B'z
LIVE-GYM 2008 "ACTION" at さいたまスーパーアリーナ(2008/4/25)

B'z LIVE-GYM 2008 "ACTION"。
今年のツアーはホール・アリーナ公演限定のため、FC会員でもチケットが取れない人が続出。自分もその1人だった。しかし去年のうちから、イベンターであるH.I.Pの有料会員になっていたため、なんとかギリギリでチケットを入手。今思えば、本当に会員になっておいて良かったと思う。何故なら自分にとって過去最高のLIVE-GYMとなったからである。

会場のさいたまスーパーアリーナは、いつもPRIDEで来ていたのでお馴染みだったが、B'zのライブで来たのは2001年のELEVEN以来、実に7年ぶりだった。会社を定時よりやや早めに退社し、さいたま新都心駅に着いたのは18時40分頃。この日は寝不足だったせいもあったが、とりあえず駅についたらライブ前にはもはやお馴染みのリポビタンDとウイダーで栄養補給。早速会場に向かうと、ガチャガチャが空いていたので1回チャレンジしてみる。出てきたのはACTIONゲームだった。

この日の座席は200レベル17列730番。ステージからほど近い良席だった。チケットを1枚譲った兄ちゃんは既に座席についていて、軽く挨拶をすませ雑談。ちなみにこの兄ちゃんは奇遇にも自分と同じくBrotherhoodツアーからライブに参戦していたので、気も合って話しやすかった。

ステージには赤い垂れ幕のようなものがかけられており、セットは全く見えない状態。そしてアリーナには5人ほどHGみたいな格好した人たちがいて、口々に「3、2、1、アクション!!」と叫んで観客を煽っていた。これは今までになかった演出だったので新鮮だった。

19時を10分ほど過ぎた頃、会場が暗くなり歓声があがったかと思うと、そのアクション兄ちゃん達がステージ脇のプレハブのような鉄塔を昇りはじめた。あれ何か命綱とかつけてたのかな?かなり怖そうだった。しかもそのままステージの頂上まで昇って、その場で「3、2、1、アクション!!」って叫んでんの。すげー。

そしてそのうちの1人がロープを使って赤い垂れ幕の真ん中あたりまでスルスルっと落ちる。と同時に純情ACTIONのイントロが流れ出す。イントロはオリジナルよりも長めで、最初はドラムの「ドッ、ドッ、ドッ、ドッ」というキックだけだったのが、そこにギターが加わり、さらに稲葉の「ACTION!!」という叫び声がこだますと、場内のボルテージは一気に最高潮に。そして「ACTION!!」を4回ほど繰り返したところでロープにぶらさがっていたアクション兄ちゃんがそのままステージ下へ落下。と同時に赤い垂れ幕がドーーーーンと落ちてステージがパァァァーーっと明るくなり、メンバーがその姿を現した。無論場内は物凄い大歓声。

この日の衣装は稲葉が赤っぽいTシャツに白いロングジャケット。下は黒いパンツ。まっちゃんは青いシャツの上に白いジャケットだったと思う。純情ACTIONは「じっとしているだけならそれも大きな罪」というフレーズが大好きだ。そしてサビの後の「ACTION!!」と叫ぶのが最高に気持ちいい。稲葉は早速マイクをファンに向けて煽るもんだから、こっちも思いっきり叫びあげた。

演奏が終わるとそのまま黒い青春へ。Bメロからサビへ展開するところの爆発力が、ライブで聴くと改めて凄いと思った。しかもラストの「Yeah-----------」というもはや同じ人間とは思えない超人シャウトでは、ステージ上に一斉に物凄い炎があがる。演奏と演出の見事なまでのシンクロとその迫力に早くも圧倒された。

演奏が終わるとステージ上が明るくなる。稲葉がマイクを持つ。MCに入るかと思いきや、ステージ奥の鉄塔にアクション兄ちゃんが1人ぶらさがって笛を鳴らしたり何か叫んだりしていた。それを見た稲葉。

