BONNIE PINK
Tour 2004 "Even So" at Shibuya O-East (2004/6/19)

ボニーピンクのライブは昨年の4月以来、2度目の参加。会場の渋谷O-Eastには行った事がなかったので、どんな会場なのかというのも楽しみの一つだった。

私の整理番号はA337番。到着すると既に入場が始まっており、早速会場内へ。4Fまで階段を昇ると、そこから見下ろすようにステージが広がっていた。予想通り、規模はさほど大きくない。1000人も入らない会場だった。酒を頼むと酔っ払いそうだったので、ジンジャーエールを一気飲みしていざ会場内へ。かなり前の方に行くこともできたが、今回は一番後ろでゆっくりと観ることにした。もうトシだし(笑)。

開演時間の17時を10分ほど過ぎたころ、場内が暗くなる。薄暗いステージ上に1人1人、バンドメンバーが登場する。最後にボニーが登場すると大歓声。オープニングナンバーはビューアルバムから5 more minutes。アコギをかき鳴らしながら歌いあげるボニー。会場が狭いせいもあり、音響は素晴らしく良い。ボニーの美しすぎる歌声が場内に響き渡る。やっぱこの人歌ウマイわ。

New Dawn1-2-3とニューアルバムからのナンバーが続いたところでMC。

ボニー「こんばんは。ボニーピンクです。昨日に続いてツアー2日目なんだけど、こんなにたくさん入ってくれてうれ、スィー(C)、ワイ(Y)。」

そう言いながら体を使って「C」と「Y」を表現するボニー。可愛すぎ(笑)!場内は大爆笑とともに「可愛い!」の嵐。

ボニー「31にもなって恥ずかしいことやってしまいました。すみません(笑)。今日は最後まで楽しんでいってね。熱いけど。」

そしてThe Answer 〜ひとつになる時〜へ。その後昔のアルバムからも連発。びっくりしたのはアルバム「Heaven's Kitchen」からFarewell Alcohol Riverをやったこと。昔のアルバムの中では私が唯一所持しているCDだったので嬉しかったー。

曲が終わるとステージが暗くなり、シーンと静まり返る場内。すると・・・。

ボニー「ぽっぽっぽー。はとぽっぽー。」
観客「(笑)」
ボニー「フフフ(笑)。なんかね、静かなのって苦手なんです。なんか喋っていいからねー!」
観客「(笑)」
ボニー「えーみなさん、Even So買ってくれた?ありがとう。黙ってる人、あの人とあの人と・・・(笑)。買ってない人はやばいですよー。今日のライブ観たらね、昔のアルバムも全部買いたくなっちゃう。ちなみにあちらで売っておりますので。昨日もやったんですけどね、あちらって。えー、今回は、ひさしぶりにトーレヨハンソンさんと一緒に製作しました。最近のライブでは昔の曲は全然やってなかったんですけど、今日は懐かしいナンバーをやってみたいと思います。では、3rdアルバムのタイトルチューン、evil and flowersを聴いてください。」

そう言ってピアノを弾きながらevil and flowersを歌い上げるボニー。静まり返る場内。そこに響き渡る素晴らしいメロディ。それにしても見事なピアノの腕前だった。そして続いてはドラムのリフが鳴り響く。その瞬間私の中で歓喜の雄叫びが。Heaven's Kitchenキターーーーー!!!昨年はライブに遅刻してしまったため聴けなかったが、ようやく念願叶いました。最高。やっぱりファンもこの曲は大好きみたいで、イントロから大歓声があがってました。

ボニー「あーあついー。脇汗ふいたりして(笑)。」

そう言うとタオルで脇の下の汗を拭く。ステージ上で脇汗を拭う歌姫なんて聴いたことねー(笑)。でもそのさりげない仕草がまた好感持てるんだよなぁ。なんでだろ。

ボニー「なんか昔っからここ(脇の下)だけはね、発汗がよくて、顔とか全然汗かかないのに・・・。レディなのにはしたないことしてしまいました。すみません。」
観客「(笑)」
ボニー「こう、セットチェンジしてるときって変な間ですよね。」

すると突然フラダンスを踊り出すボニー。

ボニー「最近フラダンスやってるんですよ。部屋で一人でですけどね。カナシー。」
観客「(笑)」
ボニー「あのね、1月にハワイ行ったんです。そしたらそこは凄いゆっくりした時間が流れてて・・・私地元京都だから、京都帰ったときもゆったりしてるんだけど、それ以上でした。で、地元のフラの先生に「貴女は生まれながらのフラガールだ!続けなさい!」って日本語で言われたんですけど。続けてません(笑)。
観客「(笑)」
ボニー「懐かしいシリーズってことで、これはライブではやったことない曲なんですよ。聴いてください。Not Ready。」

貴重な曲だったためファンの間からも歓声があがっていた。そして続いては私がニューアルバムの中で最も好きな曲Oceanへ。ブルーの照明が照らされる中のOceanはほんと最高。心地よすぎて思わず目を閉じてうっとりしながら聴いてました。さらにさらにThinking of You。これも大好きな曲。全く予想してなかったんで嬉しくて思わず笑顔になる。さらにWildflowerの後は待ってましたTonight, the Night!あーもうこれが聴けただけで今日のライブは満足。そう思えるくらい素晴らしかった。思わず去年のブリッツを思い出す。

