B'z
LIVE-GYM 2010 "Ain't No Magic" at 東京ドーム(2010/3/6)

恒例のLIVE-GYMです。会場はMONSTER'S GARAGE以来の東京ドーム。

今回は思い切ってSS席を申し込んでみたがあえなく撃沈。結局B席になったんだけど、当日引き換えてみたらステージ向かってやや右側の2階7列目。スクリーンもステージ全体もよく見えたので悪くない席でした。

開演予定の18時を10分ほど過ぎたころ、場内が暗転し、大歓声。そしてまず目に飛び込んできて驚いたのがステージ中央の巨大なスクリーンに映し出された映像。

めちゃくちゃ綺麗。

映像は誕生、破壊、再生といったようなイメージで。何もない大地に少しずつMAGICのCDのジャケットに写ってる光景のような自然界が生まれて、その後高層ビルが建っていく。しかし突然爆発が起こりビルがことごとく崩れていく。このときの爆発音も迫力があってびびった。

その後楽譜に雨の雫が落ちる光景。楽譜がにじむ。そしてギターソロとともにまっちゃんがステージ下からクレーンに乗って少しずつせりあがってくるのが見えた。スクリーンにはドクロが水面でにじんでいるような映像も写っていたように思う。

かなり長いギターソロが続き、Introductionのメロディが流れ出すと場内大歓声。そしてスクリーンにはツアータイトルが。

「えっ?まさか2年連続でオープニングナンバーはDIVEなのか?!そうなのか?!」ってドキドキしながらそのときを待つ。するとそのままDIVEのイントロへ。確かイントロはオリジナルの4小節じゃなくて8小節だったから、「せぇーのでGO!」のタイミングが一瞬わからなくなる(笑)。場内はいきなりクライマックスを迎えたかのような大歓声に包まれる。そしてスクリーンの奥に隠されていたステージが登場。そこにはメンバーが全員揃っていて、なーんと稲葉さんは全身ゴールドのスーツで登場!BUZZツアーの衣装がフラッシュバックする。

それにしても全身ゴールドとはたまげた(笑)。こんな衣装着こなせるの稲葉さんしかいないよ。

しかしまさか2009年に引き続き今回もDIVEが1曲目とは思ってもみなかった。良い意味で意表を突かれた感じ。そしてスクリーンにはメンバーが何度もアップで映し出される。そしてその映像がやっぱりめっちゃ綺麗なの。しかもステージ脇にもドームの天井近くまである巨大スクリーンがあったから、メンバーの表情が2階席からでも本当によくわかった。これは今回のツアーの大きなポイントでしたね。これまで遠くの席から観戦することは何度もあったけど、楽しさが全然違いました。

続いてはTime Fliesへ。CDのようにDIVEからそのまま流れるつなぎではなかった。スクリーンにはメンバーの映像も次々と映し出される。そして最初のMCへ。

稲葉「B'zの・・・」
観客「(歓声)」
稲葉「B'zの・・・!!」
観客「(歓声)」
稲葉「B'zの・・・・!!」
観客「(歓声)」
松本「B'zの・・・・!!」

どさくさにまぎれてまっちゃんが叫ぶ。そして稲葉さんがまじまじとまっちゃんを見る。そんな2人の無言のやりとりがスクリーンに映し出されて場内は笑いに包まれる。

稲葉「B'zの・・・」
観客「(歓声)」
稲葉「B'zの・・・!!」
観客「(歓声)」
稲葉「B'zの・・・・!!」
観客「(歓声)」
松本「B'zの・・・・!!」

またしても爆笑に包まれる場内。まっちゃんと稲葉さんは見つめあい、まっちゃんが「ごめん、もうしないから、どうぞ!」みたいなジェスチャーで稲葉さんに譲る。

稲葉「B'zの・・・!!」
観客「(歓声)」
稲葉「B'zの・・・・!!」
観客「(歓声)」

ここでまっちゃんが再びマイクを手にする。その姿を見てまっちゃんを見る稲葉さん。まっちゃんはそのまま固まっている。そして・・・。

稲葉「B'zの・・・・!!」
稲葉&松本「LIVE-GYMにようこそ!!!」

なんとLIVE-GYM史上初、B'zの2人による「LIVE-GYMにようこそ」がお披露目。これはびっくり&ファンも大喜び。

そしてそのままMY LONELY TOWNへ。スクリーンには軍艦島のような映像が映し出される。昨年のサマソニでは(もちろん)聴いたことない状態で聴いたため、ポカーン状態だったんだけど、改めてライヴで聴くとやっぱいい曲。まっちゃんが自画自賛してたのがよくわかる。間奏の手前(誰かとわずかに共鳴できること♪の部分)ではマイクスタンドを持ちながらその回りを大また開きで歩く稲葉さん。このシーンは昨年のサマソニのときと同じでよく覚えていた。