稲葉「何してんだあんなとこで(笑)あぶないよ!」
観客「(笑)」

するとそのアクション兄ちゃんがするするするーーーーっと斜め下へ落下。とともに、「Welcome to B'z LIVE-GYM!!」という垂れ幕がかざされた。なるほどそういう役目だったのね彼は。場内からは歓声と拍手があがる。そして恒例のこのひとこと。

稲葉「B'zのLIVE-GYMにようこそーーーーーーーーー!!!!」

大歓声とともにパーフェクトライフへ!実はこの「LIVE-GYMへようこそ」の後のパーフェクトライフはライブの前から想像していた通りだった。「LIVE-GYMにようこそ」からつながって盛り上がる曲はACTIONの中ではこの曲が最適だと思っていたから。「GO ON!! MY WAY!!」では右手を突き上げながら叫ぶ。当たり前だけどこれはやっぱライブでは盛り上がるなー。来年以降のライブでもぜひ演奏して欲しい。

ちなみにこのときステージ上にはスクリーンがあったのだが、このスクリーンがまた凄くて。曲によってはゆらゆら揺れるんですよ。旗みたいに。どうやって作ったんだ?って思うくらいびっくりした。隣の兄ちゃんとも「たぶんあれだけで家1個買えますよねー」って話してた。

続いては増田さんのピアノが鳴り響く。ACTIONの中でも3本の指に入るくらい大好きな曲、ONE ON ONEだ。稲葉が手拍子を煽る。まさにB'zの王道ソングのようなキャッチーでどこかノスタルジーを感じさせる曲だ。サビの「ONE ON ONE」は全員で歌う。この時点で自分は既にジーンと胸にこみ上げるものを感じていた。きっと今日のライブは素晴らしいものになる、そんな予感がしていた。

そして一心不乱へ。イントロではサポメンの3人がみんな指をパチパチ鳴らしていたのが印象的だった(笑)。ここまでACTIONの楽曲が続いていたが、ここから大きなサプライズが数々訪れることになる。

稲葉「こんばんは!」
観客「(歓声)」
稲葉「皆さん元気でしたかー!?」
観客「(歓声)」
稲葉「えーひさびさにここさいたまスーパーアリーナに帰って参りました。」
観客「(歓声)」
稲葉「今日は皆さん自分の腹の底から何かたまっているものを全部吐き出すように、楽しんでいってください。最後までよろしくーーーー!!」

大歓声とともに聴こえてきたイントロはなんとOH!GIRL。「ええーーーーーここでOH!GIRLやるの!!?」って思ったのは自分だけではあるまい。何しろ9月にはPleasure公演が控えていて、てっきりこの曲はそのときに演奏されるものだと思っていたから。てことはPleasure公演ではこの曲はもうやらないんだろうな、とかそんなこと考えながらも、まさか今日この日にOH!GIRLが聴けるとは思っていなかったこともあって、もう大盛り上がり。「Keep On!!」も叫びまくった。2000年、2003年のPleasureで聴いたときよりも遥かに興奮した。

しかしサプライズはこんなものでは終わらなかった。続いてはまさかのNew Message。自分の披露宴でも唯一使ったB'zの楽曲。それくらい大好きなんです。9月発売予定の"ULTRA Treasure"に絶対リクエストするつもりだったし。ただこれはカップリング曲だし、ライブでは一生聴けることはないと思っていた。それだけに、イントロが聴こえてきたときは本当にこれは夢なんじゃないかと思った。「好きなだけ追い詰めて 自分を追い込んだら」という間奏明けのフレーズが特に大好きで。増田さんのピアノに合わせて歌う稲葉を見て、改めて夢ではないと、これは紛れもなく現実だと思うと思わず涙が出そうになる。そして最後のコーラスの部分は稲葉も一緒に観客全員で歌い上げた。

