B'z
SHOWCASE 2007 -B'z In Your Town- at 宇都宮市文化会館(2007/8/8)

-はじめに-

SHOWCASE宇都宮 「8月に松戸と宇都宮でSHOWCASEがある。」

そんな噂を聞いたのは公演予定日の一ヶ月ほど前。てことはその前後に関東近郊でSHOWCASEが幾つかあるかもしれない。そんな淡い期待を抱きながら7月が過ぎていった。

8月に入り、松戸公演が発表となるものの、ネット抽選のため応募が殺到。申し込んではみたものの呆気なく抽選から外れた。

しかし続く宇都宮公演、ダメ元で申し込んだところなんと当選。しかも発券してみるとなんと1階5列目。
思えば2年前のCORグランディ公演のときも5列目だった。5列目に縁があるのだろうか・・・。

良席だったからというだけではないのですが、とにもかくにも今回は過去参戦したB'zのライブの中でも群を抜いて最高と言えるものになった。それでは、ライブレポートをお楽しみください。



ということで、B'z SHOWCASE 2007 -B'z In Your Town-宇都宮公演へ急遽参戦することになった。宇都宮には旅行で何度か来たことがある。二年前にも会社の同期で餃子食いに行ったのは記憶に新しい。

今回も、駅に到着するやいなや、パセオ内のみんみんへ直行。15分ほど並んで餃子食って腹ごしらえ。バスに乗って早速会場へ向かう。

会場へ到着し、バスを降りると、オレンジ色のツアートラックらしきものが止められていて、みんな写メを撮っていた。また、チケットボードを持った人が何人か立っていたが、あの人達は無事譲ってもらうことができたのだろうか・・・。

何かグッズを買いたかったのでとりあえず売り場に並ぶ。しかし今回のグッズは種類が超少ない(笑)。SHOWCASEだから仕方ないか。タオルとTシャツしかなかった。とりあえずブルーのツアーTシャツを買い、トイレで着替えていざ場内へ。

予想通りというか何というか、会場はさほど大きくない。旧渋谷公会堂と同じくらいだろうか。自分の座席まで行くと、ステージまでのその距離の近さに改めて驚く。「こりゃちょっと近すぎじゃ・・・」と思ってしまうくらい。しかも会場内がなぜかとても暑い。開演前から汗が止まらない状態。このままライブが始まったらちょっとヤバそうだな・・・と思いつつ、ドリンクをちょびちょびと飲みながら開演を待つ。

それにしても今日は開演前からお客さんが凄い盛り上がりだった。「まもなく開演」のアナウンスが流れてからずっと手拍子と歓声の嵐。そしてだんだんBGMが大きくなってくるとみんな立ち上がって大盛り上がり。

そしてまずはサポートメンバーがステージに姿を現し、大歓声があがる。するとサポートメンバーは何も言わずに演奏を始めた。ミディアムテンポで落ち着いた大人のムードが漂うインストだった。しばらくすると今度は突然まっちゃんが姿を現す。もちろん場内は大歓声。そしてまっちゃんが・・・自分の、め、目の前に・・・。

あまりに近すぎて感嘆の声をあげる。2年前のグランディよりも近い。私が興奮に包まれている中、まっちゃんは何も言わずにギターを手にし、演奏を始める。思わずグッと演奏に惹きつけられてしまう。

そしてステージ脇からチラっと姿が見えただけで、この日一番の凄まじい歓声があがる。

稲葉浩志の登場である。

この日の衣装は、シャツに黒いネクタイ、黒いジーンズ(か革パン)にコンバースのスニーカー。しかし稲葉さんはずっと横か後ろを向いていたため、なかなか顔がはっきりと確認できない。そしてメンバーの演奏にあわせて「フゥゥー♪」と裏声でメロディを口ずさむ。それだけでまたしても場内は大歓声。そして稲葉さんがようやくステージ中央に立ってこっちに顔を向けてくれた。すると場内からは「ギャァァァァーー!!」という悲鳴が(笑)。そしてそのまま新曲、SUPER LOVE SONGへ突入!