続いてはまっちゃんがMoon River、そしてキラキラ星を弾いたと思ったら今夜月の見える丘に。スクリーンには軍艦島の上にこれまた綺麗な満月が映し出されて思わずウットリ。続くPRAYでは深海に沈む廃墟のような映像に切り替わる。この曲はまっちゃんのギターソロが大好き。繊細ながら力強くドーム一杯に響くギターソロにこれまた思わずウットリ。

曲が終わるとMCへ。

稲葉「どうもこんばんはーー!」
観客「(歓声)」
稲葉「元気でしたかーー!?」
観客「(歓声)」
稲葉「えー今年1月からずっとツアーやって全国まわってきて、やっと最後この東京にたどり着くことが出来ました。」
観客「(歓声)」
稲葉「今日はみなさんの心に届くように、僕らも心を込めて1曲1曲やっていきたいと思うので、リラックスして、ゆっくりと、そして、たっっっぷりぷりっ・・・と楽しんでいってください。」
観客「(笑&歓声)」

そしてTIMEへ。イントロで思わず歓声があがる。そういえば2008年のPleasureでは珍しく演奏されなかったっけ、と思いながら聴いてた。ここでは2人ともステージの端まで歩いて演奏していた。ステージ端っこのファンは大喜び。

続いてはTINY DROPS。こんなにバラードを立て続けに連発するLIVE-GYMは初めてではないだろうか。でも演出のせいか全然飽きない。スクリーンには水面に落ちる雫の映像が映し出されてまたまたウットリ。「たゆたう海へ・・・」というアウトロで拍手が起きる中、そのままOCEANへ突入。今度はスクリーンが広大な海の映像に切り替わる。これがまた美しくて。途中鳥が飛んだりイルカとかが水面をジャンプしてたりしてほんとにリアルで。さらにアウトロは増田さんのピアノアレンジが入ってたけど、そのときはスクリーンは夕焼けになってた。なんともノスタルジックな雰囲気にちょっとウルウルきた。

曲が終わると一瞬の静寂。そしてなんとこのタイミングでLOVE PHANTOM。緑色のレーザー光線がステージからドームの一番後ろに届く。一気に場内のボルテージが上がる。イントロの喋りにあわせてスクリーンには緑色のドクロが口を動かしていた。そしてここではメンバーの衣装もチェンジしていたように思う。確か稲葉さんは赤シャツにと黒ベスト着てた。

一発かましたところでMCへ。

稲葉「どうもありがとーーう!」
観客「(歓声)」
稲葉「後ろの方までちゃんと聴こえてますかーー?」
観客「(歓声)」
稲葉「スタンドーーーーー!」
観客「(歓声)」
稲葉「アリーナーーーーー!」
観客「(歓声)」
稲葉「えー、僕らMAGICというアルバムを昨年リリースしたんですけれども、アルバム名がMAGICで、ツアータイトルがAin't No Magicと、まあ正反対のタイトルになってるんですけども。今日もこう、いかにも仕掛けがいろいろありそうなステージで(笑)、まあ実際すごく立派な色んな仕掛けがあるんですけども、でも僕らがステージから出す歌や音、演奏に関してはですね、タネも仕掛けもないですよ、と。」
観客「(歓声)」
稲葉「今日は生のB'z、裸のB'z、素っ裸のB'zを、見せたいと思いますので、皆さんも生身のB'zを感じて、受け取ってください。」
観客「(歓声)」
稲葉「そして、みなさんのエネルギーを僕たちにぶつけてください。全部出してくれていいですよ!全部受け止めます。その代わり、僕たちのも受け取ってくれますか?」
観客「(歓声)」
稲葉「エネルギーをぶつけあって、今日はみんなとMAGICを起こしましょう!」
観客「(歓声)」
稲葉「ギター、TAK MATSUMOTO!」

