出す力に使わせてもらいます。つまり、短く言うとね、みんな本当にありがとうございました、ってことです。」
観客「(歓声)」

・・・と稲葉が深々と頭を下げるとZEROが始まった。さっきまで静かに稲葉の言葉に耳を傾けていた客席が一気に盛り上がる。ラップの部分は全て満園くんが担当していた。ちゃんと言えてたよ。お見事、満園くん!

これでライヴは終わりかと思いきや、なんと今度は裸足の女神が。「今までいろんな段階を踏んで「ELEVEN」というアルバムが出来た」。そう稲葉が言ったように、今回の曲順は昔の曲から最新の曲までがふんだんに散りばめられた大変豪華な構成になっているのがおわかりだろう。
最後は全員で「♪NA NA NA NA...」の大合唱。曲の終わりでは花火が大爆発(ほんとにびっくりした(笑))。そして全てのエネルギーを出し尽くしたところで、ライヴは終了。最後はもちろん「おつかれー!」で締め。
改めてB'zの偉大さを思い知らされたライヴだった。



B'z
LIVE-GYM 2001 "ELEVEN" at さいたまスーパーアリーナ(2001.3.19)

  1. [T]
  2. 愛のprisoner
  3. Seventh Heaven
  4. 銀の翼で翔べ
  5. さまよえる蒼い弾丸
  6. さよならなんかは言わせない
  7. 煌めく人
  8. コブシヲニギレ
  9. Raging River
  10. HOME
  11. 今夜 月の見える丘に
  12. ultra soul
  13. スイマーよ2001!!
  14. TOKYO DEVIL
  15. JAP THE RIPPER
  16. ギリギリchop
  17. juice

  18. Encore.
  19. 恋心
  20. ZERO
  21. 裸足の女神


-最後に-

正直に言うと、今回のLIVE-GYM、昨年のPleasure2000ツアー以上の期待はしていなかったです。ELEVENからの曲が中心になるだろうし、しかもこのアルバムには結構バラード系が多い。レポートの中でも書きましたけど、私はライヴではとことん激しい曲を求めるので、最高の盛り上がりを見せた昨年のLIVE-GYMに比べるとどうしても期待感に欠けていたんですよね。しかしそんな私の浅はかな思いを見事に裏切ってくれました。今年のLIVE-GYM "ELEVEN"、昨年のPleasure2000 "juice"以上でした。ついては離れるファンが多い日本の音楽業界の中、B'zは一度ついたファンはなかなか去っていかない。その理由がちょっとわかった気がします。少なくとも私は彼らが音楽をやめるその日まで、ファンを続けるでしょうね。B'zの偉大さ、そして、私は本当にB'zと、B'zが作り出す音楽が好きなんだということを再実感しましたね。大げさに言うと、彼らがいる時代に生まれて良かったと思います。
さて、次回は7月の西武ドーム。チケットが取れたら行きます。何としてでも取るけどね(笑)。
それでは、一緒に踊って歌ってエネルギーを思う存分出した皆さん、お疲れ様でした。
また近いうちにLIVE-GYMで会いましょう。
2001.3.20 youhei



B'z consists of TAK MATSUMOTO , KOHSHI INABA