しかしメンバーとの距離が本当に近い!あまりに近すぎる!!新曲だし全然わからなかったけど、夢中でピョンピョン飛び跳ねてました。でも、もちろん聴くのは初めてだったけど、これはまたライブでの定番曲が一曲増えたかな、と思えるくらい、アッパーでメロディアスで、B'zらしい曲だった。家に帰ってビーパサイト見たら10月3日発売決定だと。楽しみだー。

続いてはこれまた新曲の、FRICTIONへ。これはiTunesでサビだけ何回も聴いてたから、サビ以外は全然わからんかった(笑)。でもこれもライブでの定番曲になってもおかしくないくらい盛り上がったなぁ。

続いては間髪入れずultra soulへ。この曲だけはLIVE-GYMでもSHOWCASEでも必ず演奏されている気がする。定番中の定番といった感じだろうか。アレンジはオリジナルではなく、昨年のMONSTER'S GARAGEで演奏されたアレンジと全く一緒だった。やっぱりラストの「Hey!!」連発は何度やっても楽しい。

演奏が終わると一呼吸。しかしファンからの歓声は一向にやまない。そんな中、稲葉さんにライトが当たる。最初のMCだ。

稲葉「どうもこんばんは。」
観客「(歓声)」
稲葉「えー、今日はSHOWCASEということで、これからまだまだ色んな曲演奏しますけど、僕たちも思いっきり楽しみながら演奏していくので、皆さんも最後まで思いっきり楽しんでいってください。」

あれ、「SHOWCASEへようこそーーー!!」って言わなかったな、と思ってたら、どうも稲葉さん忘れてたみたい(笑)。
そして今度は懐かしのHOT FASHIONへ。場内がパァーっと明るくなり、自然と手拍子が起こる。もちろんライブで聴くのは初めて。サビの「HOT FASHION!」では稲葉さんがマイクを向けてファン全員で叫ぶ。稲葉さんもステージ上を縦横無尽に駆けずり回っていた。

そして個人的には本日一番の至福の時間。イントロ聴いた時点で一瞬記憶が飛んだ。まさかのザ・ルーズ!これは嬉しかったなぁー。まさか聴けるとは思ってなかったし、ライブで聴くのは初めてだったし。コーラスの「ハヤクオワリタイ ヤッテランナイベイベ…」のところは稲葉さんは歌わず、サポメンの大田さんが中心に歌ってた。

それにしてもこの曲は反則ですよ。もう超良かった。これだけでもう今回のライブは満足って思えるくらい。でも嬉しいことにまだまだライブは続く。

続いてはイントロ聴いた時点ではすぐに何の曲だかわからなかった。でもこのリズムは聞き覚えがあるなと思いながらサビを聴いた時点で「ああああーっ!」って気づいた(笑)。これまたまさかまさかのROCK man。もともとファンからは人気があったみたいだけど、ライブで演奏されたことはなかったんじゃないかな。めちゃくちゃプレミアナンバーだし、たぶん今後聴けることなんて二度とないんじゃないだろうか・・・。もちろんサビの「ROCK man-------------!!!」は叫びまった。

しかし会場内の暑さのせいもあってか、もうこの時点でノド痛いし汗もひどい。こんな状況の中で最後まで体力持つんだろうかとか心配するも、自分より遥かに年上の稲葉さんは、汗はかいてても表情は全然余裕で。負けてらんないっすね。いや勝つ気もないけど。

続いてはロンリースターズ。イントロのつぶやきみたいな声もちゃんと入ってた。このときは稲葉さんはいつものようにマイクスタンドを持って、足を縦に開いて、片膝を床につけるかのような姿勢で歌い上げていた。超カッコイイ。