そしてまっちゃんがステージ前へ出てくると、MAGICのイントロを弾き出す。弾いては止め、弾いては止めて観客を煽る。間奏では小刻みな手拍子を煽る稲葉さん。「あれ、こんな手拍子あったっけ?」と思って後でCD聴いてみたら確かに手拍子入ってた(笑)。スクリーンにはMAGICを連想させるような左右対称の、まるで万華鏡でも見ているかのような映像が映し出されていた。

演奏が終わると短いMCへ。

稲葉「今から後ろに行きまーーす!!」

お、このタイミングでセンターステージ移動ですか。さて、どうやって移動するんだろう?って思ってたら、Mayday!が始まった。ん?どういうことだ?と思いつつよーくステージを見てみると、なんとステージごと動いているじゃありませんか!

この展開は完全に予想外。さすがにぶったまげました。そういえば大晦日にジャニーズがこれやってた。まさかLIVE-GYMでこんな光景が見れるとは。。。自分の席はスタンドほぼ正面だったので、徐々に近づいてくるメンバーに大興奮。しかもBGMはMayday。盛り上がらないわけがありません。この日一番興奮した瞬間だった。

そしてアリーナ最後方まで移動したところで演奏も終わり、スタンドからは悲鳴のような大歓声。

稲葉「近っ!!」
観客「(歓声)」
稲葉「せっかくなんで、もう1曲やりましょうか。」

そういって始まったのはlove me,I love you。またこんな盛り上がる曲をここでやってくれるとはありがたい。僕はステージを見るべきかスクリーンを見るべきかで迷いながらも、ほとんどステージ見ていた。メンバーみんなステージ上を隅から隅まで歩きまわってて、ほんとに楽しそうだった。そしてそのままなんとultra soulへ。これまた予想外。こんな中盤でウルソが来るとは。しかもステージがもう動き出してもとの位置へ戻っていく。それを見たスタンド席のファンから「ああああーーーまだ行かないでーーーー」的な、涙声混じりの歓声が(笑)。「Hey!!」のときスクリーンにはカタカナのウルソロゴが。最後のアウトロのところでは稲葉さんが「One more time!!」って言っていつもより長めに演奏されていた。さらにラストの「Hey!!」は4回。この曲はもはやLIVE-GYMに欠かせない曲となったけど、毎年進化している気がする。

もとのステージへ戻ったところでMC。

稲葉「あ〜たのしかった。」
観客「(笑&歓声)」
稲葉「皆さんからの視線をココ(股間)に目一杯浴びて不思議な感じでしたが・・・。」
観客「(笑&歓声)」
稲葉「ではここでバンドのメンバーを皆さんに紹介したいと思います。」
観客「(歓声)」
稲葉「キーボード、増田隆宣!」
観客「(歓声)」
増田「こんばんはーー!」
観客「(こんばんはー!)」
増田「サイコー東京!」
観客「(歓声)」
増田「すごいぞ東京!」
観客「(歓声)」
増田「ラッシュも凄いぞ東京!」
観客「(笑&歓声)」
増田「物価も凄いぞ東京!!」
観客「(笑&歓声)」
稲葉「あんま良いことないじゃないですか(笑)」
観客「(笑)」
稲葉「ドラムス、シェーン・ガラース!」
観客「(歓声)」
シェーン「トウキョー・・ダイスキ。」
観客「(笑&歓声)」
シェーン「ボクハ、ハレオトコ、ナンダケド、キョウハ、アメガ、フッテ、シマイマシタ。」
観客「(笑&歓声)」
稲葉「ベース、バリー・スパークス!」
観客「(歓声)」
バリー「キノウ、トウキョウタワー、カラ、オダイバマデ、アルキマシタ。」
観客「(笑&歓声)」
稲葉「バリーはね、いつもすごい歩いてますね。ギター、TAK MATSUMOTO!」
観客「(笑&歓声)」
松本「ボク、クモリオトコ。イナバクンハ、チョット、アメオトコ。」
観客「(爆笑)」
稲葉「(笑)さっさとギター弾いてください!」