これだけでもはやお腹一杯・・と思っていたところに、さらなる追い討ちが待っていた。そしてそのイントロを聴いたとき、自分は「ウソだ。やっぱりこれは夢だ。」と思った。まさかまさかの夢見が丘が!これも"ULTRA Treasure"にリクエストするつもりだった曲。New Messageに続いて、こんな神曲をライブで、しかも同じ日に聴けるなんて・・・。もちろんspirit looseツアーには行ったことがないので、この楽曲をライブで聴くのは初めてだったが、アレンジもオリジナルにほぼ忠実で。もう、この瞬間に大地震が起こって死んでしまったとしても構わないや、と思えるくらい感動してしまった。

演奏が終わっても場内はどよめきに包まれている。そりゃそうだ。OH!GIRL、New Message、夢見が丘なんて楽曲を続けられてしまったんだから。するとステージ上では稲葉がアコギを持ってマイクスタンドの前に立つ。

稲葉「一緒に歌いましょうか!」

すると稲葉が弾き語りで「NaNaNaNaNa...」と歌い始めた。もちろんファンも一斉に歌いだす。2003年の渚園以来、久々のEasy Come,Easy Go!だった。直前の興奮が冷めやらない状態だったせいもあって、コーラスは思いっきり歌い上げた。演奏が終わると稲葉が小声で「サンキュゥ!」。歓声が起こった。

続いてはメンバー紹介へ。稲葉がシェーンからメンバーを1人ずつ紹介するとともに、各メンバーが演奏を重ねていく。最終的にまっちゃんが加わると、なんだか「LOOSE」の一番最後に収録されているあの楽曲に近いものとなった。そして演奏が終わり稲葉が登場すると、再びACTIONからの楽曲に戻り、満月よ照らせへ。このときスクリーンには満月が映し出されてとても綺麗だった。しかも前述の通りスクリーンがゆらゆらと揺れて。青い照明とともに映し出される月とともに、私はメンバーの演奏をじっくりと聴き入っていた。

演奏が終わると稲葉がマイクを握る。

稲葉「地元のやついるか!?」
観客「(歓声)」
稲葉「地元の誇りを胸に、一緒に歌おうぜ!さいたまベイベー!!」

するとシェーンがマーチのリズムのようにドラムをたたき始める。そして稲葉がハンディビデオカメラを持って会場のファンを撮る。それがスクリーンに映し出されると場内は大歓声。誰もがハッピーに気持ちになれるHOMETOWN BOYS' MARCHへ突入。しかしこの楽曲は凄い!めちゃくちゃ盛り上がった。自分でもまさかライブでこんなに盛り上がるとは思ってなかったけど、これはもう定番曲にしてもいいんじゃないかと思うくらい最高だった。最後は汗だくになって歌う稲葉の顔がドアップで映し出されてまたまた場内は大歓声。

演奏が終わるとステージ暗くなり、増田さんがピアノを弾き始めた。永遠の翼。ようやく落ち着いて聴ける曲が来た。今まで散々盛り上がりすぎただけに、自分もこのときだけはもうただひたすらじーっとメンバーの演奏に聴き入っていた。と同時に昨年のSHOWCASEで初めてこの曲をライブで聴いたときのことも思い出していた。稲葉はそのときと同じように、マイクスタンド前から一歩も動かずに、ただひたすら歌うことに集中していた。

演奏が終わると今度はまっちゃんがアコギを準備して椅子に座っているのが見えた。そして稲葉が問いかける。

稲葉「どうですか埼玉は?」
松本「・・・素敵。」
観客「(歓声)」
稲葉「えー、では幸せになれる曲を聴いてください。歌える人は一緒に歌ってください。」

「幸せになれる曲」??
一体なんだろう、と必死に頭の中で考える。するとまっちゃんがアコギを弾き始めた。コード進行からするともうB'zの楽曲では多々使われているコードだったので、何の曲だかそのときはわからなかった。しかし、そこへ他のメンバーの演奏が加わった瞬間、自分は耳を疑った。ハピネス