そして二回目のMCへ。

稲葉「どうもこんばんは。」
観客「(歓声)」
稲葉「元気でしたかー!?」
観客「(歓声)」
稲葉「えー、久しぶりに、B'zが、宇都宮にかえって参りました。」
観客「(歓声)」
稲葉「何年ぶり?・・・13年?・・・8年?まあそれくらいで。」
観客「(笑)」
稲葉「今日はSHOWCASEということで、暑い中、みなさんこんなにたくさん集まっていただいてありがとうございます。」
観客「(歓声)」
稲葉「えー、SHOWCASEという形では、今日で最後なんですけど・・・」
観客「(えーーー!!)」
稲葉「僕たちはこれが終わったらまたレコーディングモードに突入して、最後の仕上げにかかろうかと思ってます。たぶんみんなが思ってるほどそう遠くないうちに、作品を届けることができるんじゃないかな〜?と。」
観客「(大歓声)」
稲葉「いやあんま期待しないでくださいね(笑)。ちょうどみなさんが忘れた頃に、お届けできればと思います。あの、いつも夏が終わると(脱力したかのように)「あぁー・・・」ってなりますけど、今年はたぶん、そんなにみんなを待たせることは、ないかな〜?」
観客「(大歓声)」
稲葉「なので、僕らも凄いの作ってお届けしたいと思うんで、もう少し、楽しみに待っててください。」
観客「(大歓声)」
稲葉「では、ギターに耳をすまして」

するといつのまにか帽子をかぶったまっちゃんがギターを弾き始める。最初はオリジナルのブルース調っぽい曲を演奏していたが、途中で聞き覚えのあるイントロに変わった。HOMEだった。ライブで聴くのはとーっても久しぶりな気がする。このときはもうなんといっても深呼吸のときに稲葉さんが目の前に来てくれて、一緒に深呼吸できたこと。これに尽きます(笑)。サビの「HOME」はもちろん大合唱。ラストのまっちゃんのギターが終わった後に起こる拍手と大歓声がなんだかジーンときた。

続いてはイントロでピアノの音色が鳴った時点で歓声が。永遠の翼。ステージ中央から一歩も動かず歌い上げる稲葉さんに私は思わず見とれてしまった。ラストのサビでは照明がパァーーっと明るくなり、なんだか既にエンディングを迎えたかのような気分にもなった。あまりに素晴らしかったのでしばらく拍手が止まらなかったように思う。

演奏が終わると一転してラテン系の演奏が響く。太陽のKomachiAngel。イントロは今まで聴いたことのないものであったが、すぐに聞き覚えのあるフレーズに切り替わった。「Angel!!」で稲葉さんがスピーカーの上に立つもんだからもう場内大興奮。

演奏が終わると再びMCへ。

稲葉「えー・・・しゃべってるだけで汗が・・・(笑)」

といって汗を指でちらす稲葉さん。そしてその汗を欲しがるファンが悲鳴をあげる(笑)。

稲葉「でも普通に暑くてかいてる汗と、好きなことやってかいてる汗は全然違いますよね。」
観客「(歓声)」
稲葉「いつもはSHOWCASEって少ししかやらないんですけど、今年は結構色んなところを何箇所かまわってて・・・SHOWCASEというSHOWCASE・・・(笑)は、珍しいんですけど、とても有意義なライブができたと思います。僕らもとっても楽しくやらせていただきました。」
観客「(歓声)」
稲葉「えー、ではここでサポートメンバーを紹介したいと思います。」
観客「(歓声)」
稲葉「ギター&ヴォーカル、大田紳一郎!」
観客「(歓声)」
稲葉「(大田さんをじーっと観て)・・・なにか(ひとこと)。」
観客「(笑)」
大田「・・・こんばんは!」
観客「(こんばんはー)」

・・・え、それだけ?という笑いが起こる中、増田さんの紹介へ。

稲葉「キーボード、増田隆宣!」
観客「(歓声)」
増田「楽しかったね!」
稲葉「(子供っぽく)うん!」
増田「これからもがんばろうね!」
稲葉「(子供っぽく)うん!!」

このやりとりにはもう場内大爆笑。稲葉さんの言い方が可愛かったもんだからキャーキャー歓声があがってた。

稲葉「ベース、徳永暁人!」

そう言って、また「じーーーーーっ」と徳ちゃんを見る稲葉さん。徳ちゃんが「またまたーなんすかー勘弁してくださいよー」って感じの表情で(笑)。それにしても徳ちゃんも大人気で。ちょうど2003年頃は全然人気がなくて可愛そうだったんだけど、今やB'zのサポートメンバーとしての確固たる地位を築きましたね。