なんとも面白い、絶妙な間合いのMCが繰り広げられると、稲葉さんはステージからいなくなり、サポートメンバーだけでそのままジャズっぽいセッションが始まった。リズムがギリギリchopに近かったので、まさかここでギリギリchopやるのか?と思っていたら、とんでもないことが起こった。あのイントロは0.1秒でも聞いただけですぐに体が条件反射的に反応した。まさかのLOVE IS DEADである。



「う、ウソだろーーー」と思いつつステージを再度確認。まぎれもない現実だった。稲葉さんはまたここで衣装チェンジ。白のシャツに黒のベストだったと思う。その姿がスクリーンに映っただけで興奮した。LIVE-GYMの第二ステージのオープニングが始まったかのような感覚だった。

間奏ではイントロで演奏していたジャズセッションをはさむ。そして圧巻だったのはラストのシャウト。まるでマグマが噴火するかのような、振り絞るようなシャウトがドーム全体を飲み込む。これまで幾多のLIVE-GYMで聴いてきた彼のシャウトの中でも最高にカッコよく、そして鳥肌が立つシャウトだった。これはDVDでもう一度見るのが今から楽しみだ。

この曲を皮切りにLIVE-GYMはクライマックスへ突入していく。続いてはこれまた久しぶりのIT'S SHOWTIME!!。イントロでは花火が爆発。ドームでこんなにド派手な花火やっちゃっていいのか?と思うくらいの爆発だった。「臨場感!」と「想像力!」のかけあいも健在。このときスクリーンにはメンバーに後光が差しているかのような特殊効果が使われていた。

演奏が終わるとスクリーンに国旗のような映像が映し出され、そのままFreedom Trainへ。この辺の展開も良かった。シングル曲連発のクライマックスかと思いきや、しっかりとMAGICからの楽曲を織り交ぜてくるあたりに、LIVE-GYMの進化を感じた。コーラスはサポメンもみんな歌ってた。バリーのアップもスクリーンに何度も映し出されていた。また、中央のスクリーンには終始線路の上を疾走する映像が流れていた。しかも間奏のところでは稲葉さんがなんと拡声器を持って「東京のみなさーーーん!自由自由って言いますけど・・・」って叫んでた。このパフォーマンスも圧巻。拡声器パフォーマンスなんて、今まで椎名林檎以外見たことありません。

そしてバリーのソロをはさみ、だれにも言えねぇへ。ここは何と言っても「だれにも言えねぇ井戸」でしょう。間奏でまっちゃんのギターソロが終わると、突然演奏が止まりいつのまにかステージに用意されていただれにも言えねぇ井戸へ稲葉さんが近づいていく。

稲葉「ここかあ〜噂のだれにも言えねぇ井戸ってのは〜。」
観客「(歓声)」

そしてスクリーンには井戸を覗き込む稲葉さんの顔がアップで映し出される。そして「おおーーすげぇ、まっちゃんまっちゃん!」と言って松本さんを呼び込む稲葉さん。そして稲葉さんとまっちゃんのツーショットがスクリーンに映し出される。無論場内は大歓声。2人して井戸をつついて、水面が揺れるのをスクリーンを見て確認していた。そしてまっちゃんが井戸から離れ、稲葉さんが井戸の中に置いてあった写真を手に取る。

稲葉「え!!?こ、これ、いいんですかこれ!?」

と言ってまっちゃんの方を見て確認している。

稲葉「こ、これ・・・ヒッヒッヒッ(笑)」
観客「(爆笑)」

どうやら稲葉さんもこの写真は本番まで見てなかったのかな?写真を見て思わず吹き出してしまっていた。そしてその写真が映し出されると場内は爆笑。なんとまっちゃんがスケスケのグッチのパンツをはいてる後ろ姿がスクリーンにアップで映し出された。

稲葉「ちなみに松本さん、時に優しく、時に猛々しく・・・そして今日も、これを履いて勝負しています。」
観客「(爆笑)」
稲葉「それからバリーさん、何度も注意したんですが・・・今日もパンツはいてません。」
観客「(爆笑)」