・・・ウソでしょ?
New Messageとか夢見が丘とかやっといて、ここでハピネスまでやっちゃうの??と、またしても夢心地に。Surviveの中でも一番好きな曲で、これもULTRA Treasureの候補曲として考えていた。もう嬉しすぎて、幸せ過ぎて・・・言葉では言い表せないくらいの胸の高鳴りを感じて、今にも涙が出そうになった。「幸せになれる曲」。その稲葉の言葉に偽りはなかった。最後のコーラス「シャラララハピネス」はもうそれこそがむしゃらに歌い上げた。

そしてここから終盤へ向けて怒涛のクライマックスへとライブは突っ走っていく。

続いてはなんとGIMME YOUR LOVE。これもライブで聴くのは初めてだから嬉して超興奮した!さすがにもうそろそろ定番の盛り上がり曲が来るだろうと思っていただけに、嬉しい誤算。しかもこのときダンサーが4人ステージに出てきて、また物凄いパフォーマンスを見せてくれて。人間業とは思えないくらいカッコ良くて。4人それぞれのダンスが終わるたびに場内からは大歓声があがっていた。

途中間奏の部分ではダンサー4人がぴったりと静止。演奏も停止。そこで稲葉さんが止まっているダンサーのもとへ行き、顔を覗いたり足を叩いたりちょっかいを出して「すっげーーー、コッチコチだよ頭!」とか言ってウケた。でもその直後突然「こうなったら!!」って演奏が再開してビビった。

そして立て続けにこれまた久しぶりのLiar!Liar!へ。これも完全に予想外だったせいもあって、自分でも今更この曲でこんなに興奮するものなのか、と思うくらい最高だった。誰もが知っている曲だけに、場内の一体感も凄まじくて。そしてそのままさまよえる蒼い弾丸へ行ってしまったもんだからもう大変です。しかもイントロが明けてステージが明るくなったと思ったら稲葉さんがステージ一番端っこ(自分たちの席のすぐ目の前)にいたもんだからもうそりゃブッ飛ぶくらい興奮した。弾丸も、聴いたのは確か2005年CORツアーのグランディ以来だったし。「とーーびだしゃいい!!」のところではファンもみんな稲葉と同じように一斉ジャンプ!この日初めてさいたまスーパーアリーナが揺れた。

続いては待ってましたFRICTION!イントロだけで超興奮した。これをライブ終盤のクライマックスに持ってきてくれたメンバーに感謝。最高だった。去年のSHOWCASEではまだ全部聴いたことがなかったから、「Oh Yeah!!」のかけあいも参加できなかったけど、今年はもちろんバッチリ。

演奏が終わるとシェーンがドラムを叩きだす。稲葉が「ヘイ!ヘイ!」とファンを煽る。そしてそのままSUPER LOVE SONGへ突入。しかもイントロでは花火が大爆発!!場内のボルテージは最高潮に達する。しかしこれだけ立て続けにハイトーンナンバーをやっておいて、あの「SUPER LOVE SONG」を歌いこなす稲葉はやはり超人だと言わざるを得ない。SUPER LOVE SONGをカラオケで歌ったことがある人ならわかると思うけど、あれは常人にはとても最後までまともに歌える曲ではないからだ。

そしてラストは無限に続くかのように「SUPER LOVE SONG!!!!!」を連呼。

もう当然これでライブ本編は終わりだと思った。アルバム曲に収録している最新シングルで本編をシメるという流れはLIVE-GYMでは定番だったし、実際にこれ以上ない盛り上がりでもはやこの時点で自分としては大満足だったからだ。