徳永「こんばんは!」
観客「(こんばんはー)」
稲葉「そして今日が誕生日、シェーンガラース!」
観客「(歓声)」

ここで、シェーンの誕生日を祝う垂れ幕を作ってきたファンが最前列にいたようで。なんと稲葉さんそれを持ってシェーンに手渡す。「これ、あげていいの?」って稲葉さんがファンに聞くと、ファンの人はもちろんオッケーだったようで。シェーンがとっても嬉しそうにそのファンの人に手を振ってた。そしてドラムセットの前面にその「HAPPY BIRTHDAY」と書かれた垂れ幕を飾りながら演奏することに。いやーファンにとっては忘れられない一日になったことでしょうね。

稲葉「えー、そして、TAK MATSUMOTO!」
観客「(歓声)」
松本「こんばんは!」
観客「(こんばんはー!)」
松本「いやーでも増田くんも言ってたけど本当に楽しかったよね。俺KomachiAngelであんなに楽しそうにしてる増田君初めて観たよ!めっちゃめちゃ楽しそうだったよ!見とれちゃったもん!」
観客「(爆笑)」
稲葉「レコーディング中にこういうライブをやるってのは珍しいですけど、ホント、いいアイデアがうまれそうですよね。」
松本「うん、もううまれてる!」
稲葉「えー、さっきから言ってるように、今日はSHOWCASEということで、普段あんまやらないような曲をいっぱいやって・・・そんな流れでやってますけど、次の曲も、そんな感じなので、歌える人は一緒に歌ってください。」

大歓声とともに、待ってましたあいかわらずなボクら。「どこに行ってもいい〜」以降の部分は、増田さんからスタートして、1コーラスずつ、サポメンが歌い上げた(もちろんシェーンも!)。これは高校の頃、学校の帰りにウォークマンで死ぬほど聴いてた曲だったので、思わずノスタルジーな気分に浸ってしまった。まさかこの曲がライブで聴ける日が来るなんて・・・夢のようなひとときだった。

そしてラストはまっちゃんがしっかりくしゃみしてた(笑)。

続いてはムードが一変。なんとまさかのMagnoliaへ!あまりに以外過ぎて、何の曲だか素でわからなかった。サビでようやくMagnoliaだと気づいた自分はまだまだ青い。グリーンだ。

それにしてもこれはめちゃくちゃ盛り上がる。この日一番盛り上がった瞬間だったかもしれない。ラストの掛け声のとこがマジ最高でしたね。これはぜひLIVE-GYMでの定番曲にしてもらいたい。ちなみにこの時点で稲葉さんのシャツは汗でびしょ濡れになっており、肌がほぼ全部透けて見えてました。うーんなんてセクシーな。

演奏が終わると稲葉さんがすぐさまステージ脇へ引っ込む。ステージは青く薄暗い照明に変わり、あのイントロが鳴り響く。ながい愛だった。そしてまっちゃんのギターが鳴り響いて、そろそろAメロが始まるといった頃に、稲葉さんがピンクのTシャツに着替えて登場。これもまたセクシーでお似合い。マイクスタンドを握り締め、Brotherhoodツアーのときと同じように真っ直ぐに歌い上げる稲葉さん。最高にカッコ良かった。

続いては稲葉さんが「まだ元気あるだろ?!」と叫ぶ。それに歓声で応えるファン。「声聞かせてくれ宇都宮ー!!!」と叫び、「Yeah---Yeah--」というお馴染みのかけあいに突入。juice。歌って盛り上げといてからイントロへ入る、この入り方大好きだ!来年からもこのアレンジでやって欲しい。しかもイントロで稲葉さんが水を口に含んで客席へプシューーーー!もうセンターブロックのファンはお祭り騒ぎである。私の席までは惜しくも届かず、無念。