そしてその直後「♪踏み出〜した・・」から曲が再開。なんという切り替えの速さ!(笑)しかし音も全くはずさず、全開で歌い上げる稲葉さんはまさにモンスターだと思った。そしてラストの「言えねぇーーーー」とのところではモニターの上に寝っ転がって叫んでいた。その姿がまたサマになる。カッコいい。

続いては稲葉さんが「Are you ready to move?!」と叫ぶ。MOVE。これはまたひさびさに聴いた。おそらく2000年のPleasure以来、10年ぶりじゃないだろうか。一瞬あのときのまっちゃんのビン破壊パフォーマンスが頭をよぎった。そしてシェーンのスネアにあわせて稲葉さんが「Hey!Hey!」とあおる。これはもうあの曲しかない。愛のバクダンへ。スクリーンにはボウリング場だか地下鉄のホームだかそんな感じのところに爆弾がたくさん出てきた。そしていつのまにかアリーナにもいくつもの風船爆弾が出てきてて、割れると小さい風船がたくさん現れた。CIRCLE OF ROCKを思い出す演出だった。そしてここでは珍しく2番のAメロを観客に歌わせていた。まさか愛バクで合唱できるとは思ってなかったけど、大好きな曲なので気持ちいい。そして何と言ってもこの曲が持つ異常なまでのPeaceful感が、合唱によってさらに増大する。いつもこの曲には泣かされてしまうのだが、今回もまた涙なしでは歌えなかった。

そしてラストはなんとlong time no see。「ここで持ってきたか!」と嬉しい誤算。今日は演奏されないのかなと思ってたので。しかもいつもjuiceでやってる掛け合いをこの曲でやってくれた。何度も何度も。

稲葉「みなさん!LIVE-GYMにはいろんなチャンスが転がっています。懐かしい曲を聴いて思い出に浸るチャンス、ノリノリな曲を聴いて踊るチャンス、偶然座った隣の人と友達になるチャンス。そして今は、腹の底から思いっきり声を出すチャンスだーーーーーーーーーーーーーー!!!!」
観客「(歓声)」
稲葉「やれるかーーー!!」
観客「(歓声)」
稲葉「やれるか東京ーーー!!」
観客「(歓声)」
稲葉「家の中じゃこんなことできないだろーーー!!」
観客「(歓声)」
稲葉「LIVE-GYMならいいんだぞーーーーーー!!!」
観客「(歓声)」
稲葉「やれるか東京ーーー!!」
観客「(歓声)」
稲葉「自分を燃やせるかーーーーー!!」
観客「(歓声)」
稲葉「チャンスが転がってるのはLIVE-GYMだけじゃありません。普段の生活にもいっぱいチャンスが転がってます。そのチャンスをつかんで、みんな幸せになってください!!」
観客「(歓声)」
稲葉「幸せになるんだぞーーーーーー!!」
観客「(歓声)」

なんだかこの掛け合いはいつも以上に熱かった。稲葉さんからも鬼気迫るものを感じた。思わず鳥肌が立つほどだった。その迫力に圧倒されながらも、負けてはいけないと、自分も同じくらいのエネルギーをぶつけなければと思い、稲葉さんのコールにレスポンスする。会場に新しいMAGICが生まれた瞬間だった。

ラストは火柱が何本もあがって終了。「どうもありがとーーーう」と言ってステージを去るメンバー。すぐさま場内はアンコールを求めるウェーブが起こる。

5分ほどしてステージが明るくなる。そして流れてきたイントロは愛のままにわがままに僕は君だけを傷つけない。驚いた。LIVE-GYMではもう演奏されないだろうと思っていたから。実際僕は渚園では聴けなかったし、ACTIONでも聴いてないので、LIVE-GYMで聴くのは初めてだった。「つないだ手なら離さない」の部分はまた大合唱。

曲が終わるとMCへ。

稲葉「どうもありがとーーーう。」
観客「(歓声)」
稲葉「えー、みなさんのおかげで、素敵な魔法にかけられたような、楽しい時間を過ごすことができました。ほんとにどうもありがとう!。」
観客「(歓声)」