でも私はいつもと違う異変に気づいた。SUPER LOVE SONGを歌い終わっても、メンバーはまだ薄暗いステージ上に残っていたのだ。
「ウソだろ??まだやるの???」と思った。でも、これだけ今までのLIVE-GYMとは異なる構成となったこのライブでは、もはや何が起こってもおかしくないな、とも感じていた。そして稲葉がマイクを握った。それは過去自分が聴いたMCの中でも、最も感動し、共感するものだった。

稲葉「僕ら去年の12月のACTIONというアルバムを出したんですけれども・・・やっぱり人間ここぞというときにアクションを起こしていかなきゃダメだと思うんですよ。でもその結果が成功するかどうかはわからないし、むしろ失敗して、今までよりマイナスになっちゃったとか、状況が悪くなっちゃったとか、そういうことももちろんたくさんあると思うんです。

じゃあいったい何のためにアクションを起こすのか。

それはたとえば自分以外に家族だったり恋人だったり友達だったり、誰かほかの人が自分が一生懸命アクションを起こす姿を見ていたとしたら・・・たとえ失敗したとしても、そりゃ”あいつかっこ悪い”と言われるかもしれないけど、もしかしたらだれかを感動させることができるかもしれない。あいつすげぇよ、って。誰かの光になれるかもしれない。その可能性はゼロではないですよね。

たとえアクションを起こした結果が失敗だったとしても、後悔のない生き方というのは、そういうことだと思うんです。

今日ここさいたまスーパーアリーナに集まってくれたみんなが、がむしゃらに熱くなって楽しんでくれている姿を見せてくれて、僕ら本当に感動しました。本っっっ当に感謝しています。またいつかこの場所で、同じメンバーでやりたいと思うくらい、最高でした。本当にどうもありがとう!!」


その言葉ひとつひとつを胸にかみしめながら聴いていた。と同時に、「ああ、ラストは"BUDDY"だな」とも思っていた。しかし聴こえてきたイントロは100%自分の予想を良い意味で裏切ってくれた。そう、本編ラストナンバーは、私がACTIONの中でも最も好きな楽曲、光芒だった。

思わず「うわぁ・・・」と声をあげている自分に気づいた。ここで「光芒」を持ってくるのか、と。たぶん今日はもう「光芒」は演奏されないなと思っていただけに、その感動は計り知れないものがあった。

「光を求め歩き続ける 君の情熱がいつの日か
 誰かにとっての 光となるでしょう
 誰かにとっての 兆しとなるでしょう」

まぶしいライトアップとともに、声を振り絞るように光芒を歌い上げる稲葉を見て、ただ自然と涙がこぼれた。こんなことは初めてだった。自分でもこんな感情になるとは思ってもみなかった。確かに精神的にちょっと参っていたことはあったけど、B'zは自分に希望の光を与えてくれた。ACTIONを起こし続けることはなかなかできることではないけど、いつか誰かの光になるかもしれない、ということを、B'zはまさに私の目の前で体現してくれたのだ。なんだかB'zに対する感謝の気持ちで一杯になった。

演奏がまだ続く中、稲葉は一礼して、一足先にステージを去った。その後は、まっちゃんがギターでメロディを弾き、ライブは静かに幕を閉じた。こんな終わり方も近年のLIVE-GYMではなかったことだ。あぁ、この人達はまた一段も二段も先のステージに上がってしまったんだな、と思う。そう、B'zは日々進化しているのだ。

本編が終わった後は恒例のウェーブが起こる。そんな中頭にアクションタオルを巻いたファンの兄ちゃん2人組が「3、2、1、アクション!!!」と3回くらい叫んでいた。場内からは拍手が起こっていた。

ほどなくしてメンバーが再びステージに姿を現した。無論場内は大歓声。

稲葉「Yeah----------!!!!」
観客「(歓声)」
稲葉「Yeah----------!!!!」
観客「(歓声)」
稲葉「まだ元気あるかーーい!!?」
観客「(歓声)」
稲葉「まだ歌う元気あるかーーい!!?」
観客「(歓声)」