そして「蝶々」は2年前の仙台と同じように、またしても目の前で観ることができて感激!また、間奏の「HEY!HEY!」の部分も、いつもの倍やってたような気がする。juiceは毎年聴いてたけど、今回ほど興奮したjuiceは初めてだった。

ここからはまさに怒涛のアッパーチューンラッシュ。
2003年以来、4年ぶりに聴いた大好きなアラクレ。もうこの辺になるとさすがに記憶が曖昧で。何もかも忘れてブッ飛んでた。SHOWCASEだとか、5列目だとか、どうでもよかった。今まさにこの瞬間の興奮をB'zと味わえていることにただただ感動していた。もうただひたすら無我夢中で歌い上げたせいで、声がほとんど出ない。それでも目の前で稲葉さんが思いっきり声を張り上げているのを見ると、何故かまた声が出せるようになった。

続いてはALL-OUT ATTACK。イントロはいきなりギターから入ったショートバージョンだったので、初っ端からフルテンションで突っ走る。もうぐちゃぐちゃである。本当にこの曲が持つエネルギーは凄い。落ち着いたBメロから急転直下、怒涛のサビへ突入する曲の展開もハンパなく好きだ。そして、「手を伸ばしたのは確かに僕」のあたりで、手を思いっきり突き上げたところで、なんか泣けてきた。みんなこんなに盛り上がってるのに、何故だろう。なんだか、すべてが幸せ過ぎて夢みたいだった。

トドメとばかりにラストのサビでは稲葉さんが目の前にきて「Yeah-----------!!!!!!!!!!」。・・・昇天。最後のアウトロは稲葉さんが後ろ向きにスピーカーの上に立ち、手を十字架のように広げる。最後の最後までなんでそんなカッコイイんだあなたは。

さらにシェーンがスネアを鳴らすとともに、「ヘイ!ヘイ!」と掛け声をあげる稲葉さん。もうこの入り方はあの曲しかない。愛のバクダン。やっぱりこの曲はラストに持ってきたほうがいい。大正解。とーーっても幸せな気持ちでライブを終えることができるから。CORのときも最後にこれやってくれたおかげで、あのライブも大成功に終わったんだと思う。

途中「君のヴォイス」のところを「ひさしぶりの宇都宮のヴォーーイス!!!!!」と叫んでもう会場大盛り上がり!さらに稲葉さんがまた目の前へ来て「君はどこへ行く--------------!!!!!」と絶叫。・・・あぁ・・・もう何もかもが素晴らしすぎる・・・。
それにしてもあれだけの曲を歌い上げてきて、最後の最後で愛バクをしっかりと歌いこなす稲葉さんはホントに超人だと思った。

演奏が終わると「どうもありがとーう!」と言って笑顔でステージを去るメンバー。そんな中、シェーンは垂れ幕をくれたファンに対して手を振り投げキッスをしていた。本当に心の優しい人だ。

アンコールでは小さいホールなのにウェーブが起こり、また、シェーンのためにHappy Birthdayを歌っていたファンもいた。

5分ほど経ったころだろうか。メンバーが再登場した。もちろん大歓声に包まれる場内。稲葉さんは白いタンクトップに着替えていて、増田さんが自分と同じブルーのツアーTシャツを着ていた。

するとすぐに、MCもなく、本当にあっという間に演奏が始まった。ARIGATOだった。これももちろんライブでは初披露の曲。キーがオリジナルに比べてひとつ下がっていた。サビでは私も心からメンバーに対して「ありがとう、ありがとう」と叫んだ。とともに、もうすぐこの夢のような時間も終わってしまうのかと考えると少々寂しくもあった。

演奏が終わると最後のMCへ。

稲葉「どうもありがとーう!」
観客「(歓声)」
稲葉「えー、さっきから言ってるように、SHOWCASEはこれで一区切りつきますけど、みんなにもらったエネルギーをもとに、これから僕らレコーディングモードに突入して、そう遠くないうちに、凄いのをみなさんに届けて、皆さんにお会いできると思いますので、楽しみに待っててください。今日の宇都宮のみんな、本当に最高でした!どうもありがとーう!!」