曲が終わると再びMCへ。

ボニー「この衣装、オートクチュールで、全部手作りで作ってもらったんです。かわいいでしょ?チラっ。」

そう言うとスカートの裾を上げて素足を見せるボニー。思わず場内からも「かわいいー!」。その声に答えるかのように、調子に乗って再びスカートの裾をあげるボニー。

ボニー「チラっ。ってどんなショーやねん(笑)。ではここで、大切なバンドメンバーを紹介させてください。」

驚いたのはキーボードがソウルフラワーユニオンの奥野氏だったこと。「人が多いっす!おーいーすー!!(O-East)」とオヤジギャグも披露(笑)。

最後にギターの人を紹介。「子供が見てるので。」と喋ると場内が沸く。しかしその後「ウソですけどね。」と。するとボニーが「独身だし。しかも別れたばっかだし。あ言っちゃった。募集中?」と返す。するとギターの人は「はい。すみませんこんなステージ上で。」と。思わず場内爆笑。

ボニー「次は私の前の前のアルバムのタイトルチューンを聴いてください。Just a Girl。」

そして終盤は人生ゲームPrivate Laughterとニューアルバムから連発。本編最後のMCへ。

ボニー「もう次の曲で最後になっちゃったんだけど。」
観客「(えーー!!まだ早い!)」
ボニー「うん、まだ時間が早いからね、まだまだやって感じなんだけど。あの、渋谷AXで追加公演決まったから(笑)、7月24日、良かったらまた遊びにきてください。あと、これは明日発表されるんだけど、ライジングサン、出演が決定しましたんで。北海道ちょっと遠いかもしれないけど(笑)。」

なんと。まさかまさかのRISING SUN ROCK FESTIVAL出演決定。楽しみだけでさすがに北海道は行けません(笑)。そして最後は大方の予想通り、Last Kiss。これほんとめっちゃくちゃいい曲だなー。

メンバーが退場するが場内はすかさずアンコールの嵐。するとしばらくしてボニーだけが再登場。大歓声に包まれる場内。

ボニー「あの、「眠れない夜」って曲が大好きな人がいて・・・つい最近、亡くなっちゃったんですけど、今日は・・・」

とここで場内のどこからか子供の泣き声が。

ボニー「あー泣いてる。そんな私の話に感動して(笑)。えー、今日はその人のために歌いたいと思います。」

そう言ってピアノで眠れない夜を演奏。場内からは暖かい拍手が沸き起こった。

ボニー「では最後にバンドメンバーを再び呼び込みたいと思います!」

そう言うとメンバーがツアーTシャツを着て再登場。ファンからはTシャツを見て「かわいい!」の声が。

ボニー「このシャツ可愛い?ありがとう。なんか私が着たやつがその日は売れるみたいで。まんべんなく着ないとあかんなみたいな。この不況の中、生き残るためには!(笑)」
観客「(笑)」
ボニー「じゃ、みんなのたまったエネルギーを気持ち良く爆発させて帰りましょう。いい??」
観客「(大歓声)」

ラストはYou Are Blue, So Am Iでシメ。もちろん私はライブで聴くのは初めてだった。

ボニー「ありがとーう。バイバーイ。I LOVE YOU。」

そう言ってステージを去るボニー。昨年以上に気持ちよいライブでした。こりゃファン増えるわ。ライジングサン、行きたくなってしまった…。



BONNIE PINK
Tour 2004 "Even So" at Shibuya O-East (2004/6/19)

  1. 5 more minutes
  2. New Dawn
  3. 1-2-3
  4. The Answer 〜ひとつになる時〜
  5. I just want you to be happy
  6. Walk With You
  7. Fish
  8. Farewell Alcohol River
  9. 金魚
  10. evil and flowers
  11. Heaven's Kitchen
  12. Not Ready
  13. Ocean
  14. Thinking of You
  15. Wildflower
  16. Tonight, the Night
  17. Just a Girl
  18. 人生ゲーム
  19. Private Laughter
  20. Last Kiss

  21. Encore.
  22. 眠れない夜
  23. You Are Blue, So Am I


-おわりに-

ほんとに31歳なんですかね、この人。とてもそんな風には見えないんですけど。ずーっと僕と同い年から僕より年下かと思ってました。歌声の美しさと、メロディの心地よさがまた増したように思えます。特に印象的だったのは、1曲ごとにアコギを変えまくっていたこと。曲へのこだわりと愛情がが感じられました。

ファン層は6:4くらいで男の方がやや多かったですね。年齢層も僕と同じくらいのファンが多く、居心地良かったです。とにかく今回は「Ocean」と「Heaven's Kitchen」だけでも個人的には大満足。

初夏の心地よさをそのまんま音にしたような、気持ちよいライブでした。追加公演行きたいなー。

2004.6.21 youhei


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