そして新曲のBURN -フメツノフェイス-へ。アンコール1曲目だというのに場内はもう物凄い盛り上がりで。「BURN!BURN!BURN!」のところでは再びステージ上に凄まじい量の炎が舞い上がった。この曲も今後しばらくライブでは定番曲として演奏して欲しい。まっちゃんのギターソロもすげー良かった。そしてラストはこれまた物凄い花火が大爆発。アンコールはこの1曲で終わっちゃうんじゃないかというくらいのド派手な演出だった。しかし嬉しい誤算。イントロのドラムが聴こえてきた時点で、嬉しくて飛び上がりそうになった。ラストはなんとまさかのミエナイチカラ!!2000年のPleasure以来、実に8年ぶりに聴いたが、ラストを飾るのにこんなにも相応しい曲だったとは。今更ながら気づいた。最後のコーラスは、これでもかと言うくらい、気が狂ったように、力の限りに歌い、叫んだ。

稲葉「どうもありがとーーーう!!」
観客「(歓声)」
稲葉「・・・最高。」
観客「(歓声)」
稲葉「せぇーーーーのっ」
観客「(おつかれーーーー!!!)」

サポートメンバーがステージから去った後、稲葉とまっちゃんはそれぞれステージ端まで行ってファンに手を振って一礼する。

稲葉「今日の埼玉最高でした。また会いましょう、バイバイ!気をつけて帰れよ!!」

新曲が流れる中、メンバーはステージを去った。

このフレーズはレポートの最後に毎年書いている気がするが、今年もあえて書かせてもらう。

史上最高のLIVE-GYMだった。



B'z
LIVE-GYM 2008 "ACTION" at さいたまスーパーアリーナ(2008/4/25)

  1. 純情ACTION
  2. 黒い青春
  3. パーフェクトライフ
  4. ONE ON ONE
  5. 一心不乱
  6. OH!GIRL
  7. New Message
  8. 夢見が丘
  9. Easy Come, Easy Go!
  10. 満月よ照らせ
  11. HOMETOWN BOYS' MARCH
  12. 永遠の翼
  13. ハピネス
  14. GIMME YOUR LOVE
  15. Liar!Liar!
  16. さまよえる蒼い弾丸
  17. FRICTION
  18. SUPER LOVE SONG
  19. 光芒

  20. Encore.
  21. BURN -フメツノフェイス-
  22. ミエナイチカラ 〜INVISIBLE ONE〜


-最後に-

昨年のSHOWCASEのときに、過去最高だったと書いた記憶があるけど、今年のACTIONはまたそれを越えてしまった。

まさかの「New Message」や「夢見が丘」や「ハピネス」など、今までの経験やその懐の深さを踏まえたかのような楽曲を散りばめながらも、ACTIONの楽曲でシメるところはしっかりシメる。

1本のライブとしての構成も素晴らしかったし、何より今回はそのメッセージ性の強さに心を打たれました。これほどの感情を味わったのは初めてライブに参加した'99年のBrotherhood以来で。

今日は本編ラストの「光芒」がそのすべてを物語っていたと思います。それまでさんざんハイトーンナンバーを歌ってきて、しかも直前にはボーカリストにとってはイジメとも思えるような「SUPER LOVE SONG」を歌っておいて、そしてラストに「光芒」ですよ。

今日は「光芒」は歌わないなと思っていたところで意表を突かれたことと、この曲を本編ラストというメインメッセージとして持ってきてくれたことが個人的にとても嬉しかった。

20年もの間、日本の音楽シーンのトップに君臨し続けてきたという実績に甘えず、絶えず新しいことに挑戦するというアクションを起こし続けている。そんな彼らだからこそ一度ついたファンはなかなか離れられないんでしょうね。僕みたいに。

では、一緒にLIVE-GYMに参加した皆さんお疲れ様でした!
また9月、Pleasure2008でお会いしましょう。

2008.4.26 youhei



B'z consists of TAK MATSUMOTO , KOSHI INABA