そして大歓声に包まれるとともに、まっちゃんがギターをかき鳴らす。そして稲葉さんが「おでかけしましょ宇都宮ァァァァ!!!!!!!!!!」と叫ぶ。ラストは私がB'zの曲の中でも3本の指に入るくらい大好きだったおでかけしましょ。もうこれで最後だと言わんばかりに、がむしゃらになって拳を上げ、叫びまくった。

演奏が終わるとメンバー全員がステージ前に集合。

稲葉「今日の宇都宮のみんな、本当に最高でした!どうもありがとう!」
観客「(大歓声)」
稲葉「せぇーーーのっ」
観客「(おつかれーーーー!!)」

半ば放心状態のままのおつかれ。こんなことは今までB'zのライブに参加してきて初めてのことだった。
まっちゃんはピックを投げ、シェーンがスネアカバーを投げてたのはなんとなく覚えてる。

2年前のCIRCLE OF ROCKのレポートで、私は「史上最高のLIVE-GYMだった」と書いた。
しかし今回のSHOWCASEは、それをいともたやすく超えてしまった。



B'z
SHOWCASE 2007 -B'z In Your Town- at 宇都宮市文化会館(2007/8/8)

  1. SUPER LOVE SONG
  2. FRICTION
  3. ultra soul
  4. HOT FASHION -流行過多-
  5. ザ・ルーズ
  6. ROCK man
  7. ロンリースターズ
  8. HOME
  9. 永遠の翼
  10. 太陽のKomachi Angel
  11. あいかわらずなボクら
  12. Magnolia
  13. ながい愛
  14. juice
  15. アラクレ
  16. ALL-OUT ATTACK
  17. 愛のバクダン

  18. Encore.
  19. ARIGATO
  20. おでかけしましょ


-最後に-

レポートにも何度か書きましたが、本当に最初から最後まで、夢のような時間でした。
あの会場、あの距離で参加できたということ以上に、とにかくライブとしての完成度が素晴らしくて。B'zの凄さを改めてまざまざと見せ付けられたように思います。セットリストもまさに豪華絢爛で。ここまでレア曲ばかりやっちゃっていいの?!って思えるようなものばかりでした(ザ・ルーズは本当にめちゃくちゃ嬉しかった)。

ただ、今回のSHOWCASEは、In Your Townというタイトルにもある通り、地元の人にも楽しんでもらおうということで企画されたようですが、実際に地元の人で参加できた人は少なかったのではないでしょうか。

まずチケットの購入方法にも大きな問題があったと思います。松戸と宇都宮という関東近郊の激戦区で、なぜネット抽選というやり方にしたのか。ネット抽選なんて、URLが漏れれば全国誰からでも応募できてしまう。それではIn Your Townの意味がなくなります。もはやIn Your Countryですよね。

実際、SHOWCASE-19-のTシャツを着ているファンとか、新曲なのに何度も聴いたことあるようなファンとか、結構いましたよね。逆に、地元なのにチケットが取れずに涙を飲んだ人は多数いたと思います。自分はたまたま運良く宇都宮1回だけ参加できましたが、それでもやっぱり今回のチケットの販売方法には疑問でした。

ぜひ今回の経験(失敗)を無駄にせず、来年以降の販売方法に生かして欲しいと思います。

あとはやっぱりライブ中に本人が言ってたように、新曲と、ライブ。これには思いっきり期待したいです。SUPER LOVE SONGは既に発売日が決まったので楽しみですが、ぜひ年内にアルバム出して、来年は、今年B'zに会えなかった人達のためにも、沢山ライブやって各地を回って欲しいですね。たぶん僕がこんなとこで書くまでもないことでしょうけど。

本当に、今回のSHOWCASEは、もう二度と体験できないであろう、貴重な時間でした。
一緒に参加したファンの皆さん、お疲れ様でした!
また来年、20周年ツアーで会いましょう。

2007.8.9 youhei



B'z consists of TAK MATSUMOTO , KOSHI INABA