そして増田さんのピアノにあわせて、 イチブトゼンブ -Ballad Ver.-へ。これはドラマを見ていた人向けのサービスかな?僕はブザービート見てなかったけど、だいたい感動的なシーンでこの曲使われてたみたいだから、ドラマ見てた人にとっては嬉しかったでしょうね。そして1番を歌い終わったところで、イチブトゼンブへ。薄暗い紫の照明が照らされる中、サマソニのときと同様、イントロでピョンピョン飛び跳ねる稲葉さんの姿が見えた。「ああ、もうこの曲で終わりだな」と思うと、なんだか切なさで一杯になった。最後の最後では花火が大爆発し終了。

稲葉「あ〜気持ちよかった。」
観客「(歓声)」
稲葉「せぇーーーーのっ!」
観客「(おつかれーーーーー!!!)」

最後は「ひとりじゃないから〜Theme of LIVE-GYM〜」が流れる中、「東京!!」と叫んで、LIVE-GYMは幕を閉じた。
詞、曲、演奏、スケール、パフォーマンス、そのすべてにおいて、間違いなく彼らは音楽シーンの頂上にいると、再認識させられた素晴らしい夜だった。



B'z
LIVE-GYM 2010 "Ain't No Magic" at 東京ドーム(2010/3/6)

  1. Introduction
  2. DIVE
  3. Time Flies
  4. MY LONELY TOWN
  5. 今夜月の見える丘に
  6. PRAY
  7. TIME
  8. TINY DROPS
  9. OCEAN
  10. LOVE PHANTOM
  11. MAGIC
  12. Mayday!
  13. love me,I love you
  14. ultra soul
  15. LOVE IS DEAD
  16. Freedom Train
  17. IT'S SHOWTIME!!
  18. だれにも言えねぇ
  19. MOVE
  20. 愛のバクダン
  21. long time no see

  22. Encore.
  23. 愛のままにわがままに僕は君だけを傷つけない
  24. イチブトゼンブ -Ballad Ver.-
  25. イチブトゼンブ


-最後に-

いつも、こうなんです。
失礼ながら、LIVE-GYMってもはや毎年恒例になってて、足を運ぶ前は正直あまり期待してないんですよね。毎回毎回。でも、彼らは、何度も何度も、良い意味で僕らを裏切ってくれる。そして僕はまた来年もLIVE-GYMに足を運ばざるを得なくなる。もはやLIVE-GYMに行くことは、自分にとって生活の一部、人生の一部として染みついてしまったようです。

曲ひとつ取りあげたとしても、至るところで彼らの進化が見られました。LOVE PHANTOMの間奏とか終わり方とかもアレンジがまた微妙に変化してて、しかもまたそのアレンジが半端なくカッコよくって。

でもやっぱり今回のポイントは、MAGICの楽曲を全般にうまい具合に散りばめられたセットリストと、超美麗なLEDスクリーン、そして完全に予想外だったムービングステージ、この3つだったと思います。特にスクリーンは遠くのスタンド席から見ている人も、アリーナ前方で楽しんでいる人と同じくらいの感覚で楽しめたんではないでしょうか。それくらい素晴らしいスクリーンでした。

またセットリストに関しては、今回はイチブトゼンブを聴いて初めてB'zのライブに来たという新規ファン向けのセットリストでした。なので昔からのコアのファンにとっては一見面白みのないセットリストだったかもしれません。でもそんなマンネリ感は僕は一切感じませんでした。それはやっぱりLIVE-GYMの構成が昔と比べると凄く良い方に変わってきたからだと思うんですよね。クライマックスでFreedom train、だれにも言えねぇ、そしてラストにlong time no seeを持ってくるあたりとても新鮮味がありました。

この辺はやっぱりACTIONツアーやSHOWCASEでレア曲をバンバンやるようになってから、「次はどの曲をやるんだろう」っていう期待感が増すようになったし、B'z側としても実際曲を選ぶ選択肢が昔より格段に増えたわけだから、お互いに良い緊張感を保ってLIVE-GYMができている感じがします。

冒頭に書いたとおり、これでますます今後のLIVE-GYMから目が離せなくなりました。とりあえずツアーDVDが今から楽しみです。僕このDVDのためにブルーレイプレイヤー買いますから。

では、一緒に楽しんだファンの皆さんお疲れさまでした!また次回のLIVE-GYMでお会いしましょう。

2010.3.13 youhei



B'z consists of TAK MATSUMOTO , KOSHI INABA